ネットでバズる記事とは?コメント500超えしたヤフー記事から考えてみました
坂本です。以前、ヤフージャパンの子会社が運営するTHE PAGE(ザ・ページ)で記事を書いていました。
それがヤフーニュースのトピックスで何度も取り上げていただいたことがあります。
新聞の場合は、自分が書いた記事が実際にどれだけ読まれているのか?全くわかりません。
ですが、ネットの場合はそれが正確すぎるほどはっきり目に見える数字で分かるわけです。シビアです。
それで、実際に自分がネットニュースに記事を書いてみて、新聞記事とは全く違う発見がいくつもありました。
ネットで受けるネタには、確かに傾向があるんですね。
ネットでは一般的に、スポーツニュースと芸能ニュースばかり読まれていると言われています。
僕は元々、新聞社の社会部記者でした。政治行政や社会問題の方面ですね。
が、ネットで記事を書いてみて、「こんなにも一般ニュースって読まれていないのか…」と愕然としました。
とはいえ、芸能やスポーツ以外の話でも、けっこう読まれる時は多くの方に読まれます。
どういう記事に反響が出るのか?いくつかのパターンを紹介します。
1 お金に関する記事
お金に関する話題ついては、みなさん高い興味関心を示します。
それはそうですね。お金と関わりなく人生を生きていくことは誰もが不可能です。
特に、自分の損得に直接的に関わってくる話になると、反応はビビッドです。
例えば、消費税アップに伴い、こういう記事を書きました。
この記事では、2300超のコメントが付いていますね。
また、次の記事もかなり読まれました。
平均貯蓄が1739万円、ということに多くの方が敏感に反応しました。
「そんなに貯蓄ねぇよ!」ということでしょう。
「格差」というキーワードに、最近多くの人が神経質になっています。
勝ち組負け組、という言葉もよく出てきます。自分がどこの位置にいるのか?は気になりますね。
そして他人の懐具合は気になります。
雑誌でも給料ランキングとかみんな好きですよね。
2 モラルやマナーを問う記事
ネットでは、「モラルを問う」ようなテーマのネタが盛り上がる傾向があります。
下記の記事は、東京都議会で女性議員への下品なヤジが問題になった時期に書いたものです。
モラルを問うテーマになると、理屈よりも感情論が幅を利かせる傾向がありますねー。2479もコメントつきました。
これもマナーやモラルに関する記事です。
最近は少しずつ、芸能人を勝手に写真撮っちゃいけないことについて、知る人が増えてきているようですね。
そういえば、先に紹介した消費税の便乗値上げの記事。
これは自分の損得にダイレクトに関わるお金の話であり、しかもモラルを問う要素もあったので、多くの方が高い関心を示したのでしょう。
3 マスコミ報道に関する記事
ネットユーザーの間では、マスコミ不信の論調が多いです。
うなづける指摘もあれば、誤解や思い込みによるものも少なくないです。
安倍政権が進める集団的自衛権の行使容認に関して、抗議の焼身自殺があったのに、「マスコミが報じなかった」とネット上で話題になった件で、記事を書きました。
また、ネット上では何かと話題になるフジテレビ。
これについての記事も割と読まれました。コメントは450程度でしたが…。
4 食べ物に関する記事
食べ物の記事もよく読まれます。飲食チェーン店に関する話題は特に好まれ、中でも牛丼ネタは鉄板に近いです(笑)。
終わりに
ここまでいくつかのパターンを紹介しましたが、実際はどんな記事が読まれるかは、出してみないとわからないのが正直なところです。
1、2時間ほどで書いた記事が1本で何百万PVも読まれたこともあれば、「これはいけるだろう!」と満を持して出した記事が、全然読まれなかったりしました。
ちなみに、コメントがたくさんついたからといって、PVもそれに応じて伸びるかというと、必ずしも相関関係はありません。
かなりコメントがついた記事でも、意外とPVは伸びなかったりします。
逆にコメント数は少ないのに、けっこうPVが出る記事もありました。
僕としては、ネットニュース記事の執筆にはじっくり手間をかけられませんでした。なので取材が甘く、ちょっとお恥ずかしい記事もあります。
新聞記者は、記事の細部のクオリティにこだわります。紙の記者は職人なのです。
が、ネットの読者さんはそういうところにはあまりこだわりません。
その記事を読んで役に立つかどうか?をシビアに評価されます。
なので、テーマ設定、切り口そのものが記事の評価の重要なポイントになるといった印象です。
というわけで、この記事が少しでもあなたのご参考になれば幸いです。