プレスリリースの超簡単なやり方。広報初心者でも15分でできるやり方と4つの配信方法を紹介します
プレスリリースは、新商品やイベントなど、自社の情報を世の中に広く届けることができる手段の1つです。
「なんだか難しそうだけど、まずは簡単に始めたい」というあなたのために、プレスリリースの超簡単なやり方をこの記事では紹介します。
広報初心者も無料ですぐに実践できるやり方です。
早い人なら、この記事を読んだ15分後にプレスリリースを配信できますよ。
私は1999年に読売新聞記者になって以来、3〜4万通のプレスリリースを見てきました。
プレスリリースのやり方は簡単です。ぜひあなたもチャレンジしてみてください!
目次
プレスリリースをやる前に
初めてプレスリリースをやる方は、「プレスリリースと広告は違う」と理解しておきましょう。
「広報と広告はどう違う?」
広告は、お金を払ってメディアに掲載してもらうものです。
それに対して、広報=プレスリリースは、メディアが制作する記事や番組の中で、取り上げてもらうことを目指すものです。
メディアの記事や番組は、読者・視聴者のために作られているものです。
プレスリリースをきっかけに、記事・番組で取り上げてもらえたとしても、企業が宣伝したい内容がそのまま記事になるとは限りません。
しかし、読者・視聴者は、「客観的で信頼できる情報」と受け止めますので、アピール効果は極めて大きいです。
このため、メディアに掲載費用を払う必要がない上に、高い信用が得られる広報=プレスリリースには大きなメリットがあります。
プレスリリースの超簡単なやり方:まず1社から送る!
初心者の方のために、極めてシンプルなプレスリリースのやり方を具体的に紹介します。
やるべきことは、この2つだけです。
⑴伝えたい情報を用意する
⑵メディアに送る
ガチでプレスリリースをやる方は、100社くらいのメディアに送っているのですが、最初からそんなにたくさんやる必要ありません。
まずは、1社のメディアに送ることから始めてみましょう!
そこでおすすめなのが、「みんなの経済新聞」に加盟している全国の○○経済新聞です。
すぐに送れるおすすめ送付先:みんなの経済新聞
みんなの経済新聞とは、全国のあらゆる地域のビジネス&カルチャーニュースを配信する各地の情報サイトです。
みんなの経済新聞ネットワークに加盟する各地のメディア一覧はここで見られます。
きっとあなたのエリアにも、この○○経済新聞があります。
そのサイト内にある「情報提供受け付けフォーム」に、あなたが届けたい情報を送信するだけ、です。
流れを以下に説明します。
①自分のエリア(地域)を選ぶ
「みんなの経済新聞ネットワーク」一覧を開きます。
以下のリストの中から、あなたのエリアに最も近い○○経済新聞をクリックしてください。
②「○○経済新聞」一番下までスクロール
トップページが表示されたら、そのページの一番下までスクロールしてください。
すると最下部に、以下のようにいくつかの項目が並んでいるのが見えるはずです。
③「プレスリリース・情報提供はこちらから」を選ぶ
上記の中に「>プレスリリース・情報提供はこちらから」という項目があるので、それをクリックします。
④フォームに「タイトル」「情報内容」を入力して送信
「情報・プレスリリース」のフォームが開きます。以下のようなものです。
上記の項目に沿って、入力して「送信」しましょう
タイトル、情報内容は必須項目です。さらに、会社名とあなたのお名前、メールアドレスと電話番号もきちんと記入しておくと印象が良いでしょう。
以上です。初心者の方でも、ものの15分もあればできるでしょう。
この流れの通りやれば、「メディアに情報を届けるってこんなに簡単なんだ!」とご理解いただけるはずです。
必ずしもキッチリ「プレスリリース」という文書を作らなければ、プレスリリースをやってはいけない!ということはないのです。
「情報内容」に書く文(プレスリリース)ひな形
「情報内容に、何を書いたらいいのか分からない」という方がいるかもしれないので、ひな形を記します。
(例)
件名: 地元企業の新しい取り組みについてのご紹介 – [製品名/イベント名/サービス名]
ご担当者様
はじめまして。[あなたの名前]と申します。[あなたの会社名]の[あなたの役職]を務めております。今回は、地域に貢献する新たな取り組みについて、貴サイトに情報を提供させていただきたく、ご連絡しました。
取り組み名: [取り組み名]
開始予定日: [開始日]
内容概要:
[取り組み名]は、[具体的な目的や期待される成果]を目指しています。○○○○○○○を提供することで、地域全体の発展に貢献することを目指します。
このプロジェクトに関する更なる詳細や、取材のご希望がございましたら、下記連絡先までお気軽にご連絡ください。
[あなたの連絡先情報]
地域の皆様にとって価値のある情報となるよう努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
[あなたの名前]
[あなたの役職]
[会社名]
[会社住所]
いかがでしょうか?このように、まずは1社にプレスリリース=情報提供をするところから始めてみると良いですよ。
○○経済新聞に情報提供をすると、うまくいけば「取材させてください」「記事に掲載させてください」という連絡があなたの元にやってきます。
慣れてきたら、少しずつ送り先のメディアを増やしていけば良いのです。
プレスリリースの配信方法
ここまで、プレスリリースの超簡単なやり方を説明してきました。
しかし、プレスリリースはいろいろなやり方があります。
配信する方法としては、大まかにいって以下の4つがあります。
⑴自分でメディアに送る
プレスリリースは、自分で誰でも送れます。
自分で送るには
❶WEBのフォームから送る
❷印刷して郵便で送る
❸ファクスで送る
の3ルートがあります。
❶は、上記の「○○経済新聞」をはじめ、多くのウェブニュースのサイトに受付フォームがあります。
ただ、こうしたウェブからの受付フォームには、他の会社からも大量のプレスリリースが送信されています。だから、多くが埋もれてしまいます。
それから、メールで送るケースも多いですが、こちらも取材してもらえる率は低いです。
メールでのプレスリリースの送り方は、この記事で詳しく説明しています。
私は、フォームやメールよりも、❷の「郵送」をおすすめしています。
新聞社、テレビ局といった昔からある大手メディアには、郵送で送ると読んでもらえることがよくあります。
郵送でのプレスリリースの送り方については、この記事をご参照ください。
❸ファクスで送る、と聞くとアナログすぎてびっくりされるかもしれませんが、実は今もテレビ局や新聞社でファクスは使われています。
意外と効果的だったりしますので、検討してみる価値はあるかもしれません。
ファクスでのプレスリリースの送り方は、この記事で説明しています。
⑵配信代行サービスを利用する
「プレスリリース配信サービス」を提供する業者はいくつもあります。代表的なのは以下のようなところです。
ただ、あくまで「代行」であって、本来のプレスリリースの送り方ではないんです。
「プレスリリースは、配信サービスで送らないといけない」と思い込んでいる人が多いです。
でも、そんなことはありません。自分でメディアに送れます。
配信サービスは、たった1回の配信で3〜4万円かかります。
自分でメディアに直接、送れば無料です。
しかも、自分で送った方が、メディアから取材に来てもらえる可能性は高いです。
プレスリリース配信代行は、あくまで補助的な手段として考えておくと良いでしょう。
⑶PR会社に依頼する
PR会社に頼むと、丸投げでプレスリリースやメディアへの接触をお願いできます。
大手PR会社には、以下のようなところがあります。
・株式会社ベクトル
・株式会社サニーサイドアップ
・株式会社電通PRコンサルティング
・株式会社プラップジャパン
ただ、費用は月額100万円〜の年間契約、などとかなりの費用がかかります。
他にも、様々なPR会社はありますが、安くても月額数十万円〜かかります。
それでも、「100%メディアに出られる」訳ではありません。
⑷記者クラブに投げ込みする
記者クラブにプレスリリース投げ込みをすれば、低コストで新聞社やテレビ局に一斉に情報を届けられます。
記者クラブは、東京だけでなく、日本全国の都道府県にくまなく存在します。あなたのお住まいのエリアの近くにも必ずあります。
記者クラブへのプレスリリース投げ込み方法、ルール、注意点を、この記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでおいてください。
プレスリリース作成のポイント
タイトルで勝負は決まる
「5W1H」を明記する
宣伝フレーズを書かない
自分だけのメディアリストを作ろう
プレスリリースのやり方はいろいろありますが、やはりおすすめなのは、「自分で配信すること」です。
そのために必要になるのが、「メディアリスト」です。
私が保有している国内の主要メディアリスト一覧を、希望者の方にプレゼントしていますので、以下よりご登録ください。
上記のリストをもとに、あなただけのリストをコツコツ作り上げていってください!
この記事でメディアリストの作り方や活用方法を説明しています。
まとめ:プレスリリースのやり方は簡単!
いかがでしたか?プレスリリースは意外と簡単に始められる、とお分かりいただけたでしょうか。
メディアは、いつも情報を求めています。私も新聞記者時代、情報が欲しくて仕方ありませんでした。
あなたが情報をメディアに届けることで、記者や編集者がとても喜んでくれる可能性は大いにあります。
そして、世の中の生活者のみなさんに役に立つことができる可能性が大いにあります。
あなたの持っている情報を、ぜひメディアを通じて世の中に広く届けていってください!
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