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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

「プレスリリース意味ない…」から取材をグンと増やす!記者に好かれる5つの見直しポイント


「プレスリリースって意味ないのでは…」という声を最近よく聞きます。

メディアから反応がないと、「意味ないじゃん!」と感じるのは無理もないですよね。

ですが、実は意味ないことはありません!プレスリリースはやるべきです。

プレスリリースの効果が出てないのは、あなたのやり方が間違っているから、です。

この記事では、失敗プレスリリースの典型パターンを紹介することに加え、

プレスリリースから反応が得られない場合、どう見直すべきか?を詳しく説明します。

私は1999年に読売新聞記者になって以来、あらゆるプレスリリースを見てきました。

この記事をじっくり読み、ぜひあなたのプレスリリースを成功させてください!

※この記事は、2023年3月13日に公開しましたが、2024年8月20日にリライトして再度公開しました

 

“意味のない”プレスリリースの典型パターン6例

まずは、どういうプレスリリースが「意味がない」のか?説明します。

 

⓪プレスリリース配信サービスで流すだけ

プレスリリースをメディアに自動配信してくれるサービスがいくつもあります。

有名どころでは、PR times、バリュープレス、アットプレス、といったサービスが挙げられます。

「プレスリリースは意味ない!」と言う人の大半は、これらのサービスを使うことしかしていません。

こうしたプレスリリース配信サービスは、利用企業がこの5年でも5倍ほど増えています。

このため、配信サービス経由のプレスリリースはパンク状態にまで膨れ上がり、メディア側は処理しきれていません。

その結果、大半がメディアの記者にきちんと読まれていない、というのが実態です。

配信サービスのプレスリリースは、ほとんどがメールで送られます。その多くが記者に開封すらされていないのです。

一方で、配信サービスを使えばプレスリリースはネット上の各メディアに転載されます。

これは一見、メリットに思えますが、現実はウェブ上で転載された大量のプレスリリースをじっくり読んでくれるヒマな人はほとんどいません。

 

プレスリリース配信サービスを使えば楽ですが、楽ゆえに誰もが使い、埋もれてしまいます。

ですので、自社のプレスリリースをメディア記者に読んでもらうためには…

郵送や記者クラブ、電話など他の手段を含め、複合的にアプローチしていくことが必要になります。

取材を呼ぶ取り組み方について、以下をご参照ください。

マスコミに取り上げてもらう3方法・2ルート。新聞テレビ雑誌から取材されるコツを元読売新聞記者が解説

 

①タイトルが長すぎて意味が飲み込めない

記者はめちゃくちゃ忙しいです。常に時間に追われています。

その中で、大量に届くプレスリリースを1通1通じっくり読むヒマなどありません。1通あたり1〜数秒で処理していかなければなりません。

だから、「タイトル」を見て瞬時に「本文を読むかどうか?」判断せざるを得ないのです。

1、2秒で文字をとらえて意味を理解できる限度は、30文字程度です。

記者はこういう状況なのに、多くのプレスリリースはタイトルが長すぎます。

その結果、そのプレスリリースの全体像がつかめず、読むのをやめて捨てる…

ということが、私の記者時代の日常でした。

3行以上のタイトルはダメです。読まれません。せめて2行以内にしましょう。

 

②内容がメディアに合っていない

送り先とプレスリリースの内容が合っていないケースも、とても多いです。

たとえば私は「社会部」の記者でした。その社会部に「美容の新商品」なんてプレスリリースが来ていました。

新聞を読んでいれば、社会面に美容の新商品が載るわけがない、と分かるはずなんですよね。

なのに、送り主は「たくさんバラまけば、どこかに引っかかるのでしょ!」という感じで、不特定多数のメディアにひたすら数をばら撒いているのです。

つまり、送り主は新聞を読んでいないし、社会面も読んでいないのです!

「数打ちゃ当たる」とばかりに、不特定多数のメディアにばらまくと、こうしたミスマッチが生じます。

その結果、「節操がない会社だ!」「単なる宣伝業者か…」とメディア側から判断され、嫌われてしまうのです。

 

③文体が難解すぎる

専門用語がいくつも並ぶプレスリリースに私も記者時代、苦しめられました。今も昔もこんなプレスリリースは多いです。

専門用語を羅列したプレスリリースは、失敗する典型例です。

あなたが仕事の現場で日頃使っている言葉を、「みんな知っている」と考えてはいけません!

「記者は言葉のプロだから、難しい言葉を使ってもわかるでしょ?」

「いや、むしろ難しい文章で書かないとプロに認められない!」

と思っていませんか?そうじゃないんです。

記者は短時間で大量のプレスリリースを処理する必要があります。1枚数秒しか見ないので、1枚1枚に脳みそフル回転させられないんです。

 

それから、業界やライバル他社との「マニアックな違い」を必死にアピールするプレスリリースもとても多いです。

それって、業界内ではニュースなのかもしれません。

でも、全国紙やテレビ局など一般メディアが欲しい情報ではないのです。

「社会性」つまり広い世の中にとって影響のある話がニュースなのであって…

狭いニッチな業界ニュースは、新聞テレビは基本取り上げません!

 

④内容がセールスになっている

セールス文のプレスリリース。これは最も、メディアの記者たちから嫌われます。

「プレスリリースで宣伝してこないでよ!」

と、記者は心の中で叫んでいます。

メディアの記者・編集者は、「客観的な情報」を求めています。プレスリリースはそのための文書です。

だからあなたは、客観的な情報をプレスリリースで提供すべきなのです。

ところが昨今のプレスリリースでは、「主観的な売り込み」である宣伝文句や過度なセールスのフレーズであふれています。

こうした客観性に欠ける文章は、メディア側から一発で「信頼性に欠ける」と見なされます。

信頼できない情報を、「取材しよう」とは絶対なりません。

ジャーナリストは客観的・中立的な情報を求めているからです。

 

⑤ニュースとしての価値がない

大手メディア、つまり新聞テレビやウェブニュースが記事や番組で取り上げるのは、

「世の中の人たちにとって価値のある情報」

です。

なのに、単なる「新年の挨拶」や、何の変わり映えもしない、よくある商品のお知らせがプレスリリースで届いたとしたら?

「世の中に広く伝える情報じゃないよね」

と記者たちに判断され、そのプレスリリースはすぐ捨てられます。

だからプレスリリースの内容は

❌自分たちが宣伝したいこと

⭕️世の中にとって価値のあること

という視点で書かないと、記者から一瞬で嫌われます。

だから、プレスリリースを書く際には、自社のことを客観視してください。

「自社が世の中に提供できる価値って何だろう?」

と考えて、世の中のメリットを前面に出してプレスリリースを書くべきなのです。

 

プレスリリースには大きな意味、効果がある!

失敗するプレスリリースは

・送り方を間違っている(→配信サービス利用のみ)

・書き方を間違っている

というこの2点に要約できます。

しかし、プレスリリースは正しく取り組めば、大きな効果を発揮します。

スタートアップ企業など、これから大きな成長を目指す企業にとっては必須でしょう。

なぜなら、大きなお金をかけずに、知名度と信用度を高めることができる手段は、プレスリリースをおいて他にはないからです。

2024年8月現在でも、プレスリリースをきっかけに

・日本テレビのディレクターが取材に来て、番組で紹介されました

・日経MJの記事でお店の取り組みを紹介されました

・毎日新聞の記者に取材され、人物紹介コーナーに載りました

・産経新聞で活動を取り上げてもらえました

…といったご報告が、私の受講生から日々届いています。

プレスリリースは誰でもできます。そして自分でメディアに届ければほぼ無料です。

低コストで取り組めて、大手メディアに取り上げてもらえる費用対効果(コストパフォーマンス)の高さは、他に例を見ません。

 

ですので、あなたも配信方法や提供する情報を見直し、正しいプレスリリースにチャレンジしてください。

以下にプレスリリース見直し5つのポイントを紹介しましょう。

見直し①プレスリリースの目的を明確にする

プレスリリースの目的を明確にすることは、プレスリリース配信の重要なポイントです。

「ウェブ上にアップして告知できればいいや」という場合もあると思いますが、

本来的には、「メディアから取材してもらい、記事を書いてもらうこと」を目的にすべきです。

その目的を達成するために、「どうしたらメディアに興味を持ってもらえるか?」を考え抜く。

これこそが、広報活動の本質です。

思考停止して、プレスリリース配信サービスで流すだけで「やったつもり」になっていませんか?

それでは、ほとんど意味がありません。

それから、プレスリリースの配信先によって、アピールするポイントを変えることも重要です。

例えば、「新開発したスマホアプリ」をプレスリリースするとしましょう。

・IT関連のメディア向け→技術的なポイントをしっかり書く

・教育関係のメディア向け→教育的な価値をしっかり書く

というように、

同じネタでも、メディアごとに響くポイントが違うので、アピール部分を変えることで、興味を持ってもらいやすくなります。

 

見直し②プレスリリース配信の方法を見直す

プレスリリース配信サービスは、多くの企業・団体が利用しています。

しかし、プレスリリース配信サービスだけに頼ることは避けるべきです。

なぜなら、プレスリリース配信代行サービスによる送り先は、メディア各社が公に公開しているメールアドレスがほとんどです。

だから、メディア各社には、膨大な数のメールのプレスリリースが殺到しているのが実情です。

メディアによっては、たった1時間で200〜300通ものプレスリリースが殺到しています。

はっきり言って、メディアの記者・編集者たちが目を通せるキャパを完全にオーバーしているのです。

コロナ禍以降、特にプレスリリースの数は激増しているので、ますます読まれなくなっています。

デスクになっている私の同期の新聞記者は「悪いけど、メールで届くプレスリリースはほとんど見てないんだよね」とハッキリ言っていました。

つまり、メールで届く大多数のプレスリリースは、開封すらされていないということです。

ではどうしたら良いのか?

一斉配信サービスに頼らず、自社にマッチした記者・編集者らに、自社みずからプレスリリースをお送りすることです。

それも、メールに限らず、「郵送」「記者クラブ」など、もっと視野を広げて送り方を考えましょう。

つまり、自社でコツコツと送信先リストを構築していって、自社独自で配信するのです。

これなら、反応率は大幅に高まる上に、配信代行を使うコストもかからず、良いことづくめです。

私の本に具体的なやり方を書いています。

・手紙を書いてマスコミにPRする方法(自由国民社)

 

なお、埋もれやすいメールではなく、郵送でプレスリリースをメディアに届けるために、無料でメディアリストをご提供しています。お役立てください。

国内メディアリスト803件(新聞社・テレビ局・雑誌等)一覧ご提供

全国のテレビ局、新聞社、雑誌、ラジオ局などのメディア名と所在地をエクセルで一覧にまとめています。お役立てください。無料です。

 

 

プレスリリースは、郵送の他にも、ファクス、直接持ち込み、記者クラブへの投げ込み、などいろんなルートでメディアに届けることができます。

以下の記事をご参照ください。

・プレスリリースはここに出す!取材が来る送り先の簡単な見つけ方を初心者向けに解説します

・記者クラブへのプレスリリース投げ込み方法、ルール、注意点を元読売新聞記者が説明します

 

いずれにしても、メールによるプレスリリース配信だけでは確実に行き詰まりますので、柔軟に考えてましょう。

プレスリリース配信サービスを利用する場合には、送り先のリストやアピールポイントに価値があるかを慎重に検討し、選んでください。

見直し③プレスリリースの書き方を見直す

プレスリリースの書き方を見直しましょう!

記者の視点から申し上げると、99%のプレスリリースは、書き方を失敗しています。

10年以上、広報をやっている人が書くプレスリリースでも間違いだらけです。

まずは、「プレスリリースの構成」を確認してください。

タイトル、リード文(導入文)、本文、会社情報、問い合わせ先。

それぞれの項目について、記者・編集者に対して有益な情報を提供できているでしょうか?

次に、「本文の書き方」です。

記者は忙しいです。ぐだぐだした冗長な表現を避け、スパッと本題に入りましょう。

そして目新しさのあるニュースのポイントをわかりやすく、はっきり示しましょう。

記者から「取材したい」と思ってもらえるプレスリリースの書き方は、この記事を参照ください。

・マスコミ取材お願いする依頼文の書き方と例文。元読売新聞記者がプレスリリース徹底解説します

 

プレスリリースの書き方はものすごく重要です。なぜなら相手は情報のプロなので、生半可な文章だと秒殺されるからです。

逆に言えば、ニュース価値のある優れたプレスリリースを作ることができれば…

大手だろうが中小企業だろうが、分け隔てなくニュース価値を認め、取材に来てくれます。

あなたも配信先に合わせたプレスリリースの書き方を心がけ、プレスリリースの改善に取り組んでいってください!

 

見直し④プレスリリースの内容を魅力的にする

どうしたらメディアの人にとって本質的に魅力的なプレスリリースになるかについて、アイデアを5つ挙げます。

 

⑴トレンドに即した内容を提供する

メディアが取り上げるのは、今の世の中の“トレンド”に乗った情報です。例えば、

・AIやロボット、バイオのような新技術

・脱炭素、脱プラスチックなどの社会問題

・大地震や台風などに対する防災

・タピオカ、焼きイモ、などスイーツの流行り

…などなど、その時々で注目されているテーマがいつの時代もありますよね。

こうした社会トレンドに常に目を光らせつつ、

あなたの会社・団体がこうした社会トレンドを取り入れた独自の視点で発信することで、メディアからの反応を得やすくなります。

 

⑵ユニークな視点やアプローチを提供する

ニュースとは、「驚き」や「発見」のある情報です。

「えっ!」とか「へぇ〜」と言ってもらえる情報でなければ、ニュースにはなりません。

つまり、「今まで聞いたことがない」ような、常識を超えたアイデアこそが、ニュースになります。

・スーパーカーの焼きイモ屋さん

・ギャルが行う社員研修

これらは、通常の常識を超えています。だから驚きがあり、ニュースになります。

世の中、普通に焼きイモを売ったり、普通に社員研修したりする人ばかりだから、埋もれてしまいます。

しかし同じテーマでも独自の視点やアプローチで発信することで、メディアからの注目を集めることができます。

 

⑶データや統計情報を提供する

ある特定のテーマについて、アンケートなどの調査を実施してみるのもおすすめです。

私は記者時代に、多くのアンケート調査結果のプレスリリースをもとに新聞記事を書いてきました。

アンケート結果に、意外性や発見があれば、それはニュースになるのです。

例えば、

「小学生1000人にお年玉の金額を聞いた結果、1人平均2.4万円と判明」

のようなデータです。

みんなが薄々、「○万円くらいかな?」とは分かってはいるものの、実際に世の中の状況はどうなんだろう?という疑問に答えてくれる、有用なデータです。

社会に役立つ記事を届けたいメディアにとって、こうした具体的なデータや統計情報はとても魅力的です。

データは数字であり、客観性が高い情報です。

こうした裏付けのある情報を提供することで、企業や団体の信頼性を高め、メディアからの反応を得やすくなります。

こうしたプレスリリースは、「調査リリース」と呼ばれます。

調査リリースで成功する書き方、取り組み方については、この記事で詳しく説明しています。

 

⑷人間味のあるストーリーを提供する

ほとんどのプレスリリースは、商品やサービスを一所懸命に紹介し、スペックや価格を羅列して機能がいかに優れているか?ばかりアピールします。

私は記者時代から、こうしたプレスリリースに非常に疑問を抱いていました。

人の顔や思いが、全く見えてこないのです。

そもそも報道記者は、商品サービスの宣伝記事を書きたい、とは考えていません。

そうではなく、興味があるのは「人間」なのです。

優れた掃除機を開発したのだとしたら、掃除機のスペックではなく、

その掃除機を開発したのはどんな人で、どんな挫折や苦労があったのか?

どんなきっかけで、その掃除機を開発しよう!ということになったのか?

その人間ドラマ、ストーリーの方を深掘りして話を聞いてみたいのです。

人間味のあるストーリーとして発信することで、メディアからの共感や関心を得やすくなります。

会社とは人の集まりです。人の集まるところには100%、ドラマがあります。本人たちが気づいていないだけです。

開発ストーリー以外にも、社会貢献活動など、企業や団体が取り組んでいることを、人間味のあるストーリーとして発信することができます。

 

⑸メディアにとって有益な専門知識を提供する

メディアは、読者にとって有益な情報を提供するのが役割です。

でも、テレビや新聞などの記者・編集者は、幅広い知識を持ってはいるものの、各分野の専門家はほとんどいません。

だから、各分野のプロから様々な知識、経験を教えていただきたいと考えています。

あなたの会社や団体には、自社ならではの知見や専門性があるはずです。

例えば、お弁当屋さんなら「おいしいご飯の炊き方」、英語教室なら「インバウンド外国人と一瞬で仲良くなれる英語フレーズ」など、

あなたの知見や専門性を活かして、メディアにとって有益な情報を提供してみてください。するとメディアからの反応を得やすくなります。

 

見直し⑤プレスリリース配信のタイミングを見直す

プレスリリースの配信タイミングによっては、同じ内容でもメディアからの反応が違ってくるケースがあります。

以下に、プレスリリース配信のタイミング見直しの観点を紹介します。

まずは、ニュース性のあるタイミングで配信すること。

情報とは一般的に、早いほど価値があります。

「ニュース」とは、日本語に訳すと「新しいこと」ですよね。遅い情報はニュースにならないのです。

あなたの持っている情報があるなら、それは一刻も早く手放し、メディアに届けてください。

多くの企業では、上司の許可などでグズグズして情報発信が遅れ、その結果タイミングを逃しているケースがとても多いです。

例えば、新商品や新サービスの発売、業績発表など、情報がまとまった段階で素早く発信してください。

ただもちろん、ケースバイケースの時もあります。

世の中で別の大きなニュース、例えば国政選挙などの大きな政治的動き、あるいは大地震などの大きな災害が起きている時は、時期をずらすことを検討する必要があります。

それから、「金曜日のプレスリリース配信は避けないといけない」のような思い込みにとらわれて、他社と同じようなタイミングで配信してしまい、

結果的にその他大勢のプレスリリースの中に埋もれてしまうケースもとても多いです。

人と同じことをやっても、埋もれます。

「人の行く裏に道あり花の山」という言葉を思い出してください。

好ましいプレスリリースのタイミングについて、具体的な曜日や時間については、こちらの記事をご参照ください。

・プレスリリースの最適タイミングは?時間帯や曜日、時期など解説します

 

「プレスリリース意味ない」と考える人が増えた2つの理由

プレスリリースを意味がないと考える人が増えている理由の一つは、

「プレスリリースを配信する企業がものすごく増えているから」です。

インターネットで簡単に配信できるため、宣伝チラシのように安易にプレスリリースをばらまくようになりました。

その結果、メディアや消費者がプレスリリースに反応しなくなっています。

大手プレスリリース配信代行会社の発表によると、メディアに届くプレスリリースの配信数は2016年と比べ、2023年には7倍になっています。

たった1社の配信代行会社だけで、1日平均1000本以上のプレスリリースをメディアに送付しているのです。

配信代行会社はいくつもありますから、日本全体ではたった1日で1万本以上になっていてもおかしくありません。

もはや物理的に、メディアの記者・編集者はすべてに目を通すことは不可能になっているのです。

 

二つ目の理由は、プレスリリースが単なる「広告」になってしまっている点です。

プレスリリースは、自社の情報を広い世の中に伝えるために発信するものです。

ですけど、今のプレスリリースのほとんどには社会的な価値がすっぽり抜け落ちています。

企業エゴしか感じられない、単なる広告のプレスリリースになっています。

そのため、プレスリリースを読むメディアの記者や編集者から嫌われています。

つまり、今のほとんどのプレスリリースは、情報としての価値が落ちてしまっているのです。

 

まとめ

この記事では、「プレスリリース 意味ない」と感じた場合に、今すぐ見直すべき5つのポイントを解説しました。

今の世の中のプレスリリースのほとんどは、書き方や取り組み方を間違えています。

だから、メディアの記者たちにとって「意味のない」存在になっているのです。

思考停止して、プレスリリース配信サービスで流すだけで「やったつもり」にならないでください。

ぜひ今日から、あなたのプレスリリースについての考え方、取り組み方を一変させてください!

プレスリリースの書き方や内容、配信方法の改善に取り組むことで、反応を得る確率が高まります。

この記事で紹介したポイントを踏まえ、プレスリリース配信の見直しを行うことで、より効果的な情報発信を実現することができるようになります。

プレスリリースはあなたのビジネスを大きく飛躍させるポテンシャルがあります。

ぜひ正しくプレスリリースに取り組んで、有効な情報をメディアに届けていきましょう!

 

 

【参考文献】
* 「PR TIMES」広報の方必見!成功するプレスリリース配信の秘訣

* 「JBpress」プレスリリースのタイミングはいつがベストか?

 

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