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メルマガ文章のコツ!9年発行する私の書き方と10の秘訣


メールマガジンを始めて今年で9年になりました。現在の読者数は約5800人です。

毎月セミナーを開催していますが、今もメルマガで告知するだけですぐ満席になります。

起業して、メルマガのおかげで今の私があります。どれだけメルマガに助けられたことか…。

非常に効果的なメルマガですが、「文章力がなくて書けない」「ネタが切れて書けない」と悩む方は多くおられます。

そして、世のメルマガの多くが、「書き方を失敗している」と感じています。

そこで、メルマガ文章のコツについて、私が経験から学んできたことをここで紹介していきます。

 

私の失敗:新聞のようなメルマガは読まれない!

まず私の失敗談から。新聞記者を2010年まで11年もやっていたので、その文体が体に染み付いていました。

新聞の文章って、自らをひたすら押し殺して、客観的事実をたんたんとつづっていくスタイルです。

この文体、ウェブの文章との相性は最悪です(笑)

つまり、全然面白くないので、読まれない。これはブログでもメルマガでも同じです。

5W1H、みたいな文章の基本は完璧だったはずですよ、だって元新聞記者だもん。

でも読まれなかった。知り合いに感想を聞くと、「坂本さんの文章ってカタイですよね」と酷評されました。いやーショックでしたね。

 

「みなさん!」向けでなく、「あなた」に向けて書く

気づいたのは、「みなさん!』向けに書いても、誰にも響かない、ということでした。

新聞記者は、みなさんに向けて書く文章です。

そしてメルマガでも、こういう文体をよく見ます。特に企業が発行するもの。

どうしても、教科書的な「良い文章」の価値観にそうと、新聞に近づくんですよね。

メルマガ文章は、既存の文章セオリーとは180度違います!

・自分の人柄を出すこと

・個別の人に送るメールのように書くこと

私もそこに気づいて、具体的な個別の人を思い浮かべて、その方のために書く、という意識にスイッチしていきました。

メルマガの成否は、方法論、テクニックではなく、書き始めの意識の持ち方で決まります。

細かい編集テクニックなど無用です。気持ちは伝わります。文章は下手でもいい。

読者を思う気持ちさえあれば、必ず読者はそれを感じ取ってくれるのです。

 

書き方の基本

では、具体的な書き方について、説明していきましょう。

 

・ヘッダー

昔からのメルマガにありがちなヘッダは入れません。

ギラギラした装飾窓を見ると、嫌な感じがしませんか?私が読者なら、いかにも宣伝ぽくて嫌です。

いかにも「メルマガ」にはしません。ではなく、個別の相手へのメールに近づけます。

こんにちは、坂本宗之祐です!今日はいかがお過ごしですか?

のように、装飾ゼロ。ごくシンプルにあいさつするだけの書き出しです。

 

・導入文

いきなり本文に入るとビジネスライクで冷たい印象を与えますので、自分の近況を書きます。

僕は今、京都にいます。昨日は大阪でプレス
リリース講座でした。

京都の町はキンモクセイの香りがふわりと
漂っています。

これから浜松に向かい、某企業幹部の
記者会見トレーニングです。

のような感じです。

この近況のお知らせが意外と読まれます。

読者さんによっては、「坂本さんの近況を楽しみに読んでいます」という方もいらっしゃるくらいです。

 

・目次

もくじなど書きません!なぜなら、あなたは個別の人へのメールに目次を書きますか?

そんなことをしたら、変な人ですよね。

そもそも、目次が必要なほど多岐にわたるコッテリした内容だと、読者は混乱します。

 

・本題

自分の近況をさらっと書いた後、

今回は、Yahoo!ニュースに掲載される方法をテーマにお伝えします。

・・・・などと今回の内容を明確に伝えます。

すると、読み手も読むメリットが明確になるため、読む態勢に入ってくれます。

 

・フッター

フッターとは末尾の定型文です。これは入れます。

通常の個別メールでも、会社情報などフッターがあるのは普通ですよね。だから、あってもそんなに違和感はありません。

僕の場合は、サイトURLや所在地などを入れています。

そして末尾に、メルマガ解除リンクを入れます。これは必ず入れます。

いつでもメルマガ購読解除できるようにしておくことは、法律でも義務付けられていますし、読みたくなくなった方には解除してもらった方がいいんです。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
株式会社メディア戦略
http://ca-news.biz/

代表取締役 坂本宗之祐

〒106-0032 東京都港区六本木四丁目3番11号223
FB:https://www.facebook.com/media.senryaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※配信解除はこちらです。これまでお読みいただき、
ありがとうございました。
https://abaql.biz/brd/55s/sonomugi/mail////////
 

 

3割近い開封率を維持している10のコツ

通常、ビジネス目的で発行されるメルマガの多くは、読まれていないそうです。

開封率は10%あれば良い方、と聞いたことがあります。

ですが、私のメルマガは毎回、25パーセント前後の開封率をキープしています。多いときは30パーセントを超えました。

本当はもっと読んでもらいたいんですけどね(笑)

しかしこの開封率はかなり良い方だと経営者仲間に驚かれます。

そこで、私がやってきたメルマガのコツについて以下にいくつか紹介します。

 

①20文字で改行

メルマガの1文は、20文字を目安に改行を入れています。

パソコンで読むのであれば、横に長くてもまだ良いのですが、最近はスマホで読む方が多いです。

ですので、スマホの小さい画面で読んでも読みやすいよう、20文字ごとに改行を入れています。

 

②行間は2行の空白を入れる

そしてメルマガ文章は、詰め込みすぎると息が詰まるので、文章ごとに2行の空白改行を入れます。

「20文字で改行」と「2行の空白」で書いたメルマガ文が以下の通り。

男性にありがちなのが、抽象的な言葉を
多用すること。

女性にありがちなのが、主観的な言葉を
多用すること。

いずれも、客観的な事実=ファクト、
が欠けているのです。

 

③1人称で、書き手の顔を見せる

企業のメルマガでありがちなのが、新聞のような顔の見えないのっぺらぼうな文章です。

「あんた誰?」となってしまい、読まれなくなります。

そうならないよう、書き手は素性を明らかにしましょう。少なくとも書き手は姓名を名乗り、個別メールのように読者さんに親しみを込めて書くようにします。

 

④1メール1テーマの法則

「もくじは書かない」と上記でもお伝えしましたが、多岐にわたる内容になると、ほぼほぼ読者さんは消化不良を起こします。

幕の内弁当のように、盛りだくさんの情報があちこちに散らばると、読者さんにとってそのメルマガを読むメリットがわかりにくくなると思うのです。

だから、私は基本的に、1通ごとに伝える情報を1つに絞ります。

その方がメールの文章のロジックもシンプルでわかりやすくなりますし、書く側としても書きやすいのです。

 

⑤役に立つ情報のギブに徹する。宣伝は控えめに

メルマガは、宣伝ツールではなく、相手に貢献するツールです。

基本的に出し惜しみをすることなく、どんどん情報を読者さんにご提供しましょう。

良い情報を出せば出すほど、読者さんはファンになってくださいます。

「こんな情報まで無料で教えてくれるの?!」という驚きがあるほど、読者さんから高い信頼を得られるようになります。

逆に出し惜しみをしたり、役に立たない情報ばかりだったりすると、メルマガは読まれなくなり、効果を失います。

先にしっかり読者さんに貢献しておけば、必ずメリットはこちらに帰ってきますから、ご心配なく。

 

⑥タイトル!タイトル!タイトル!

メルマガで超重要なのが、タイトルです。

読者さんは多数届くメールの中で、件名を見てそのメールを読むかどうか判断します。

だから、どんなに良い記事を書いていたとしても、タイトルがダメダメだと開封すらされないのです。

少なくとも、変な装飾や売り込み全開なタイトルは論外です。

(悪い例)

・jehsy WEBメルマガ新着情報【2019年10月分】

・★★★〜〜

・【号外】

などの装飾があると、開封する気が失せますね。

 

(良い例)

・Yahoo!ニュースに掲載される方法

・記者心理を読みなさい

・イベントPRの鉄則

これらのように、読者にメリットが感じられるテーマを端的に表記します。分かり易さが一番。

さらには、タイトルは短いほど開封率が高くなる、と感じています。

 

⑦人間味を出す、人柄を伝える

メルマガは、もちろん情報としてのメリットがあるのが大前提ですが、それに加えて書き手の人柄や人間味を伝えることも重要です。

私も日々試行錯誤しているのですけど、もっとメルマガでは人柄を出して言って良いかなーと反省しています。

ブログには、初めて読みに来る一見さんが多いです。つまり、役に立つ情報を求めてくる人が大半。

これに対し、メルマガ読者さんはすでに私のことをある程度は知っている方々です。

だから、私の個人的な話を多少しても受け入れてもらえますし、人柄を見せるほど、ますますファンになっていただけるのです。

 

⑧体験談・具体事例を語る

メルマガで情報提供をするのは重要です。が、教科書のような抽象論は全然面白くないので、読まれません。

あなたじゃなくても語れるような、コピペのようなノウハウはすぐに底の浅さが見抜かれますよ。

今は特に良質な無料情報が増えていますから、読者さんも目が肥えているんです。

だから、メルマガでは極力、具体的な実例を語りましょう。

一番良いのは、あなたが体験したことをベースに書くことです。

抽象論ではなく、生々しく具体的な実例の話を読者は読みたいのです。

 

⑨お客様の声を盛り込む

具体事例が大事、という話の続きですが、最も良い具体事例こそが「お客様の声」です。

メルマガ読者さんは、「将来の素敵なわたし」を夢見てメルマガを読みます。

その将来の素敵な自分を最もイメージしてもらいやすいのが、「お客様の声」なのです。

お客様からいただいたご感想を、基本的に加工・編集せずそのまま載せます。

これは、ものすごく効果的です。

 

⑩とにかく楽しむ!

いろいろとコツを書いてきましたが、一番大事なのは、楽しみながら一気に書く!ということでしょうか。

メルマガを長く書いてきてよく感じることがあります。

文章とは不思議なもので、書いている時の精神状態が敏感に読み手に伝わるものだなぁ、ということです。

ウンウンうなり、苦しみながら書いた文章は、それが相手に伝わります。苦しさが伝わって、面白くないんですよ。

だから、アタマで構成がどうのとか、どうやって売り込もうかとか、考えすぎたメルマガは大体、反応が悪くなってしまいますね。

 

読み続けるメルマガ5つの特徴

わたしはこれまで、自分でも9年で1000通以上のメルマガを配信してきましたが、他人のメルマガにもかなり登録して目を通してきています。

たくさん登録はしているのですが、読まなくなったメルマガもたくさんあります。

でも、長く読み続けているメルマガを振り返ると、以下のような共通点があります。

 

①書き手の人柄、顔が見える

やはり、親しみを感じるメルマガは読み続けていますね。きちんと顔が見える文章は、次を読むのが楽しみなんですよね。

だから、メールの差出人名も「個人の姓名」になっているケースが大半。

逆に、差出人が企業名そのままだったり、商品サービス名だったりしたら、やがて読まなくなるケースが多いです。

 

②役に立つ情報を得られる

当然、情報としてのメリットがなければ開封してわざわざ読みません。

「このメルマガはいつも役にたつなぁ」というものは、ずっと読み続けます。

メリットが明確、そして、「明るい未来」を感じられる。

こういうメールは何度来てもうれしいですよね。

 

③一度でも会ったことがある

振り返ってみて、何年も読み続けているメルマガは、「一度でもお会いしている方」がほとんどということに気づきました。

一度でもお会いした方は、親しみの感じ方が他の発信者とは雲泥の差があります。

そして、私のメルマガ読者さんも、過去にお会いしたことがある方は、私のメルマガを何年経っても読み続けてくださっているケースが多いです。

5年ぶりくらいお会いして、「ずっとメール読んでいますよ」と言われることが何度もありました。

だから、発信者として長く生き残りたかったら、メルマガ読者さんとリアルでお会いできる場をできるだけ持つべきですね。

 

④偉ぶってない。上から目線じゃない

私が読み続けているメルマガの発信者さんは、どなたも謙虚な方です。

本当にプロは、謙虚になる。謙虚だから、ますますプロとしての深みが増す、ということでしょうか。

逆に、えらそーだったり、上から目線の文章を書いたりする人は、自信がない裏返しだと思うんですよね。

 

⑤売り込みが少ない

いくら興味のあるテーマのメルマガでも、やっぱり売り込みのメールばかり届くと、読まなくなります。

地道に役に立つ情報を出し続ければ、細くでも長く読者さんとつながり続けられます。

 

宣伝ありき、では100パーセント失敗する

メルマガは、売上アップに非常に効果を発揮するため、これを期待して始める方が多くいます。

ですが、「儲ける」「宣伝する」ありきで始めると、100%失敗します。

例えば、企業の担当者が、「わが社商品の目玉」をテーマにメルマガを書こう、とする。

これ、ダメなパターンです。

なぜなら、メルマガ読者は、目玉商品の宣伝なんか読みたくないから。

メルマガ読者を含むネットユーザーは、「売り込みの宣伝情報を読みたい」とは、つゆほども考えていません。

そうではなく、「自分の役に立つ情報を取得したい」と考えています。

だから、メルマガでは基本的に、「役に立つ情報提供」に徹するべきなんです。

読者が読みたいことから逆算して、記事を書く。これが最も基本的で本質的なことです。

読者が読みたいことをメルマガに書きましょう!

 

まとめ:メルマガで役に立つ情報を発信しましょう!

「メルマガが読まれなくなっている」という声を、最近ちらほら耳にします。

しかし、私が思うのは、メルマガが読まれないんじゃなくて、あなたが読まれなくなっているんですよ、ということ。

つまり、外部環境が原因ではなく、当事者に原因責任があると思うのです。

良い情報さえ出していれば、読者さんは読んでくれます。

LINEだろうと、Facebookであろうと、ブログであろうと、いれものはなんだって良い。

人は、役に立つ良い情報が欲しいのです。

メルマガは、その手段がたまたまEメールだというだけ。

だから、役に立つ情報を発信しましょう!

それさえできれば、いつまでも読み続けてもらえるメルマガに育っていきますよ。

 

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