Yahoo!ニュースに掲載される方法【裏技はありません!】
「Yahoo!ニュースにはどうしたら掲載されるの?」というご質問をよく受けます。
恐らく日本一読まれているニュースメディアで影響力はとても大きいですから、非常に魅力的ですよね。
私・坂本宗之祐はかつて、Yahoo!ニュースに多くの原稿を執筆しました。たった1記事で100万、200万PV〜を叩き出す影響力にとても驚きました。
その後、広報PR支援の活動がメーンになったため、数年前から執筆はお断りさせていただいています。
Yahoo!ニュース編集部の方々とはお仕事をご一緒させていただき、とても感謝しています。
今回は、Yahoo!ニュースに掲載される方法について、私の経験も交えて説明していきます。
目次
Yahoo!ニュースの仕組み
基本的に、Yahoo! JAPANの社内には取材する記者はいません。
その代わり、日本中の数多くのメディア(新聞、テレビ、雑誌など)各社から記事の提供を受けて、それを取りまとめて掲載しています。
ヤフーのサイトには、以下のような記載があります。
Yahoo!ニュースは、契約している情報提供元から配信されるニュースを掲載しております。このため、お客様からいただいたニュースを記事として紹介できるシステムとはなっておりません。
事件や話題に関する情報は、各情報提供元へご連絡いただけますようお願いいたします。
Yahoo!ニュースが特徴的なのは、ニュースの選別をAIで行うのではなく、「人」が行っているという点です。
編集部は約25人。24時間、4交代制で次々と届くニュースを選別、編集しています。
(参考:1日4000本の記事と向き合う「Yahoo!ニュース トピックス編集部」のすべて)
・ニュース提供社を狙おう
具体的にいうと、Yahoo!ニュースへの記事提供するメディアは、300以上あります。
ここで公開されています。
だから、Yahoo!ニュース掲載を狙うには、これら300超のメディア各社を狙うのが、まず基本となります。
つまり、これらのメディアに、プレスリリースをお送りしていくのです。
プレスリリースについてはこちらをご覧ください。
プレスリリースの書き方はこちら。
Yahoo!ニュースのおすすめ攻略先
①地元新聞社
全国の地方新聞社の多くが、ヤフーニュースに記事を提供しています。
ですので、地方新聞に掲載されることで、Yahoo!ニュース掲載への道が開けます。これがオーソドックスな方法です。
中でも、西日本新聞や京都新聞あたりが多く掲載されている印象です。
地方の新聞社は地元ネタが載りやすく、比較的ハードルが低いので狙い目でしょう。
もちろん、地方新聞でなくても、全国紙を狙うのも良いですね。
全国紙なら、毎日新聞や産経新聞の記事掲載が目立ちます。
②雑誌系メディア
次に、雑誌系メディアです。
現在、主要な出版社ほとんどがウェブニュースサイトを手がけています。
そのサイトの記事を見ると、雑誌に掲載された記事が流用されているケースが多いです。
ですので、こちらも新聞社と同様、雑誌社にプレスリリースをお送りして掲載してもらうことで、Yahoo!ニュースへの転載も狙えます。
主なところでは、NEWSポストセブン(小学館)など。
雑誌系メディアが良いのは、それぞれジャンルやテーマが明確になっている点です。
あなたが提供したい情報に応じて、マッチしたメディアを選び、そこにアプローチしていくと良いでしょう。
③みんなの経済新聞
というサイト群があります。これは、全国各地の地元情報を扱うニュースサイトの集まりです。
非常に細かなエリアごとに「●●経済新聞」サイトがあります。東京だけでも「品川経済新聞」「日本橋経済新聞」など。
地方でも、「旭川経済新聞」「福島経済新聞」などなど、北海道から沖縄までカバーしています。
これらのナントカ経済新聞に載ると、すべてではありませんが、Yahoo!ニュースに記事が転載されます。
③共同通信など通信社
Yahoo!ニュースには、通信社の記事が多数、掲載されています。
数が多いという意味では、狙い目のように感じられるかもしれません。
ただ、通信社の記事の多くが、ストレートニュースの記事です。つまり事件や事故などの発生を速報するニュースです。
ファクトの速報ですので、企業団体あるいは個人の方がここからヤフーニュースを狙うのは難しいかもしれません。
それでも、共同通信や時事通信は全国各地に記者がいますので、プレスリリースを届けて良いでしょう。
④その他(テレビなど)
全国各地のテレビ局も、多くがヤフーニュースに記事を提供しています。
中には映像ニュースも増えてきましたね。
ですので、地方新聞と同様、地方のテレビ局にもアプローチしていくことでヤフーニュース掲載の可能性があります。
※新聞テレビ雑誌等へのプレスリリースの送り方は、ここで詳しく解説しています。
⑤Yahoo!ニュース個人
そして番外編がこちら。
Yahoo!ニュース内のカテゴリの1つとして、Yahoo!ニュース個人があります。
ここでは、オーサーと呼ばれる様々なジャンルの専門家たちが、個人として記事を寄稿しています。その人数は500人を超えます。
大学教授やジャーナリスト、ビジネスマン、社会活動家など多岐にわたります。
彼らの記事も、Yahoo!ニュースの1つとして扱われ、場合によってはトピックスのトップページに掲載されることもよくあります。
そこで、こうした方々にアプローチして有益な情報を提供をすることで、もしかしたら紹介してもらえる可能性も出てくるかもしれません。
Yahoo!ニュースに掲載されやすいネタは?
さてこれまで、ヤフーニュースの媒体社オススメを紹介してきました。
とはいえ、最も肝心なのは、「どういう情報を提供すべきなのか?」です。
いくら売り込んでも、情報としての価値がなければニュースになりようがないのです。
ですので、Yahoo!ニュースが好んで取り上げるネタの傾向をぜひ知っていただきたいと思います。
Yahoo!ニュースには、どういうネタがいいのか?
それは「公共性、社会性」のあるネタです。
ここでもそう言っています。
Yahoo!ニュース トピックスでは、社会全体に関わる「公共性」が高いニュースを広める使命があると考えているのです。
Yahoo!ニュース編集部は新聞社マインド
Yahoo!ニュース編集部の人たちは、新聞社出身の人が多くいました。オールドメディアからの中途入社組です。
だから、「社会の役に立つ情報を提供する」という視点が強く、同じ新聞記者だった私はとても共感、共鳴しました。
ページビューを稼ぐには、芸能やスポーツの記事ばかり載せれば圧倒的に伸びるんですよ。
しかし、Yahoo!ニュースではそれをやらなかった。社会的責任を自覚し、PVが伸びなくても伝えるべきニュースを伝え続けています。
だからこそ、今のように多くの人に信頼されるニュースメディアに育ちました。
ただ、最近は新卒入社の社員もヤフーニュース編集部に入るなど、新聞社出身者は減っています。
それでも、ヤフーニュースの人たちには、新聞社的な社会的視点が引き継がれています。
ですので、ヤフーニュースに載りたい方にとっては、気をてらうネタで狙って掲載を獲得するのは難しいのが実態です。
裏技はありません!
だから真っ当に、社会性のある、つまり世の中の役に立つ取り組みを考えてください。
これって結局、広報PRの基本に立ち返る、ということと同じです。
世の中にとって良い活動を行い、それをメディアにお届けし、世の中に良い影響を広げていってください。
まとめ
・Yahoo!ニュース媒体社を狙おう
・公共性・社会性の高いネタを考えよう
ということです。
Yahoo!ニュースといっても、結局はほとんどの記事はマスコミ、つまり新聞社やテレビ局、雑誌社が提供したもので作られています。
ですので、特別にYahoo!ニュース対策をするというよりも、主要な各メディアに対して地道なアプローチを継続していくのが王道のやり方です。
つまり、Yahoo!ニュースは狙ってすぐ掲載されるものではありません。
「Yahoo!ニュースに掲載されます!」などという怪しい誘いに騙されないよう、くれぐれも気をつけてください。
正しく真っ当に、広報PR活動に取り組んでいきましょう!
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