鳥取大学の教職員の皆様に広報研修を行いました!
広報・メディアコンサルタントの坂本宗之祐です。12月10日(火)、鳥取県の国立大学、鳥取大学様からお招きに預かり、広報研修を実施させていただきました。
少子化が進む中、大学間の競争は今後ますます厳しさを増すのは確実です。
そうした中、情報発信力の重要性に気づく大学が増えています。
今回、鳥取大学の各学部、キャンパスで情報発信に関係する教員や事務職員のみなさま32人にお集まりいただきました。
今回の研修でお話した概要をここでもご紹介したいと思います。
目次
①なぜ広報すべきなのか?その重要性と基本ノウハウ
まず最初に、なぜ情報発信が必要なのか?について、基本的なところからお話ししました。
私は新聞記者時代、大分や佐賀といった地方都市を経験し、地方の実情をそれなりに理解しているつもりです。
どの地域にもそこにしかない優れた歴史や文化、風土があります。日本各地それぞれの多様性が大好きで、地方巡りは趣味でもあります。
ですが、「全国の自治体が2040年に消滅する可能性がある」という調査が近年発表されたように、地方の環境はますます厳しさを増しています。
どんな地域も、魅力を持っています。優れたコンテンツが無数にある。これは断言します。
問題は、「それらが広く世の中に知られず、埋もれている」ということです。
だから、地方の方々こそ積極的に情報発信をしていただきたいのです。
特に大学が地域に果たす役割や責任は、重大なものがあると感じています。
学校は、その地域の「コア」です。地域の人々の希望の拠り所でもあります。
というのも、地方記者時代、過疎地域における小学校の廃校を多く目の当たりにしました。
小学校の存在がなくなることが地域に与えるインパクトの大きさは想像以上でした。
元気な子どもたちの姿を見られなくなった地元の方々は肩を落とし、その地域の活気は落ち込まざるを得なかったのです。
大学と小学校を同列に論じることはできませんが、共通するのはその地域の方々が、学校で学ぶ若者たちに明るい未来の希望を託しているという点です。
大学は、学生を育んでいるだけにとどまらず、地域の希望を育む役割があるのは間違いないでしょう。
さて、そこで情報発信が大事なのですが、よくありがちなのが以下のような失敗です。
情報発信の大原則
何か情報を発信するときに、以下の大原則を知っておくことは極めて重要です。
シンプルな原則ですが、これを踏まえていないケースが極めて多いです。
だから、世の情報の大半は見向きもされずに知られることはないのです。
②報道機関に対してのプレスリリースの書き方
このパートでは、基本的なプレスリリースの書き方についてレクチャーしました。
プレスリリースでとても大事なのは、「必ず社会の背景と絡めて書く」ということです。
世の中と関わりのないネタを報道機関に提供しても、記者たちは動きません。
世の中の動きを取材して封じるのが新聞やテレビです。
だから、彼らに取り上げてもらいたかったら、自らが伝えたい情報を世の中に寄せて伝える、という考え方が非常に大切になってきます。
詳しい書き方は、この記事で説明している通りです。
③ウェブを用いた情報発信手法
ウェブにも今は数多くの発信手段があります。
ホームページ、ブログといったウェブサイトのほか、ツイッターやフェイスブックといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)など。
また、最近はYouTubeといった動画を使った発信も増えていますよね。
何を使うにしても、最も重要なのは、発信する情報の“中身”です。中身で結果に雲泥の差がつきます。
ユーザーのニーズがあること、ユーザーに喜ばれることを発信すれば良いのです。
ユーザー側から逆算し、発信する内容を決めます。
今やどんな人でもネットで情報の閲覧をしていますよね?
ということは、逆に言えば、すでにもう誰もが「ネット情報を見る達人」なのです。
だから、あなたはその意味で、ウェブサイト利用者が何を知りたいか?を知っています!
その利用者の視点で、自らの情報を整えていくだけ。
本質はシンプルです。
サイトへのアクセス数を増やすには?
さて、サイトへのアクセスを集めるには、一般的に以下の3つの方法があります。
1 ウェブ広告
2 検索エンジン
3 紹介(リンク)
この中で、特におすすめなのは「2 検索エンジン」です。
特に、大学のような社会的信頼性の高い公共団体のサイトは、検索上位に基本的に上がりやすくなっています。
ところが、真剣に検索エンジン対策をやっている大学はかなり少ないのではないでしょうか?
私から見たら、非常にもったいないと感じます。
大学はそもそも情報コンテンツの宝庫ですから、どんどん検索エンジンを意識した情報発信をサイトから行うべきです。
検索エンジン上位を獲得する流れ
検索エンジン対策の肝中の肝は、「キーワード探し」です。
まず狙うべきキーワードを決め、その検索需要をリサーチします。
需要があれば実際に検索を行い、現状の上位1〜8位の記事をチェックします。
それらを上回るコンテンツをどうやったら出せるか?を検討した上で、記事の執筆に入る、という流れです。
Googleの検索アルゴリズムはどんどん進化しています。質の高いコンテンツをウェブ上に出せば、確実にGoogleはもれなく見つけ出してくれますよ。
特に、大学のドメインは信頼性が高く、それだけでGoogle検索におけるアドバンテージがありますから、私のような一般人からすれば非常に羨ましいですよ。
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