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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

元新聞記者が教えるタイトルのつけ方12のコツ!おすすめ題名のフレーズ24例も紹介します


ブログやSNS、メール件名、企画書。あらゆる文書には、「タイトル」があります。

きっとあなたは、「どうタイトルを作ればいいのか?」と頭を悩ませていますよね?

このタイトルの出来次第で、中身が読まれる確率が10倍以上変わりますから、頭を悩ませるのも当然でしょう。

私は読売新聞やYahoo!ニュースで記者として累計数千本の記事を書きました。

そしてブログやメルマガも1000本以上書いてきました。文章についての本も出版しています。

タイトルは練りに練る必要があります。タイトルの重要性は強調してもしきれません!

この記事では、私の経験を通じて、タイトルのつけ方とコツについて、事例も併せて解説します。

 

※この記事は、2020年1月3日に公開しましたが、2023年5月25日にリライトして再度アップしました

①誰向け?を明示する

まず考えるべきは、その記事は誰に向けて書くのか?です。

そして、その読み手の属性をタイトルではっきり明示できればベターです。

つまり、ターゲットに「そこの○○さん!」と呼びかけるイメージです。

するとタイトルを見た人は、「俺のこと?!」「私のこと?!」と思わず立ち止まり、つい読みたくなります。

・新人広報にオススメ・・

・フリーランスになりたい人のための・・・

・スタートアップ経営者がやるべき・・・

・転職したいアラフォー必見

 

多くのタイトルは、「誰」に向けて書いた記事か?わからない書き方になっています。

「みなさん!」に向けて書いたタイトル・記事だと、誰にも刺さらず、みんなにスルーされてしまいます。

多くの人に読んでもらいたい、と考え、ついそのような書き方をしてしまう気持ちは、痛いほどよくわかります。

しかし、幅広い人向けに書いた文章ほど、反応が鈍くなるのが現実です。

「私には関係ないや」と、どの読み手も感じてしまうからです。

ですので、「誰向け?」かがわかるタイトルは、反応を得やすくなります。

 

②願望が実現することを知らせる

誰向け?の次に大切なのは、この記事に「どういうメリットがあるのか?」を伝えることです。

「メリットがある」と感じてもらわなければ、わざわざ時間を割いてまであなたの記事を読んでくれないからです。

・あなたを人気者にする…

・転職の面接がうまくいく…

・新聞テレビの取材が来る…

・立てないほどの腰痛が改善する…

といったものです。

 

この①と②のセット「誰に?どんなメリット?」を伝えるだけでも、そのタイトルは強力な訴求力を持つようになります。

 

③書き手を明らかにする

「自分にとって素晴らしいメリットがありそうだ!」とタイトルで感じてもらえても、その記事に信ぴょう性がなければ、意味がないですよね。

今、誰しもがウェブから流れてくる情報に対して、疑い深くなっています。

・アラフォーが2ヶ月で5キロ痩せるダイエット法

これは、「誰に、どんなメリットがあるか?」とても明確なタイトルです。

しかし、教える人が「デブのダイエット講師」であれば、誰も信用しません。

だから、「この記事を書いている人は、このテーマで記事を書く資格があるんだよ!」ということを伝える。

すると、そのタイトルの信頼性と引きの強さが格段にアップします。

・元新聞記者が教える・・

・1年間で100万マイル貯めた私が実践した・・

・東大に現役合格した私の・・・

 

④希少性を知らせる

タイトルで、読者が知らないであろうレア感(希少性)を醸し出せば、高い反応が得られます。

例えば、以下のような書き方です。

・究極の・・・

・最強の・・・

・・・の理由

・・・の秘密

・・・の裏技

・・・のヒント

・ほとんどの人が知らない・・・

 

もちろん、これらの言葉を使ったら、それ相応の中身にする必要があります。

期待させるタイトルで、中身がスカスカ!という、いわゆる「釣りタイトル」は、読者の信頼を失います。くれぐれもタイトルと本文の内容は一致させてください。

 

⑤心の声を代弁する

口には出せなくても、心の中で思っていることが誰にでもあります。

その心の声を、目に見える形でドン!と見せられると、その当事者は「ドキッ」として、確実にそのフレーズに目がくぎ付けになります。

「なんで私の気持ちを知ってるの?!」と、前のめりになって読み始めてくれます。

以下のような、話し言葉のような書き方です。

・マジ文章書けない

・会社やめたい

・仕事に行きたくない

・モテたい!

 

⑥有名な人や物の名前を盛り込む

タイトルに有名な芸能人やスポーツ選手の名前を盛り込むと反応が高まります。

私がYahoo!ニュースで記事を書いていた時、「芸能」「スポーツ」の記事のアクセス数の多さに驚きました。

政治や社会のニュースより、下手すると10倍以上も読まれているのです。

日本人はみんな、芸能スポーツが本当に好きなんだな…と痛感させられました。

私は芸能関係にはひどく疎いのですが、以前、「沢尻エリカ」をタイトルにしたメルマガを書いたことがあります。

すると、普段の開封率は25%程度ですが、この時は30%を超えて驚きました。

 

⑦釣りタイトルには絶対しない

タイトルと本文(コンテンツ)は、必ず一致させてください。

・100%大金持ちになる方法

というタイトルで、その内容が「宝くじを買いましょう」という話だったら、タイトルと齟齬がありますよね。

いまだに大げさなタイトルで読者の気を引いて、アクセスを稼ごうとするウェブサイトやブログ等がたくさんあります。

いくらタイトルが大事だといっても、中身の伴わない釣りタイトルで「ダマされた!」と感じさせれば、信頼を失い、やがて誰にも見向きもされなくなります。

タイトルは、本文内容の事実を正確に反映させたものにする必要があります。

 

⑧具体的に書く

・誰もが幸せになる方法!

・女性が健康で美しくなる方法!

こういう抽象的なタイトルがとても多いです。具体性を全く感じられません。

広い人にアピールしたい気持ちの表れなのでしょうけど、このようなあいまいな書き方は、とても嘘っぽく感じられ、逆効果です。

「抽象的な書き方ほどスルーされる法則」と私は呼んでいます。

誰も、具体性のない抽象論など読みたいとは考えませんので、こうならないように注意しましょう。

例えば、タイトルで言えば

・インタビュー

・テンプレート

これらは、非常に具体的な内容を予期できるフレーズですよね。

HubSpotのデータによると、300万件超のタイトルをテストした結果、上記のようなフレーズは、38%もクリック率が高まることがわかりました。

 

⑨形容詞を使わない

下手なタイトルほど、形容詞を多用しています。

「美しい」
「楽しい」
「大きい」

といった形容詞は、タイトルでできるだけ使わないでください。

形容詞の目立つフレーズは、とてもウソっぽく、中身が薄っぺらく見えます。だから、クリックされにくいのです。

形容詞を多用するのは、子どもです。

国立国語研究所教授の石黒圭さんの著書で「形容詞を使わない 大人の文章表現力」という本があります。

大人は形容詞を使いません!

私も新聞記者時代、上司のデスクから「形容詞を使うな!」と教育されました。

事実・ファクトを列挙し、具体性を見せつけること。

そうすることで、読者が「美しいんだな」「大きいんだな」と感じさせろ、というのです。

 

⑩身近な人に伝える

言葉を考える時は、身近な親しい人に伝えるつもりで考えると、相手に伝わりやすいフレーズになりやすいです。

放送作家の小山薫堂さんも次のように言っています。

まず、多くの人というより「身近な人がなんて言ってくれるかな」という思いで書くほうがいい気はします。

特定の個人、たとえば自分の彼氏や彼女が読んだとき「わぁ、いいじゃない!」と言わせよう、とか。

※小山薫堂さんにエッセイの書き方を聞いてきたより

 

11 気になった見出しをメモする

・ブログの記事タイトル

・YouTube投稿タイトル

・書籍のタイトル

あなたは日々、さまざまな文章に接していることでしょう。

ブログや書籍のタイトルは、学びの宝庫です。かなりの熟慮を重ね、つけられた上手なタイトルが多くあります。

なので、あなたがついクリックしてしまったタイトルは、すぐその場で「メモ」しましょう!

私も気になったタイトルやフレーズはスマホのメモアプリなどに保存。その後自分でタイトルを作成する時、参考にして取り入れることがあります。

冷蔵庫が空っぽでは料理は作れません。それと同様、言葉のストックがなければ、優れたタイトルは作れないのです。

だから、あなたが反応した実証済みの効果的なフレーズを、どんどんストックしていきましょう。

 

12 ひたすら練習する!

ここまで、コツをお伝えしてきましたが、結局は上手いタイトルを次々と生み出せるようになるには、やはりアウトプットの実践を重ねるしかないんですよね。

ジャスティン・ブラックマン氏は、100日で10000個の見出しを書くというチャレンジに取り組んだそうです。

すると、100日後には明らかな進歩が見られたとのこと。

つまり、質の高いタイトルを、短時間で生み出せるようになったのです。

やはり、継続的な努力に勝るものはありません。

1日10分でも続けていきましょう。

 

結論

繰り返しますが、タイトルは超重要です。

マスメディアから取材に来てもらうにも、お客様に好かれるにも、タイトルです。

Yahoo!ニュースも、たった13文字程度のタイトルで、いかにクリックして読んでもらうか?にかなりの知恵を絞っています。

あらゆるメディアに大量の情報があふれる中、ターゲットに振り向いてもらうには、「刺さるタイトル」が必要不可欠です。

だから、優れたタイトル構築力を身につければ、あなたのビジネスがうまくいくこと請け合いです。

このタイトル構築力は、一朝一夕では身につきません。だから、日々優れたタイトルフレーズをストックしたり、自ら作成を試みたりして、多くの経験を重ねてくださいね。

 

動画でも説明しています。ぜひご覧ください。

 

(参考記事)プレスリリースタイトルの効果的なつけ方!文字数や11実例、7のコツを紹介

 

(参考)10 Tips for Creating Great Blog Titles

 

 

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