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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

情報発信力が弱い7の理由&発信力を高める7の方法!文章苦手だった元新聞記者がガンガン発信できるようになったワケ


今まさに情報発信の時代です。情報発信を制する者が、世界を制します。

情報発信力があれば、ファンが増え、経済的メリットも得られます。全てがうまくいきます。

でも、「発信力は大事だ!」と分かってはいても、どこからどう手をつけたらいいのかわからないですよね。

そこで、読売新聞やYahoo!ニュースで13年記事を書き、書籍も2冊を商業出版。毎日のようにブログやメルマガで発信し続ける私が、情報発信力をつける方法をお伝えします。

メルマガはここに登録すれば読めます。

実は私、文章を書くのが大の苦手でした。話すのも苦手でした。

ですが今は文章を書いたり、講演やセミナーをしたりしてご飯を食べています。YouTubeもやってます。

この記事を読めば、発信力を爆上げしていける道筋がわかるはずです。

情報発信力とは「人に貢献できる力」

情報発信力は、決して「自分が言いたいことを他人に信じ込ませる力」ではありません!

「人を思い通りに動かす力」?それも少し違う。

一言で言えば、「他人に貢献できる力」です!

人に貢献できる、だから「この人の話を聞きたい!」という人がたくさん増える。

つまり、ファンがたくさんできていきます。

ファンは「良い情報をありがとう!」と感謝の念を発信者に抱きます。

だから、「返報性の法則」が働き、貢献し返してくれます。

 

情報発信は、あなたと他者とのマッチング

マッチングです。

・あなたができること
・世の中が求めていること

この両者が重なる部分が、発信すべき情報なんです。

ここの見極めがバッチリできる人こそ、「情報発信力がある」。

情報発信力の本質って、ここだと思いますよ。

この重なる部分にフォーカスして発信するから、受け手にどんどん刺さる。

はたから見ている人は、「すげー、この人の発信する情報はどんどん刺さってる!」と感じる。

でもそれは、「相手が喜ぶ情報はなんだろうか?」というところから計算して、発信内容をデザインしているからです。

 

文章が書ける=情報発信力、ではない

私はもともと学生時代、全く文章が書けませんでした。

しかし、「いろんな場所に行っていろんな人に会いたい!」という動機から、新聞記者を志望しました。

かろうじて読売新聞に拾ってもらい、デスクの罵声を浴びながら文章の書き方を叩き込まれ、記事を書いてきました。

1面トップを含めたくさんの記事を書いたので、「自分は文章を書けるようになった!」と思い込んでいました。

ですけど、2010年に独立した途端、「自分には情報発信力が全然ない」ということをまざまざと痛感しました。

ブログを書いても、1日5PVとかしか読まれない。

それはショックでしたよ(笑)

原因は明らかで、「自分が書きたいことを書いていた」から。

他者への貢献の視点がなかったんです。

新聞記者って、「自分が書きたいことを書く」という視点が強いです。

世のニーズから逆算して記事を書く、という感覚がないんです。

 

発信力が弱い理由7つ

こういう経験もあり、「単に文章を書けるだけじゃダメなんだな」と気づくようになりました。

どん底から学んで来ましたので、「情報発信力がない」と悩む方の原因は歩い程度わかっています。

 

①他人への関心が低い

かつての自分がそうだったように、「他人に貢献する」気持ちがない。

「私を見て見て!」という視点が強い人は、かなり厳しいですね。

そんな情報発信は、誰にも読まれません。

 

②恥ずかしい

日本人は慎ましい方が多いです。

かつて松尾芭蕉は「言ひおほせて何かある」(物事を言いつくして何が残ろうか)と言いました。

「皆まで言うな」と言う言い回しもあります。

日本人は「言葉にして語り尽くすのを恥ずかしい」と考える傾向が強いですね。

そのお気持ち、すごくわかります。だから、僕もブログ等で発信するのは恥ずかしかったです。

しかし、現代は「発信しないなら、存在しないのと同じ」時代です。恥ずかしいとか言ってられない。

 

③知識がない

情報発信は基本、人の役に立つ情報を出す必要があります。

人が知らないことを教えてあげられるから、貢献できるわけです。

ですけど、そもそもの話、教えられる知識がなければ、貢献のしようがありません。

だから、最低限の勉強は必要ですよね。

 

④経験がない

上記「知識」は最低限に知っておくこととして、これからは単なる知識があるだけじゃ厳しいでしょう。

価値ある情報は、「人の体験を伴う情報」です。

こたつに座ったまま、ネットで検索した情報をかき集めて書くブログ記事を「コタツ記事」と言います。

少し前ならそれでも価値創造になったのかもしれません。

しかし、ネットユーザーはもはや実体験の伴わない単なる情報を「薄っぺらい」と見抜くようになっています。

体験のない情報では、他者貢献が難しくなりつつあります。

 

⑤語彙(ごい)・ボキャブラリーが乏しい

知識も経験もある。

しかし、いざ文章にしようとすると、「言葉が出てこない!」という方がけっこういます。

私も新聞記者になりたての頃、このもどかしい思いを骨の髄まで味わいました。

取材して情報を得て、現場にも行って体験した。さあ原稿を書くぞ!となったは良いものの・・・

「こういうことを表現したいのに、言葉が出てこないよー!!」

というもどかしさで、悶絶を繰り返した記憶があります。

それは、そもそもの言葉のボキャブラリーが貧困だったからです。

 

⑥何も考えていない

やっぱり「思考する」ことなしには、情報発信は成り立ちません。

いくら知識経験を重ねてきても、豊富なボキャブラリーがあっても、しっかり考えていない人は、価値を作り出せません。

思考するということは、情報を加工して価値を生み出す行為です。

日本という国は加工することで価値を生み出してきました。鉄鉱石を輸入して、加工して鉄鋼にして、造船や車を作った。そこで価値を生み出した。

鉄鉱石を輸入して、鉄鉱石のまんまだったら、何の価値もないですよ。

そもそも考えない人は、「他者への貢献」を考えていないですね。ここを考え抜かないと無理です。

 

⑦アウトプットしない

「ノウハウコレクター」、つまりインプットするだけで満足して、成果を出せない人って多いですよね。

私たちの生きている世界って、行動することなしには、何も変化を起こすことはできません。

どんなに素晴らしいアイデアがあったって、それをアウトプットしないと、「価値ゼロ」なんです。

 

情報発信力を高める7つの方法

①他者に関心を向ける

情報発信の大前提。それは「ニーズのない情報には誰も振り向かない」です。

この事実を直視しましょう。

たくさんの人に興味関心を向けてもらうには、ニーズのある情報を発信する必要があります。

だから、「人々はどんな欲求や願望を持っているんだろう?」ということと真摯に向き合うことが第一歩となります。

ニーズを知る方法としては、一つは「検索ボリューム」です。検索エンジンでは、どんなキーワードがどれだけ検索されているか?を数字で把握します。

Googleキーワードプランナー(有料)のほか、アラマキジャケという無料でキーワード検索数をチェックできるツールもあります。

このほか、今すでに人気を集めている情報発信者が何を発信しているか?を観察するのも良いでしょう。

そして、なぜ彼らのコンテンツが支持を集めているのか?自分なりに分析してみましょう。

 

②プライドを捨てる

情報発信の大敵は、ムダな自意識です。

「こんなこと言ったら笑われるんじゃないか?」「自分の意見や考えを表に出すのは恥ずかしい」など。

一見、慎ましやかな態度に見えますが、本質は変化を恐れているだけ。

ちっちゃな現状に安住し、自分の身を守りたいだけなんですよね。

プライドを捨ててください。プライドを捨てられると、本当に楽になりますよ。

それと、「情報発信にはリスクがある」と思い込んでいる方がいます。

しかし、はっきり言ってリスクは限りなく低いです。何も怖いことなど起きません。

ローリスク・ハイリターンな投資的行動が、情報発信なのです。

 

③知識をインプットする

上記の通り、情報発信力とは他者への貢献力です。

だから、学んで知識を日々習得していくことは不可欠です。

インフルエンサーのウェブ発信や書籍を読み込んだり、有益なセミナーに参加したりして、貪欲に知識をインプットしていきましょう。

「他者に貢献したい」という気持ちが高まれば、知識をインプットすることが楽しくなります。

「あの人に喜んでもらえたらいいな」というマインド。

将来的に「感謝」が帰ってくることが予期できるので、学ぶことによりいっそう意欲が湧きます。

 

④経験しまくる

オフィスや家の中にこもりきりで、外に出ない人が増えていますよね。

「ネットでなんでも情報入るじゃん」というわけです。

しかし現状、ウェブのテキストや二次元の動画から得られる情報は、現実のごくごく一部に過ぎません!

だから、外に出て、自らの五感を使ってフルに体感することをおすすめします。

私は文章は、体を使って書くものだと考えています。

人が体験した文章にこそ、他者を動かす力が宿ります。

身体性のない文章は、もはやあまり価値がないんです。

ウェブでなんでも知ったつもりになっている人が増えているので、逆に現場に出る人には大いにチャンスがあります。

朝や夕方に散歩する。空の色の変化を味わう。自然の香りを感じる。こういうことも大事。

これからは「感性」が問われる時代です。だから、現場に出て体験して、感性を磨いてください。

 

⑤語彙(ごい)をストックする

③の知識をインプットする過程で、たくさんの文章に振れるはずです。

すると、「この言葉どういう意味だろう?」という言葉や言い回しに出会うはずです。

その場合、私の場合、必ずウェブ検索して辞書を見て確認します。

・goo辞書

「だいたい意味わかるけど大丈夫かな?」と少しでも疑問に思った時も、その言葉も検索して辞書を見ます。

地道〜ですが、こういう積み重ねでボキャブラリーを増やしていくのです。

できれば、こうした「語彙メモ」をスマホやパソコンのメモ帳に作って、どんどんストックしておくといいですね。

そして、新しく覚えた言葉を実際に使ってみると、その言葉が自分のものになります。

 

⑥思考を習慣にする

情報発信力のある人は、一般人と比べて圧倒的に「思考」をしています。

四六時中、「情報をアウトプットする」ことを前提に過ごしているので、考えに考えているのです。

特に言葉に敏感で、街に出かけてもカンバンのキャッチコピーなどを見ながら、学習します。

人々の表情や雰囲気、仕草などを観察し、自分の情報発信のネタになるものを探しています。

 

⑦ひたすらアウトプット

⑥で考えを深めよう、と言いましたが、いきなりそう言われても難しいですよね。

その解決策が、「アウトプット」です。

とにかく、外部に情報を発信してみる。

ブログでもX(旧ツイッター)でも何でも良いので、毎日のように発信することです。

すると、「ネタ」を次々と考え出し必要性に迫られます。

だから、アウトプットと思考の深まりは、対の関係になります。

考えるほど、アウトプットできるようになりますし、

アウトプットできるほど、考えが深まっていきます。

最初から、最高に質の高いアウトプットはできません。だから、無理なく今できることでいいのです。

高い情報発信力を持つ人も、最初からすごいアウトプットができたわけではありません。

彼らは例外なく、「数稽古」をこなしています。最初はダメダメでも、数をこなすことで、思考を深め、どんどん質を高めていったのです。

だから、初心者ほどまずはアウトプットの数を増やすべきですね。

 

情報発信の手段

ウェブサイト(ブログ)

 

SNS(インスタグラム、X、Facebook等)

 

動画(YouTube、TikTok等)

 

マスメディア(新聞テレビ雑誌)

 

書籍出版

 

地方のための情報発信力

情報発信力に課題を感じているのは、起業家や企業に限りません。

地方自治体や、地方の団体様から情報発信のご相談を受けることがあります。

必要なのは、個人やビジネスの情報発信と、基本的に同じです。

「他者に貢献できるかどうか?」です。

なのに、地方が発信したがる情報の多くが、判で押したように

「おらが町の観光地を見て」「B級グルメを食べて」

といったケースばかりです。

つまり、「自分が宣伝したいことを人々に信じ込ませたい」という発想です。

これでは自己都合にしか過ぎず、相手に対するメリットが不明確ですよね。

自然やグルメという観点で発信すると、日本国内はおろか、全世界がライバルになります。

その結果、誰の印象にも残らず、埋没してしまうのがオチです。

往往にして、地方の人たちが自慢したい素材と、外部の人たちが求める素材には乖離(かいり)があります。

世の中の人々が欲していること、あるいは困っていること、悩んでいること

それらに対して、あなたの地域がどんな形で、どのように貢献できるんでしょうか?

そこをしっかり掘り下げるべきです。

私は、新聞記者時代から全国の地方を取材してきました。

間違いなく、これから東京よりも地方の方に大きな可能性がありますよ。

 

(参考)自治体広報のあり方とPR成功例 、メディア戦略の進め方

 

情報発信力は、質と量で決まる!

いかがでしたか?ぜひ質の高い情報発信力をつけてくださいね。

そして情報発信には、「質」に加え、量も大事です。例えば

①貢献度10の発信を月1回

②貢献度1の発信を毎日(月30)

①は「10」ですが、②は「30」になります。

実際は、継続的な発信はかけ算になります。だから10:30以上に、はるかに差がつきます。

ですので、情報発信力は2つの観点で高めていけます。

1 情報の質を高める

2 発信頻度(数)を増やす

発信の頻度を増やすのは、しんどい時もあるでしょう。しかし、質を高めるのに数は避けて通れない道です。

あなたの情報を喜んでくれる方の顔を思い浮かべ、楽しみながら情報発信力を鍛えてくださいね。

 

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