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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

プライドの捨て方。30代から仕事のこだわりを手放し楽になった話


ムダなプライドが邪魔をして、人間関係や仕事がうまくいかないことって多いですよね。

振り返ると、昔の自分は我が強く、ムダなプライドにしがみついていたな、と思います。

最近つくづく思うのは、「プライドを捨てればうまくいく」ということ。

自己主張が入るとダメで、人間は素直が一番です。

とはいえ、頭では「ちっちゃいプライドなんか捨てたい!」と分かっていながら、なかなか実践できないですよね。

そこで、私の経験をシェアすることで、少しでもプライドを捨てたい方のお役に立てればと思います。

ちっちゃいプライドにしがみついていた私

自分は子供の頃から、我が強い方でした。負けず嫌いで攻撃的な性格でした。

幼稚園の頃からラグビーをやっていました。当時、少年ラグビーは珍しく、小学校のクラスでもいなかったですから、

これだけでも「自分は特別なんだ」みたいな思い込みがありました(笑)

高校は地元の進学校に入学。ラグビー部の同級生で、経験者は自分一人。「俺はキャリアが長いんだ」とちっちゃいプライドにしがみついていたんですよ。

大学を経て、新聞記者になった時もカン違いしました。

当時は新聞社はかなり難関で、恐らく百倍以上の倍率でしたから、ここでもムダなプライドを持っちゃったんですよね。

記者になって自分の無能さに気づき、努力しました。頑張って成果を出し、東京本社の社会部に異動。

ここでも目立つ仕事ができたのは良かったものの、心の中の妙なプライドが強化されていったのです。

成功体験を積み重ねることは、人間の向上に必要なことでしょう。しかしそれは時として、さらなる成長を阻害する要因にもなります。

プライドが邪魔してどん底。30代ニートへ

2010年、カン違いした妙な自信を持ったまま独立。

「辞めてゆっくり考えよう、何とかなるやろ」

という考えがいかに甘かったか、後々に思い知らされます。

仕事を自ら創造し、獲得するということがいかに困難なことか。ビジネス経験がない元新聞記者には世間は厳しすぎました。

でもね、世の中に仕事なんていくらでもあるんですよ。選り好みしなければ。

しかし私にはどこか「自分はエリート記者だったんだ」みたいな、本当にしょうもないプライドが邪魔をして、食い詰めるようになりました。

そこでどん底を味わうこととなったのです。

貯金もあっという間に消え果てました。お金って貯めるのは時間かかりますけど、消えるのって本当に速いですよ(笑)

30台半ばで一時、「ニート」状態になりました。

それも、「記者はこうあるべき」みたいな思い込みから抜けられなかったからです。

プライドが高い人には特徴がある

私は新聞記者として、いわゆる社会的地位の高い人たちと数多く接してきました。

政治家や官僚、社長などなど。

ですので、「プライドが高い」方たちをたくさんみてきました。

人って、自分の事は客観視できないですが、他人のことはよく見えます。

特に記者は評論家で、自分の事は棚に上げる(笑)

彼らの特徴は以下のようなものです。

 

・自分に自信がない

本当は自信がないんですよね。だから、自分を大きく見せたがる。

 

・頑固、こだわりが強い

「こうでなければならない!」みたいな視野の狭さ。思い込みが強いです。

 

・承認欲求が強い

自信がないことの裏返しですが、認めてもらいたい「かまってちゃん」ですよね。

 

 

プライドが高い原因

さて、それでプライドの高い原因って何だろう?と考えた時、それは

「世間の常識」「世間体」に縛られて過ぎていたからではないか?と思うのです。

世間の目が気になる。周りの人からすごいと思われたい。

自分がどうしたいか?よりも、他人にどう思われるか?を優先して、自分の行動を決めていた。

自分も周りの人も、日本人ってこういう方が非常に多いですよね。

そしてルールに厳格。型にはまることを良しとする。

組織や社会に過剰適応してしまう。

確固たる自分というものがないんです。

 

プライドを持ってしまう根本原因に気づいた!

新聞記者を辞めてニートになった私が、呆然と世の中を眺めた時、気づいたことがあります。

それは、世の中のありとあらゆるシステムが「ハリボテ」にしか過ぎないたということ。

新聞記者時代は、新聞の権威とか、日本の政治行政の統治機構を絶対的なものだと思い込んでいました。

それら社会のシステム内で認められたいという気持ちが強かった。

ですけど、世の中のあらゆる仕組みは所詮、人間が作り上げたフィクションに過ぎません。

だから、世間というものも絶対的なものではない。人間が人為的に作り上げたもの、なんですよね。

だから、今ある世の中に認めてもらうことに必死になる必要は全くない。

絶対的なものは、「人間が存在することそのものだけだ」だと思ったのです。

なーんだ、社会に認められなくてもいいじゃないか、と考えたら、ずいぶん気持ちが楽になりました。

 

プライドを捨てる具体的方法

では、私の経験も交えて、ムダなプライドを捨てる方法を列挙します。

 

①肉体労働する

プライドの高い人は、頭脳労働の方が多いです。だから、体を動かさず、頭だけで考えている。

そういう方こそ、肉体労働をやってみることを強くお勧めします。

私は食いつめてから一時期、新聞配達をしました。これが非常に良い経験になりました。

配達しながら、工事員や警備員のおじさんたちとも接することで、「世の中、見えないところでこういう仕事もあるんだな」と視野が広がりました。

それに頭脳労働だと、区切りがない。だから仕事を終えてもずっとどこかで頭が働いてるじゃないですか?

肉体労働は、毎日区切りがあります。配達が終わると、「俺はやり切った!」と本当に清々しい気分になれます。

缶コーヒーのCMがよくわかります!(笑)

働く尊さと喜びをカラダで知ることで、「アタマが良いワタクシはエライ」という変なプライドを手放すことができました。

それに、「選り好みしなければ、世の中にはいくらでも仕事がある」とわかったことで、日本にいれば飢死する事はないな、という安心感も得られました。

 

②挑戦する

「既存の組織に適応し、その価値観の中で認めてもらおう・・・」

これが大多数の日本人の頭の中です。しかし、それを目指すとどうしても守りに入ってしまいます。

守りに入ると、人間せこくなります。

そのセコさと、ちっちゃいプライドがセットになると非常に厄介です。自分をますます苦しめます。何より周りが迷惑。

そこから抜け出すために、既存の枠組みを超えた挑戦をすることを強くおすすめします。

それは、小さいところでは趣味でも良いかも知れないし、旅行でもいいかも知れない。

もっと言えば、仕事上でチャレンジをするのが一番いいです。

いずれにせよ、今まであなたが到底やらなかったであろうチャレンジに身を投じることです。

 

③さらけだす

上記の挑戦することにつながりますが、プライドを捨てたいなら、あなた自身をもっとさらけ出すべきです。

プライドが高い人は、積極的に自分をさらけ出すことができません。

「俺様は偉いんだぞ、俺は動かない。君たち忖度せよ」という思考に陥っています。

しかし自分をさらけ出すツールは、現代は何でもそろっています。

ブログ、フェイスブック等々。ありのままの自分をさらけ出すほど、ちっちゃなプライドは消えていきます。

そして、まわりの人たちと、素直で正直にやり取りできるフラットな関係を持てるようになります。

私自身は最初、ブログを書くのに非常に抵抗がありました。

理由は恥ずかしさと、ちっちゃなプライド(笑)。俺様がブログだと?みたいな。本当にちっちゃいですよね。

しかし、世の中は自分が気にしているほど自分のことばかりに注目してないし、さらけ出したところでメリットしかないことに気づきました。

これからYouTubeチャンネルも本格的にやろうと考えています。ブログよりさらに恥ずかしいですが、慣れだとわかっているのでチャレンジするつもりです。

 

④人に頼んでみる

プライドの高い人は、中途半端に能力が高いので、何でも自分でやってしまおうとします。

「人に頼むより、自分でやったほうが早い」というのもあるし、単純に「人に頭を下げるのがやだ」というのもあります。

私自身も、人に頼むのが苦手でした。今もあまり得意じゃないと思います。

でも最近あることを人に頼んだら、自分自身がすごく楽になったし、頼んだ方も喜んでくださったんですよね。

そうか、何でも自分でやらなくていいんだ!と気づきました。そして、自分はまだまだちっちゃなプライドに縛られていたんだなぁと気づきました。

何でも自分でやる、っていうのはエゴの強さだと思います。

どんどん人に頼んで、さらにいっそう自分のエゴを外していきたいです。

 

⑤入院してみる

これはあまり万人に勧められるものではありませんが、一度入院して人生を見つめ直すのも良いです。

というのも私は2016年、脳腫瘍が発覚し、1ヶ月くらい入院・手術しました。

それで、死ぬということを明確に意識して、じっくり考える時間を持ったことで、いろんな心の鎧が外れたと感じるからです。

スマホやパソコンも一時禁止でしたから、何もすることがないんですよ。

それが逆に本当に良かったと思います。

プライドの高さが高じて、心身とも悲鳴を上げている日本人はものすごく多いでしょう。

日本人、特に働き盛りの人たちのストレスレベルは尋常じゃないと思います。

そういう方は、一度入院してみて、人生を見つめ直してみるといいですね。

「俺がいないと仕事が回らない!」と思いますか?

実はまったくそんなことはありません(笑)。

あなたが1人いなくなったところで、会社や世の中はちゃんと回りますから、心配しないでください。

死について突き詰めて考えたら、「世間体」というものが単なるハリボテであり、「生きること」に勝るものは何もないことに気づけます。

自分を押し殺し、組織や世間に自分を無理やり適合させるのではなく、

「自分を大切にし、自分がやりたいようにやる」ことがいかに重要か?気づくはずです。

 

まとめ

以上、自分の体験ベースでお話ししてきましたが、結局プライドなんて実態のない虚像です。

プライドを捨てられれば、生きるのが本当に楽になりますよ。

広報PRにおいても、プライドの高さは邪魔でしかありません。

プライドが高いと自己主張が強くなる。だって自分が正しいと思い込んでいるから。

この自己主張は、相手と良好なコミュニケーションをとるのに邪魔でしかありません。

自分にもまだプライドの残骸が心にこびりついているかもしれません。

ちっちゃいプライドにしがみついているのって、客観的にみっともないじゃないですか?過去の自分が恥ずかしいように。

そうならないよう、日々自己を省みながら引き続き、下らないプライドは手放していきたいと思っています。

 

 



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