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記者が教える広報PRの方法

世界最大メディア出身 No. 1 コンサルタント 坂本宗之祐

プレスリリース配信で取材が来ない方へ。元記者が明かす原因と改善策


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数多くのメディアに一斉にプレスリリースを配信してくれるサービスがいくつもある。

あなたはこのサービスを利用したものの、「取材が来ない…」と頭を抱えているのではないだろうか?

ただ、取材が来なくても深刻に考える必要はない。プレスリリースは、送っただけで取材が来る方がまれだからだ。

もちろん、「プレスリリース配信サービス」は、リリースをネット上の様々なサイトに転載してくれるというメリットもある。

が、あなたはプレスリリースで、「記者から取材を受け、記事にしてもらいたい」のが本音のはずだ。

「取材を呼び込む」という結果にコミットしよう。そのためにプレスリリース配信で結果が出なかった時の原因と改善策を紹介する。

 

1 プレスリリース配信サービスとは?

そもそもプレスリリースとは何か?これは、会社や団体(あるいは個人事業者が出してもいい)が、テレビや新聞社にお知らせする情報提供のことを指す。

テレビ局や新聞社は、世の中を取材し、大事なニュースを人々に伝える役割がある。だから、世の中からの情報(ネタ)の提供を、“基本的には”歓迎する。ウェルカムだ。

その送り方・手段には、ルールはない。マスコミにとっては「情報」さえ得られればいい。

だから、郵送であろうが、ファクスであろうが、電話であろうが、記者クラブへの持ち込みであろうが、伝書バトであろうが、記者にとってはなんだって構わないのだ。

かつては企業団体は、社員・職員さんが、自らマスコミ記者たちにプレスリリースで情報を届けていた。

だが、「メディアは多いので、手間がかかるなぁ」というモノグサな企業などのために、「代わりにプレスリリースを配信してあげますよ」というビジネスが現れた。

これがプレスリリース配信サービスだ。

このサービスには大小の多くの会社が参入し、現在かなりよく知られるようになった。なので、世の中には

「え?配信サービスを使わないとプレスリリースって送れないんでしょう?」

と勘違いしている人が大勢いるが、そんなことはない。あなたは自分で送ってもいい。

 

2 マスコミ取材が来ない4つの原因 ーーなぜ取材が来ないのか?

さて、プレスリリース配信サービスを使っても取材が来ないのは、様々な要因が考えられ、一概に原因を断定できない。

その要因を、大きく4つに分けてみた。

あなたのプレスリリースが失敗に終わった原因は、以下のどれかである可能性が高い。

 

2-1 プレスリリースタイトルの失敗

せっかくニュース価値があるのに、タイトル付けを失敗している。その結果、ゴミ箱行きになっているケースが非常に多い。

すぐさまタイトルを見直してみよう。ニュース価値がストレートに伝わる表現になっているだろうか?

ちなみに、コピーライティングのテクニックを用いた、消費者をあおるような書き方はご法度だ。

記者に向けて、こうしたあおり文句をぶつけるプレスリリースがかなり多い。これを見た瞬間、記者はゴミ箱に捨てる。

その他、プレスリリースのタイトルには色々なポイントがある。以下の記事を読んでおこう。

記者に正しく評価されるプレスリリースタイトルのつけ方6つの事例

 

 

2-2 ニュース価値がない

そもそもプレスリリースとは、宣伝ツールではない。ニュースを知らせるツールだ。

だから、ニュース価値がなければ、全く意味がない。

上場企業なら、それだけでニュース価値は多少ある。だから、そうした企業がリリース配信サービスを使えば、「数打てば当たる」効果を少しは期待できる。

だが、そうではない中小企業は、大手企業のマネをしない方がいい。

会社としてのニュース価値で劣っているなら、正面から戦いを挑むのではなく、ゲリラ戦に持ち込んだ方が効果を得やすい。

つまり、ニュース価値のあるネタを意図的につくり、メディアに個別に売り込んでいく方法だ。

ニュース価値は、意図すれば生み出すことができる。

むしろ小回りが利く企業の方が、意思決定が遅い大企業に比べ、はるかにニュース価値の創造に向いている。

  

2-3 記者に読まれてすらいない

上記の2-1、2-2は、「記者に読まれている」ことが前提の話だ。

あなたは、自分のプレスリリースが、「記者にきちんと読まれている」と(希望的観測も含めて)思い込んでいないだろうか?

だが、実はプレスリリース配信サービスから送られるプレスリリースは、その多くが記者にきちんと読まれていない。

それはなぜか?配信サービスからは、同じテンプレート・フォーマットで、かなりの量のプレスリリースが日々マスコミに届いている。

記者の置かれた場面を想像してほしい。同じようなテンプレート・フォーマットで届くプレスリリース群は、みた瞬間にそれだとわかる。

つまり、「わが社だけでなく、その他大勢のメディアにも届いている」と判断する。

だから、「緊急性、ニュース性は低い」と考える。すると当然、中身を積極的に読もうとしない。

私が現役の全国紙記者だった時、メールでも郵送でも、DM(ダイレクトメール)のような体裁のリリースは、中身すら開封せずに捨てていた。

あなたのプレスリリースも、開封すらされずに「記者に読まれなかった」可能性がある。 

 

2-4 記者がとても忙しい(別のニュースに忙殺されている)

これも実はかなりよくある。

プレスリリースを見て、「これは面白そうだ、取材してみようか」と考えたものの、優先的に取材・出稿しなければならない別の案件に追われていて、取材できなかったケースだ。

この場合、取材が来なかったことについて、あなたには何の落ち度も責任もない。

記者は日々、時間に追われて忙しい。特に、選挙あるいは大事件が起きている時は、朝から晩を通り越して朝まで、それらの取材にかかり切りになる。

ニュース価値というのは、相対的なものだ。

もしかしたら、あなたのプレスリリースには、実はかなりのニュース価値があったかもしれない。

何もない平穏な日々であれば、記者はあなたのリリースを見て「おぉすごい」と感じ、すぐ電話をかけていたかもしれない。

だが、たまたまその時はもっとニュース価値のある事件が起きていた、あるいは重要な選挙が行われていたのかもしれない。

そういう背景があり、取材に至らなかった。こんなことは、本当によくある。

こうした外部要因は、あなたにはコントロールできない。

 

ポイント
そもそもニュース価値はあるか?そして、読まれる届け方をしているだろうか?

 

 

3 プレスリリース配信、5つの改善ポイント

これまで説明してきた「取材が来ない原因」を踏まえ、どう改善したら良いか?以下に示そう。

 

3-1 プレスリリース配信サービスを変える

配信サービスはいくつもある。中には、メールによる配信だけというものもある(メールでプレスリリースを送っても、テレビや新聞の取材につながることは少ない)。

ファクスや郵送もしてくれる配信サービスに変えてみるというのは、一つの方法だ。

ただ、配信サービスを変えても、根本的な解決につながる可能性は低い。どのサービスもそこまで大きな差はないからだ。

何度も言うが、取材を呼ぶにはプレスリリースを送るだけでは不十分だ。プレスリリースの送付は、広報活動のほんの始まりに過ぎない。

もっと記者たちに直接的なコンタクトを取りに行こう。

 

3-2 プレスリリースの書き方を変える

大半のプレスリリースは、書き方を間違えている。特にタイトルだ。

なので、正しく伝わる書き方に変換していければ、効果が現れることはよくある。

タイトルの書き方一つで、反応率が2倍も3倍にもなることは十分ある。

タイトルについては、以下のポイントを盛り込むようにしよう

チェック シンプル、かつプレーンな表現
チェック 社会性がある
チェック 特異性がある
チェック 具体的である

 

 

3-3 企画の立て方を変える

社内から降りてきたお題をそのまま、右から左にプレスリリースにしていないだろうか?

実際、そういう広報担当者の方は多い。それではなかなか取材にはつながらない。

商品でも、サービスでも、イベントでも、企画段階から「ニュースになる」切り口を盛り込むようにしよう。

そのためには、広報企画の重要性を社内に理解してもらうことが不可欠になる。

自社目線で売りたいものをそのまま世の中に出す、ではもう勝てない。

メディアに歓迎される情報とはどんなものか?から逆算して、発表できるネタを構築する仕組みを社内につくろう。

 

3-4 プレスリリース送り方を根本的に変える・・・手書き

上記2-3で、「多くのプレスリリースが記者にきちんと読まれていない」という話をした。

というのも、最近のプレスリリースの多くが、単なる売り込みチラシやDMになっているからだ。

そこであなたは、その他大勢がやっているような送り方をやめてみよう。

おすすめのプレスリリースの送り方は、この記事で説明している。

 

そして、手書きで宛名を書いて郵送する方法もおすすめだ。

記者や、ディレクター、編集者の「名前」を特定して、その人に個別で手紙を書いてみる。

デジタル時代の今だからこそ、この方法で大きな成果を出している人が密かにいる。

拙著をご参考いただければ幸いだ。


手紙を書いてマスコミにPRする方法(自由国民社)

 

 

3-5 記者フォローのやり方を変える

送った後のフォローは極めて重要だ。プレスリリースは送りっぱなしでは効果が薄い。

送った後に、電話をかけて説明する、面会のアポを取る、といったコミュニケーションをやるのとやらないのとでは、3倍4倍は変わってくる。

メディア側の人との、間合いを詰めることがとても大事だ。

接触する「回数」を増やす、あるいはコミュニケーションの密度を高める。

つまり、

メール < 手紙 < 電話 < 会って話す ・・・

 

のように、できるだけ濃いコミュニケーションに持ち込もう。

実は、各メディアに届くネタのうち、抜きん出たバリューのあるものは稀だ。

多くが「取り上げても取り上げなくてもいい」レベルのネタであり、それらが争っている。

その中で、しっかりこちらに目を向けてもらうには、意を決することだ。

 

ポイント
ネタそのものの質を上げよう。そして記者との間合いをもっと詰めよう!

 

まとめ

プレスリリース配信サービスは、面倒な作業を一気に請け負ってくれる便利なサービスだ。

だが、便利すぎるがゆえに、それだけで広報PR活動をしているつもりになっていないだろうか?

「取材を呼び込む」という結果にコミットしよう。

そのために、やるべきことをやろう。つまり、記者たちともっと向き合おう。記者たちもそれを望んでいる。

まず第一は、あなたのニュース価値を、正しく伝わる言葉で表現すること。

もしニュース価値が乏しいなら、知恵を絞ってそれをつくること。

そして、プレスリリースの紙やメールを送りっぱなしにせず、記者に会いに行くなど、コミュニケーションを深めていくことだ。

広報PR活動には、魔法などない。

配信すればすぐ取材が押し寄せるようなプレスリリースのサービスなどない。

でも、正しい情報を正しい方法で伝え続ければ、どんな人でも道を切り開くことができる。

結局は、メディアの人も人間。「人と人のやりとり」が本質だからだ。

 

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