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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

プレスリリースの書き方!読売とYahoo!13年の記者経験テンプレート公開


プレスリリースの多くが書き方を間違え、ゴミ箱行きになっている。私の感覚では、それが9割以上だ。

私・坂本宗之祐は1999年以降、読売新聞で11年、Yahoo!ニュースで2年、記者として記事を書いた。

その際、多くの質の低いプレスリリースに苦しめられた。ネタ自体は良いのに、書き方を間違えてゴミ箱行きになるのは、本当にもったいない。

マスメディアはあなたの情報を待っている。そして、プレスリリースには絶大な効果がある。

あなたも、正しいプレスリリースの書き方を学び、ぜひ価値ある情報を世の中に広げてほしい。

※なお、ひな形・テンプレートはこちらから取得できる。

 

※私が執筆したYahoo!ニュース記事一覧はこちら

 

※2018年6月21日に公開した記事ですが、リライトして2020年10月3日に再度公開しました。

これがプレスリリース(ニュースリリース)の基本構成だ 

プレスリリースの構成はおおむね、以下のような形になる。

多くの場合、A4サイズを縦にして書く。できれば1枚。多くても2、3枚に収めよう。長いプレスリリースは読まれない。

スクリーンショット 2016-08-02 15.45.34

イメージしやすいように、先にできあがりの事例をお見せしよう。

スクリーンショット 2016-08-02 12.24.49

では、これをもとに、

①タイトル、②写真、③リード文、④本文、⑤お問い合わせ先

まで、プレスリリースを構成する各項目について具体的に説明していこう。

 

①タイトルづけの基本

タイトルは、強調してもしきれないくらいとても重要な部分だ。

記者はまずここを見て、「ニュース価値があるかどうか?」判断する。

タイトルを見て、興味がわかない限り、記者は本文まで読む進むことはまずない。

逆に言えば、いくら力を込めて本文を書いても、どんなに優れた名文を書いても、タイトルがまずければ、まったく無意味になる。

タイトルの長さとしては、パッと「見た」(読む、ではない)瞬間に理解できるくらいの長さが望ましい。せいぜい30字程度に収めよう。

なぜなら、記者は短時間に大量のプレスリリースに目を通す。そのため、長いタイトルはじっくり読んでくれないからだ。

 

タイトルは横一列に収めること。その方が「見た瞬間」に頭に入りやすい。

複数行に及ぶタイトルを散見するが、おすすめできない。なぜなら、途中で改行すると、記者に「読む」負荷がかかるからだ。

負荷がかかるタイトルは、おのずと記者の手をゴミ箱へと誘う。

・主タイトル(30字以内)
・サブタイトル(30字以内)

という構成でスッキリさせよう。

 

プレスリリースのタイトルでは、ネットや宣伝チラシでありがちな、あおる書き方や誇大な表現をしてはいけない。

タイトルでよくあるのが「!!」を多用するケース。

あるいは、赤字でやたら仰々しいタイトルもある。

これらはまったくの逆効果。なぜなら、「宣伝チラシぽさ」を強調するだけだからだ。

だから、くれぐれも使用しないでほしい。

大げさな表現のフレーズを目にすると、メディアの人は「中身がない宣伝」だと判断する。

プレスリリースでは、事実のみを正確に伝えることを心がけよう。マスコミは客観報道が原則だからだ。

 

ポイント
プレスリリースは、タイトルで勝負が決まる。具体的に30字程度で表現しよう
・「!!」や赤字を多用しない

 

 

インパクトのあるタイトルをつける方法

日本を元気にします

のような、「抽象的」で大げさなタイトルが、プレスリリースにはとても多い。

これでは、まったく記者の印象に残らない。

タイトルで大事なのは、次の2点。

1 事実を正確に伝える
2 インパクトのある表現

正確性とインパクトを一挙に手にする方法がある。それは「具体的に書く」ということ。

では、どうしたら具体的に書けるか?

それは「数字」と「固有名詞」を盛り込むことだ。

「日本を元気にする」のなら、「具体的に何をするのか?」を記者は知りたい。だから

千葉や京都など全国16府県に、24時間営業スポーツジムをオープンします

上記の「日本を元気にします」と見比べてほしい。どちらが具体的でインパクトがあるだろうか?

このように、数字と固有名詞を入れて、明確に具体的にタイトルを書こう。

失敗するタイトルほど、「形容詞」が多い。

形容詞とは、人の「主観」による表現だから、客観報道を旨とする新聞やテレビの記者に嫌われる。

だから、形容詞はできるだけ使わないで表現するように努めよう。

タイトルは、プレスリリースで最も重要な部分だ。時間をかけて練ってほしい。

ここに、残念なタイトルの実例6つをあげてみた。参考にしてほしい。

 

ポイント
タイトルはインパクトと正確性。そのために、数字と固有名詞を盛り込もう

 

この記事も参考にしてほしい。

 

②写真のポイント

プレスリリースでは写真を1、2枚入れておくととても効果的だ。

記者は、数秒~10秒程度で、そのプレスリリースが取材する価値があるかどうか?を判断する。

記者には時間がない。そこで写真が大きな効果を発揮する。

写真はほんの一瞬で、大量の情報を記者に伝えられるメリットがある。

1枚の写真には、数千の文字に匹敵する情報量がある。それを一瞬で伝えられるわけだから、使わない手はない。

そもそもメディアの人は、「どんな画(え)が撮れるのか?」に、非常に強い関心を持っている。

これは、映像メディアであるテレビの記者はもちろん、新聞記者も同じ。

だから、プレスリリースの冒頭で、記者に「ああ、ここを取材すれば良い画が撮れそうだな」とイメージしてもらえれば、こちらのものだ。

 

はっきり言う。プレスリリースは(1)タイトル(2)写真の二つで、勝負の9割が決まる。

つまり、

・ニュース価値がバシッと伝わるタイトル
・インパクトのある写真

この2つがあれば、それだけで「取材したい!」と感じてもらえる。

ニュース価値が伝わるタイトルと、優れた写真があれば、それだけでテレビや新聞がこぞってあなたに取材を申し込んでくる。

 

 

データ提供できる写真を用意する

 新聞あるいは雑誌の記者は、プレスリリースを記事にする際、「記事に写真を添えたい」とよく考える。

その際、プレスリリースの発行者に「写真をご提供いただけませんか?」とお願いすることがよくある。

私も新聞記者時代、よくお願いさせていただいた。

写真をやり取りする手段として、最も手っ取り早いのは、やはり「電子メール」だ。

なので、提供できる写真がある場合は、

「写真の画像をご入用の際は、こちらのメールアドレスにご連絡ください」

と書いて、メールアドレスを記載しておくと良いだろう。

これは記者にとってはありがたい。

 

ポイント
写真も超重要。ひと目で理解できる写真を効果的に使おう。場合によってはデータ提供しよう

 

 

③リード文(冒頭の一文)の書き方

リード文、つまり、プレスリリース本文の書き出し部分も、タイトルに次いでとても重要な部分だ。

タイトルで興味を持った記者は、ここでニュース価値を見極めようとする。

ここに書くのは、

・誰が、何をします

という「主語 + 述語」がメーン。

ニュースとは突きつめれば、この「誰が何をする(した)」で、その価値がわかってしまう。

例えば、

・安倍首相が、衆議院を解散する

・3人の覆面男が、3億円を強奪した

・北海道新幹線が、開業する

どうだろうか?この「誰が何をする」だけで、そのニュースの本質が理解できるのがお分りいただけるだろう。

これに肉付けをすると、いわゆる「5W1H」(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)になる。新聞記事の基本要素だ。

これらの肉付け要素は、本文の中に盛り込んでおけばいい。

 

④本文に欠かせない要素 = 社会的背景

いよいよ本文だ。ここで今回お知らせする内容をより具体的に説明しよう。

ここで重要なことを一つ。

多くのプレスリリースは、「商品・サービスのスペックの説明」に終始している。これでは、ほぼ失敗する。

タウリン1000mg配合!

といった、専門的なスペックを推してはいけない。

よほど特異な発明でもない限り、記者に「ただの宣伝かよ!」と思われ、ゴミ箱行きになるのが関の山だ。

ではどうしたらいいか?

「社会的な背景」を盛り込むことが、その解決策となる。

例えば、千葉の会社がまんじゅうを新発売する、とする。

これだけではニュースにならないのは子どもでも分かるだろう。

しかし、このおまんじゅうが、

「地元・千葉産の小麦と小豆を使用し、地域おこしに貢献する」

というコンセプトだったらどうか?

これなら、まんじゅうが売れることが地域社会の役に立つことになる。

その背景には、今の日本が抱える「地方創生」という大きなテーマがある。

だから、記者にとってまんじゅうを取り上げる意義が出てくる。

 

つまり、プレスリリース本文には、

今の世の中が、あなたの商品・サービス・イベントを求めている理由・・・

つまり、“社会の役に立つ理由”をきちんと説明すること。

これが極めて重要だ。

プレスリリースでは、商品・サービスをそのまま伝えてはいけない。

これでは、単なる宣伝チラシになる。

プレスリリースでは、“社会との関わり”をぜひ意識的に伝えほしい。

あなたの商品サービスが備える「社会的な意義」を浮き彫りにして伝えることができれば・・・

新聞記者やテレビ記者は、次々とあなたに取材を申し込んでくるだろう。

 

ポイント
プレスリリース本文には、必ず商品・サービスの社会的な背景を盛り込もう

 

 

⑤お問い合わせ先の書き方の注意点

さて、プレスリリースの末尾には、あなたの連絡先を忘れずに書いておこう。

記者が内容に興味を持てば、あなたに連絡してくる。

多くの場合が「電話」。新聞やテレビの記者はせっかちだ。タイムラグが生じるメールより、まず最初は電話をかけてくることが多い。

なので、電話番号は必須。

また、固定電話よりも、携帯電話の方が記者としてはありがたく感じる。

「いつでも担当者と連絡が取れる」という安心感を得られるからだ。

固定電話だと、会社の営業時間外には連絡がつかないことがよくある。

しかし、記者が原稿の内容について「取材先に確認したい!」ということは、夜間でもひんぱんに起こる。

なぜなら、新聞の締め切りは深夜だからだ。

私自身も、締め切り間際に取材先に連絡が取れず、焦ったことは1度や2度ではない。

電話のほか、社名、所在地、担当者の名前は必ず入れておこう。

あとはメールアドレスも入れておくと親切だ。

以前、リリースを見て「これは面白い、取材しようか」と思ったのに、「あれっ!?連絡先がないぞ!」ということが何度もあった。

あるいは、電話番号が間違っていて、かけてもつながらない…。

せっかく興味を持ったのに、取材できない。たまにこういうことが実際にある。

みすみす取材を逃すことがないよう、気をつけてほしい。

 

ポイント
問い合わせ先として、すぐに出られる携帯電話の番号を記しておこう

 

 

プレスリリースの例・見本

上記の流れで書いたプレスリリースの例をお見せしよう。このような感じになる。

スクリーンショット 2016-08-02 12.24.49

いかがだろう、イメージしていただけただろうか?簡単に見ていこう。

 

(1)タイトル。この例では、すごくシンプルに書いている。 

 

(2)写真は、見ていただいて0・1秒で「赤ちゃんが食べている」とご理解いただけると思う。

「親子で食育か、社会的な意義がありそうだな」
「ああ、取材すれば、かわいい赤ちゃんの画(え)が撮れそうだな」

と、記者には魅力的に感じらる。タイトルと写真で「勝負あり」だ

 

(3)リード文。 誰が?(いつ、どこで)何をする?がシンプルな一文で表現されている。このリリースでニュースの要点がまとまっている。

 

(4)本文。よく見てほしい。ここでは「社会的な背景」の説明から入っている。

このイベントには意義がある、ということを記者に伝えているのだ。

そして、具体的な内容を書いておく。

イベントなら日時と場所は必ず盛り込むべき情報となる。

 

 (5)問い合わせ先は、見ての通り。

電話番号は絶対に欠かさないでほしい。

 

実際に取材を受けて、新聞記事になったイメージ

プレスリリースをきっかけに新聞記事になったイメージをお見せしよう。

イベントのプレスリリースなら、記者に興味を持ってもらえれば当日に会場まで取材に来てくれる。

そして、当日の風景の写真を撮ったり、講演者や主催者から話を聞いたりして、原稿にまとめていく。

新聞やテレビなら、早ければ当日あるいは翌日、記事やニュースで報じられる。

ただ、場合によっては1か月以上遅れて報じられることもある。その場合は手厚い記事や特集となって報道されるケースが多い。

 

※実際に私の指導を受けてプレスリリースを書き、成功した方々の実例(一部)はこちら

 

メディアに送る前に確認を!7つのチェックポイント

マスメディア記者に送る前に、以下の7つをチェックしておこう。

単なる売り込みチラシになっていないだろうか?

社会との関わり、そしてニュース価値を持たせることを意識しよう。

① 消費者向けに書いたものになっていないか?(記者向けです)

② タイトルだけ見て、小学6年生にも意味が通じるか?

③ 新しさ・珍しさはあるか?

④ 客観性はあるか?具体性はあるか?

⑤ 思いが込められているか?

⑥ 社会的な背景には触れているか?

⑦ いきなり売り込んでいないか?(記者は、宣伝が大嫌いです)

 

このすべてを満たす必要はないが、少なくとも「消費者むけの宣伝チラシにしない」ことは、必ず守ろう(ほとんどのプレスリリースは宣伝チラシになっている)。

 

 

●プレスリリースの書き方・動画解説

プレスリリースの書き方について、動画で解説している。

 

 

良いプレスリリースの書き方、悪い書き方の実例

理屈よりも、実例を見た方がわかりやすいだろう。

下記の記事では、プレスリリース実例を用いて、坂本が解説・採点させていただいた。参考にしてほしい。

 

媒体(メディア)ごとの書き方ポイント

テレビ向け

(キーポイント)インパクトのある写真

テレビは映像メディアなので、動きのある画(え)が撮れなければ取材対象になりえない。

だからプレスリリースでは、一目で分かる写真を掲載しよう。

「どんな画(え)が撮れるのか?」を写真で伝え切ることを意識してほしい。

写真は目立つように、プレスリリースのタイトル直下に配置しよう。

インパクトのある写真があれば、テレビへのプレスリリースの成功率は大きく高まる。

 

新聞向け

(キーポイント)社会性

新聞はテレビよりも硬派なメディア。テレビは「見た目で面白い」というだけで取材することがあるかもしれない。

しかし、新聞は内容が伴わないものを取材することはない。

だから新聞を狙いたいなら、「社会性」を重視した書き方にしよう。

プレスリリースで知らせる商品サービスが、どのように社会に役立つのか?

そんな社会性を浮き彫りにした書き方にすることを心がけてほしい。

この「社会性」は、朝日や読売などの全国紙はもちろん、全国道府県で発行される地元紙も共通して重視するポイントだ。

このポイントを外さなければ、知名度の低い中小事業者であっても取材を受けられる可能性が開ける。

一方で、日本経済新聞(日経新聞)は、その名の通り、経済に特化した新聞なので少し事情は異なる。

日経新聞は、経済界の視点で取材するので、影響力の大きい大企業が載りやすく、中小企業のプレスリリースはどうしても載りにくい。

中小企業が日経を狙うなら、日経新聞の弟分に当たる「日経MJ(流通新聞)」「日経産業新聞」がおすすめだ。

 

雑誌向け

(キーポイント)お役立ち情報

雑誌は、毎日情報発信するテレビや新聞と異なり、発行頻度が少ない。

多いものでも週刊、最もメジャーなのは月刊だろう。

このため、速報性ではネットやテレビ新聞には逆立ちしても勝てない。

だから雑誌は、ストレートなニュースではなく、「企画の面白さ」で勝負する。

例えば、新型アイフォーンが発売された時、テレビ新聞はその概要を速報する。

雑誌は、速さでは勝てっこない。

しかし雑誌では、新型アイフォーンの機能や使い勝手などを何ページにもわたって掘り下げて詳報する。

そして、「あなたにぴったりの新型アイフォーンの選び方」といった、お役立ち記事を掲載する。

このように、社会性を重視する新聞に対して、いわば雑誌は「有用性」で勝負している。

だから雑誌にプレスリリースしたいなら、「お役立ち情報」にフォーカスした書き方にするのがおすすめだ。

雑誌では基本、読者が記事を読んだだけで実行でき、効果を実感できる内容が求められる。

あなたが整体師なら、「仕事と子育てに忙しいアラフォー女子が自宅でできるセルフケアの方法」のような内容だ。

 

ウェブニュース向け

(キーポイント)速報性

ウェブニュースサイトは無数に存在する。

それぞれの編集テーマは異なるので一概には言えないが、共通するのはインターネットの特性上、「一刻も早く情報を発信したい」という高いニーズだ。

数日遅れでも遅い。プレスリリース案件が固まったら、すぐにウェブニュースに知らせたい。

くれぐれも先にSNS等で発信してから、のんびりプレスリリースを送ることをしてはいけない。

すでにウェブ空間上に流れてしまった情報をプレスリリースで知らせても、それはニュースにならないからだ(これは新聞テレビにも当てはまる)。

ただ、ウェブニュースには紙面に限りがないため、各編集部は少ない人員で大量の記事のアウトプットに追われている。

だから、ウェブ記者はプレスリリースを基にそのまま原稿を書き、右から左にすぐ記事にするケースが多い。

その意味では他のメディアに比べ、掲載されやすい面はある。

 

自社の強みを見つけよう!13の観点

いざプレスリリースを書こうとしても、何をアピールすべきなのか?悩まれるかもしれない。

プレスリリースを取材してもらうには、何らかの「特異性」が必ず必要になる。

ただ、自分のことは自分でわからないように、自社の真の強みについて社長や社員は客観的に気づきにくい。

そこで、以下13の観点から自社のことを客観的に見つめ直してほしい。「そういえば…」という強み・特異性が何か浮かび上がってくるはずだ。

①経営理念は?

②社長・創業者の経歴は?

③福利厚生は?

④働き方は?

⑤歴史は?

⑥ビジネスモデルは?

⑦実績は?(利用者数、納入先など)

⑧お客様の声は?

⑨ユニークな商品サービスは?

⑩ユニークな社員は?

11 顧客フォローは?

12 使用している原材料は?

13 価格は?

 

こうした様々な観点から、あなたの事業を洗い直してみよう。

すると、「この部分はよそにはない特異ポイントかも!」というものがいくつか見つかるはずだ。

 

メールのプレスリリースの書き方は?

さて、上記でこれまで説明してきた書き方は、A4判サイズの文書で作成すると想定したものだった。

「メールでプレスリリースを送りたいのだけど、どういう書き方をしたらいい?」というご質問にお答えしよう。

基本は、上記で説明してきた流れを押さえれば大丈夫。ただ、最も注意すべき点をいつくか挙げよう。

 

①メールの“件名”でニュース性を判断される

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メールの「件名」は、プレスリリースの「タイトル」に相当する。タイトルで勝負がきまる。

上記の「プレスリリースはタイトルは命」の項目をもう一度、熟読してほしい。

正直言って、メディアの人はメールのプレスリリースの大半を開封すらしていない。

開封して読むかどうか?は、メールの「件名」で判断する。ここを見てニュース価値があるかどうかを見抜く。

プレスリリースのタイトルと同じく、誇大なあおるような表現はやめてほしい。

誠実に正確な表現で、お知らせ内容の要点を伝えよう。

ちなみに、件名に「プレスリリース」「ニュースリリース」などという文言を盛り込むのもすべきではない。

「また一方的な宣伝メールか」と、記者から受け取られるからだ。

・・・・についてのお知らせ

・・・・についての情報提供

という表現にしたほうが、まだ興味を持ったもらえる可能性がある。

 

ポイント
メールの「件名」が極めて重要。ここでニュース性を明確に伝えよう

 

 

②メール送信者・送り主・差出人を明確にしておく

記者たちは、件名に加え、「送信者(送り主・差出人)が誰か?」を注意深く見ている。

・sakamoto sonosuke

・そうちゃん

こうした差出人だと怪しげに感じられ、記者はそのメールを開く気にはまずならない。秒殺される。

・坂本宗之祐

のように、本名の氏名が望ましい。 会社名を添えるなら、

・坂本宗之祐(株式会社メディア戦略)

という形。

 

逆に、差出人を「会社名」だけにするのも避けた方が良い。(社名だけで記者に通用するのは、トヨタ自動車など超有名企業だけだ)

なぜなら、「ああ、企業の売り込みだな」と判断され、開封されない可能性が高まるからだ。

やはり、個人の氏名を名乗ったほうがいい。

 

ポイント
メール差出人の表示も重要。できるだけ個人の名前で送ろう

 

 

③添付ファイルだけで送らない

これも注意したいポイントだ。

メール本文で、「プレスリリースを送ります。よろしくお願いします」とだけ書いて、プレスリリースを添付ファイルで送る方がいる。

添付ファイルをわざわざ開く、という行為は、それだけで記者に負担がかかる。

そもそも、メディアには大量のプレスリリースが添付ファイルで津波のように押し寄せている。

考えてみてほしい。それらを一つ一つのんびりダウンロードして待てるほど、記者たちはヒマではない。

だから、よほどのニュース価値を感じない限り、まず開封することはない。

なので、プレスリリースの内容の概要は、メール本文できちんと伝えよう。

その上で、より詳しい資料や画像があるのなら、添付ファイルで送ることは問題ない。

 

ポイント
メール本文でニュースのポイントを明確に伝える。添付ファイルは補助資料

 

プレスリリースのメールについては、この記事もぜひ読んでおいてほしい。

 

プレスリリースをメールで送るのは、あくまで補完的な行為だ。

新聞社やテレビ局では、メールのプレスリリースは大半が読まれていない。

だから、新聞テレビ向けには紙で作成し、郵送することをおすすめしたい。

 

取材が来るプレスリリース9つの秘訣!記者の本音で語る

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新聞記者時代から、大量のプレスリリースに目を通してきた。累計3万通以上にはなるだろう。

プレスリリースは記者にとって有益な情報源。私もとてもお世話になった。

ただ、マスコミに届くプレスリリースは、非常に残念なものが増えている。

最近はマーケティングのツールと勘違いした人が、売り込みチラシのように質の悪いものを作っている。

その結果、多くが秒殺でゴミ箱に直行だ。

そうならないよう、マスコミに喜ばれるプレスリリース7つの秘訣をお伝えしたい。

 

①一枚のリリースには、ワンテーマが鉄則!

まず、1枚のプレスリリースに盛り込む内容は、1つのテーマに絞ること。

欲張って、あれもこれも伝えたい!と考える気持ちは、わからなくはない。

「何でもかんでも盛り込んでおいたら、どこかに興味を持ってもらえるのでは?」

しかし、記者の立場に立って考えてほしい。話があっちこっちに飛ぶと、理解が困難になる。

「この人は何を言いたいのだろう?」と頭をひねる。そして、全く何も印象に残らない。

一つのプレスリリースに全要素を盛り込み、「一発勝負をかけよう!」とすべきではない。

複数の伝えたい要素があるのなら、分けて別々のリリースとして知らせよう。

その方がチャンスも増える。

 

②マスコミは、自分を売り込む人が大嫌い

ほとんどのプレスリリースが、いきなり売り込みを始めている。自分やわが社のアピールを始める。

記者としては、序盤から売り込まれると、確実に引いてしまう。

「単なる売り込み宣伝」と思われた瞬間、アウト。そのまま捨てられてしまう。

いくら後半に良いことが書かれていても、無意味となる。

マスコミは、自分を売り込む人を非常に嫌う。押しが強い人は逆効果で、「絶対取材するものか!」となることはよくある。

私は、マスコミとは、公共や社会のために存在する組織だと考えている。

記者たちも基本、「世の中を良くしたい」と考えて仕事している。

そうした人々に「うちだけ得をさせろ」と言わんばかりに売り込めば、軽蔑されるのは当然の帰結だろう。

「この人、自分のことしか考えていないな」。

マスコミとは、社会の課題を解決する道筋を、記事で取り上げることが使命。

だから、彼らは基本、「世の中の役に立つ情報」にしか興味がない。

マスコミは、個々のビジネスの宣伝をするためにあるものではない。

もちろんテレビや新聞の報道が、個々のビジネスの宣伝になるケースはある。

でも、それは「結果的に」宣伝になるだけの話。

だから、私はクライアントには「プレスリリースには、社会の役に立つことを書いてください」とお願いしている。

世の中に役立つことをすれば、結果的にマスコミが取材にやって来る。

「善意から発した、社会に役立つ情報」だと、記者に思ってもらおう。

 

③タイトルが超重要!練りに練ること

タイトルは超重要。強調しきれないくらい重要。記者は、ある意味でここしか見ない。

本当にいい加減につけたタイトルが多すぎる。

せっかくニュース性があるのに、残念なタイトルでゴミ箱直行しているケースが数えきれない。

まず一つは、タイトルを見ただけで、予備知識のない人でも理解できるように書くこと。

言葉づかいとしては、中学生でもわかるようなプレーンな表現が望ましい。

専門用語は決して使わないこと。できるだけ、一般人に馴染みのない言葉は避けよう。

記者は、なじみのない言葉が出た瞬間に思考停止する。

ここで、残念なタイトルの事例を紹介している。参考にしてほしい。

 

 

④ストーリーを盛り込むと、説得力と共感性が高まる

私はこれまで日本全国、何千人もの方々から人生の話をうかがってきた。

どんな人や組織にも、必ずドラマやストーリーがある。

あなたにも、今ご自分がやられているお仕事・活動に至るドラマがあるはずだ。

それをストーリーで簡潔に語ろう。

自らの経歴や人となりを開示することは効果的。「この人は信用できそうだ」と思ってもらいやすくなる。

自らのストーリーをもとに、今の活動に至るきっかけとして語ると、2つのメリットがある。

一つは、説得力が大幅に高まること。大義を感じさせられる。

なんで今その活動をしているんですか?と聞かれ、

「いや、何となく」「ご飯食べるために稼ぐ手段として」

と答える人と、きちんと過去の背景から語れる人では、記者の受け止め方には天と地の差がつく

マスコミは、志を持って頑張る人を取り上げたい。

それから、もう一つは、

ストーリーそのものが人間の興味関心を引きつけるパワーを持っている

ということ。

ストーリーを聞いた人は、自然とその主人公に共感してしまう。ストーリーは優良なコンテンツなのだ。

インディアン・ポピ族の格言で、「物語を制するものは、世界を制する」という言葉がある。私はこの言葉が好きだ。

あなたや会社には必ずストーリーがある。これこそ大きな宝。これを掘り出してほしい。

 

⑤プレスリリースに写真を載せると効果的

プレスリリースは、写真もとても重要。

写真は、たった一枚でも、一瞬で見た人に大量の情報を伝えることができる。

文字数にすると、何千文字に相当する情報量となる。

忙しい記者たちに、一瞬でプレスリリースの内容を伝えられる写真を1枚載せれば、とても効果的だ。

ぜひ有効に使ってほしい。

 

⑥抽象的に書くと怪しく見える法則

「人を笑顔にする」「お客様に貢献する」

こうした、耳障りの良いありがちな表現がある。

しかし、これらは抽象的で、具体的に何も伝わってこない。

記者らメディア関係者がこういう抽象的な文章を見ると、

「具体的に書けないのは、中身がないからに違いない」

と瞬間的に判断する。

「抽象的に書くと怪しく見える法則」と私は呼んでいる。

だから私は口酸っぱく「具体的に書いてください!」とクライアントさんに繰り返し伝えている。

その意味でも、上記で説明した「ストーリー」は有効だ。

人が実際に経験したストーリーは極めて具体性があり、他の誰にもマネできないものだからだ。

 

⑦継続的に送り続けることが非常に大事!

1回、プレスリリースを送って反応がなく、「やっぱりダメだったよ」とすぐ諦めてしまう方が非常に多い。

それは本当にもったいないことだ。

記者たちは届けられたプレスリリースには目を通している。

1回で終わらせず、継続的に送り続けることで、記者たちはあなたの存在を認識するようになる。

そして、記憶に残るようになる。

もちろん同一のプレスリリースを何度も送り続けてはいけない。

毎回、頭をひねって新しい動きをお知らせすること。

(同じプレスリリースを送り続けると、迷惑業者としてブラックリスト入りする)

また、テレビの情報番組や新聞の生活情報の担当記者は、基本的にプレスリリースをそのままストレートに記事・番組にしない。

彼らの頭の中で「こういう企画をやりたい」というアイデアがあり、その後に素材を集める作業に着手する。

つまり、まず自分たちがやりたいことありきなのだ。

だから、彼らの頭の中に、御社に関連するテーマに興味がない時に、「うちを取り上げてください!」というプレスリリースを送っても難しい。

食べ物に例えると、テレビや新聞の企画担当者は、その時々で「食べたい」と思っているものが違う。

ある時は「うな丼食べたい」。ある時は「パフェ食べたい」。

だから、彼らが情報を求めるタイミングと、あなたの素材がぴったり合うまで、こつこつアプローチを続けること。

いずれ、「そうそう、こんなの探してたんだよ!」というタイミングがやって来る。

 

⑧書き方は、狙うメディアごとにカスタマイズすること

プレスリリースは「不特定多数のメディアにばらまく」べきではない。

なぜなら、情報とメディアの間に、必ず「ミスマッチ」が起きるからだ。

例えば、雑誌「月刊ジャイアンツ」に阪神タイガースの選手情報を送る。

当然、掲載される可能性はないのは、お分りいただけるだろう。

こうしたケースはとても多い。受け手のメディア編集者を「うちの新聞(雑誌)を全く読んでいないな」と不愉快にさせる。

相手を知る努力をせず、「誰でもいいので付き合って!」と言いふらす節操のない人(会社)だと認識される。

これでは、せっかく書いたプレスリリースが、台無しどころか逆効果だ。

阪神タイガースの情報なら、それを好んで取り上げそうなメディアをきちんと選んで送ること。

そして、そのメディアに歓迎され、取り上げられそうな切り口を考えよう。

メディアによって求める情報は異なる。この当たり前の事実を直視してほしい。

・新聞・テレビ
・雑誌
・ネットメディア

「どのメディアに伝えるか?」ひいては「どのコーナーに送るか?」を明確にし、プレスリリースを書き進めてほしい。

 

⑨文章を詰め込みすぎない

プレスリリースの中には、文字量が多すぎるものがかなり多い。

これはやめてほしい。

だらだら長く書くのは、書いている本人が要点をつかみきれていない証拠だ。

文字量が増えると、それだけ読み手の記者の負担が増す。

その結果、9割以上が読まれず捨てられる、という結末を迎えている。

 

上記のプレスリリース見本を再度、じっくり見てほしい。文字量はごく少ない。

プレスリリースで重要なのは、「ニュースのポイントを伝えること」だ。

すべての情報をプレスリリースで伝えようとしてはいけない。伝えるのは、「ポイント」だけでいい。

記者にとってプレスリリースは、あくまで「取材のきっかけ」に過ぎない。

詳しい情報は、取材に来てくれた時に教えてあげればいい。

だから、プレスリリース(A4判)1枚で、せいぜい800〜1000文字以内を目安にしてほしい。

 

プレスリリース書き方の本(書籍)

これまで、プレスリリースの書き方の基本をお伝えしてきた。

ただ、最近はプレスリリースをする会社が増えている。このため、当たり前の書き方では差がつかなくなっている。

そこで、私の本では、その他大勢のプレスリリースに差をつけ、取材される確率を大幅に高める必殺ノウハウを惜しみなく明かしている。


手紙を書いてマスコミにPRする方法(自由国民社)

 

これからのプレスリリースは、単なる事務的な文書を超えて、限りなく記者あての「手紙」に近づいていくと考えている。

ご一読いただければ幸いだ。

 

プレスリリースの出し方

さて、プレスリリースを書き上げたら、いよいよメディアにお送りしていこう。

正しい送り方は、この記事を読んでいただければ、ばっちり分かる。

 

 

上の記事で書いたように、プレスリリースは誰でもマスコミにダイレクトに送ることができる。

しかし、メールはあまりおすすめしない。郵送で送ることを私はおすすめしている。

なぜなら、新聞社テレビ局では、メールはほとんど中身を読まれていないからだ。

 

私も記者時代、メールで送られて来るプレスリリースは、ほとんど中身を読まずにゴミ箱送りにしていた。

プレスリリース配信サービスの多くは、メールで送られる。そこが個人的には残念だ。 

 

だから、本当に取材を呼び込みたいなら、郵送あるいは持参することで、記者に届けていくことを強くおすすめする。 

テレビ局、新聞社、雑誌、その他のメディアの住所、電話番号といった情報は、誰でもカンタンに手に入れられる。

「広報・マスコミハンドブックPR手帳」か、「マスコミ電話帳」だ。

 

 

 

どちらか一冊買って、手元に置いておこう。

このほか、弊社(株式会社メディア戦略)では無料でメディアリストをご提供している。

 

 

(参考)メディアリストの作り方。デキる広報が行う作成と管理7つの手順

 

主要な新聞社への具体的な送り先は、以下の記事を参考にしてほしい。

 

なお、下記の記事では、「記者クラブ」に対してプレスリリースをお届けする方法について、具体的に説明している。

 

 

 

プレスリリースできる内容は?

プレスリリースは、あなたが走っている姿を発信し続けるものだ。

あらゆる機会をとらえて、マスコミ各社にプレスリリースをお届けしたい。

一般的には、次のような内容がプレスリリースになる。

1)事業のスタート

 ・会社設立
 ・お店の開店、など

2)新商品・サービスの発表

 ・開発への着手
 ・完成
 ・発売
 ・発売後の様子(反響、売れ行き等)

3)イベントの開催

 ・交流会
 ・無料相談会
 ・ボランティア活動…などなど

 

以下の記事では、プレスリリースの種類・内容を21パターン紹介した。参考にしてほしい。

 

 

プレスリリースを行うタイミングは?

この記事ではプレスリリースの適切なタイミングを説明している。チェックしておこう。

 

 

 

プレスリリースのセミナー、講座

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プレスリリースの書き方などのセミナーは、弊社(株式会社メディア戦略)で不定期に開催している。

 

①プレミアム・プレスリリース講座

私が直接、プレスリリースに個別アドバイスする講座を不定期に開催している。

詳しくはこちら。

 

 

②メディア露出実現セミナー

「メディア露出実現セミナー 〜知名度を上げるプレスリリースの秘密〜」

というテーマのセミナーを東京、大阪、福岡で開催している。

セミナー詳細はこちら。

 

 

③プレスリリース書き方・音声セミナー(無料)

「新聞テレビの取材を引き寄せる書き方」セミナー音声(約1時間)を無料で限定公開している。

2万円の価値があるセミナーをプレゼント中。

 

 

④プレスリリース書き方セミナー(DVD)

以前に開催したセミナーをDVD化した教材がある。

プレスリリース書き方はもちろん、ブログ作成・ウェブ対策についても学べる。

「取材される可能性を99%に高めるセミナーDVD」(2枚組)

「取材される可能性を99%に高めるセミナーDVD」(2枚組)

 

⑤新聞テレビ露出する10日間PR基礎講座(無料)

広報PRの初心者におすすめ。プレスリリースの書き方やマスメディアの内情について、役に立つメールを10日間にわたってお届けする。

 

 

プレスリリースの効果

プレスリリースには驚くべき効果がある。この記事を読めば、それが分かる。

 

 

プレスリリースのテンプレートをプレゼント

プレスリリースのテンプレートを差し上げます。

 

下の画像をクリックしてダウンロードしてください。
スクリーンショット 2016-08-02 17.39.32

 

無料ダウンロード(期間限定)

「国内メディアリスト(新聞社・テレビ局・雑誌)(計803)

media-list-imageこのリストでは

・全国のテレビ局(185)
・全国の新聞社(135)
・雑誌(209)
・ラジオ局、CATVなど(274)

これらの媒体名、所在地をエクセルで一覧にまとめています。

ぜひ御社の広報PR活動にお役立てください。 

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