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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

プレスリリース5つのやり方。広報初心者でもメディアを動かせる7つのステップ


広報PRしたいけど、「プレスリリースのやり方がわからない」と悩む方が増えています。

プレスリリースが成功すれば、大手メディアに載り、社会的な信頼度が跳ね上がります。

この記事では、読売新聞・元社会部記者の私(坂本宗之祐)が以下を解説します。

・プレスリリース配信のやり方

・プレスリリースをやるのに必要な準備期間は?

・プレスリリースを配信した後にやるべきこと

・プレスリリース作成の重要ポイント

この記事をじっくり読んで、プレスリリースのやり方をマスターしてください!

プレスリリース配信5つのやり方

プレスリリースとは、「世の中に広く発信する」手段の1つです。

では、どうやってプレスリリースを発信したら良いのか?以下の5つがあります。

 

①自社のメディアリストから送る(メール、郵送、ファクス)

新聞社やテレビ局の連絡先をリストにまとめ、それらに対してメールや郵送、ファクスなどで一斉に配るやり方です。

これをやるには、当たり前ですが「メディアリスト」が必要です。

広報PRが強い会社は、自社独自のメディアリストを構築しています。

なお、私が持つメディアリスト(郵送用)を以下より特別に提供しています。よければご活用ください。

国内メディアリスト803件(新聞社・テレビ局・雑誌等)一覧ご提供

全国のテレビ局、新聞社、雑誌、ラジオ局などのメディア名と所在地をエクセルで一覧にまとめています。お役立てください。無料です。

 

メールでのプレスリリースの送り方は、この記事で詳しく説明しています。

郵送でのプレスリリースの送り方については、この記事をご参照ください。

ファクスでのプレスリリースの送り方は、この記事で説明しています。

 

②配信代行サービスを使う

「メディアリストなんて持ってないよ!」という方の強い味方が、プレスリリースの配信代行サービスです。

このサービスを利用すれば、あなたが作成したプレスリリースを100〜300のメディアに送付してもらえます。

有名なのは

・PR TIMES(ピーアールタイムズ)

・valuepress(バリュープレス)

・@Press(アットプレス)

などです。1回の配信あたり、3万円程度の費用がかかります。

 

③記者クラブへの投げ込み

日本全国の各地に、新聞テレビ記者たちが集まる「記者クラブ」があります。ここにプレスリリースを持ち込むやり方です。

やり方自体はまったく難しくありません。以下の記事で詳しく説明しています。

・記者クラブへのプレスリリース投げ込み方法、ルール、注意点を元読売新聞記者が説明

 

④自社サイトに掲載する

自社のプレスリリースを自社サイトやSNSで公開するやり方です。最も手軽で簡単にできます。

ただ、自社のサイトやSNSにまだパワーがないのであれば、上記①〜③の方法を検討しましょう。

 

⑤PR会社に依頼する

PR会社に頼むと、プレスリリースをメディアに届けてもらえるだけでなく、交渉もしてくれます。

主な大手PR会社は、以下の通りです。

・株式会社ベクトル

・株式会社サニーサイドアップ

・株式会社電通PRコンサルティング

・株式会社プラップジャパン

ただ、月額100万円〜の年間契約が求められるなど、かなり高額の費用がかかります。

他の中小PR会社でも、月に数十万円〜かかります。

それでも、「100%メディアに出られる」訳ではありません。

 

プレスリリースのやり方7ステップ:準備〜発信の流れ

⑴プレスリリースのネタを決める

まずは、「どんな情報でプレスリリースするか?」を決めます。

オーソドックスなプレスリリースのネタは

・新しい商品、サービスの発表

・イベント開催のお知らせ

・社会貢献活動

・新しい事業のスタート

・アンケート調査結果の報告

…といったものです。

いずれにしても言えるのは、プレスリリースに適している情報は、「社会性・公共性のあるネタ」です。

 

⑵プレスリリースの文章を書く

ネタを決めたら、プレスリリースを書き始めましょう。文書はA4判。1、2枚です。

文章の量は、500字〜多くても1000字程度に収めましょう。

必要な項目は

・タイトル

・写真(画像)

・導入文(リード文)

・本文

・お問い合わせ先

の5つです。

☑️プレスリリースの書き方は、この記事で詳しく説明しています。

 

⑶画像(写真)を用意する

1枚の写真には、一目で数千文字に匹敵する情報を与えられるメリットがあります。

そしてメディアは「絵になるかどうか?」、ビジュアルを重視します。

だから、プレスリリースではぜひ画像を1、2枚ほど用意しましょう。

なお、プレスリリースの画像には、絶対に加工したものを載せないでください。

「フェイク情報」と認識され、記者たちに嫌われます。

 

⑷プレスリリースを仕上げる

文章、画像が用意できたら、ワード等の文書にレイアウトして仕上げてください。

凝ったデザインは全く不要です。

この記事を参考にしてください。

☑️プレスリリースデザインの正解!記者が教える7つのポイントと5事例を紹介

 

⑸配信方法を決める

上記で紹介した「プレスリリース配信5つのやり方」の中から、配信する方法を選びましょう。

最も成功確率を高められるのが、「自社メディアリスト」からの配信です。

ただ必要に応じて、配信サービスや記者クラブなどを利用しても良いでしょう。

 

⑹送り先のメディアを選ぶ

送るやり方を決めたら、「どのメディアに送るか?」を検討し、選定します。

あなたが提供するネタにマッチしたメディアはどこか?を慎重に選んでください。

ネタにマッチしないメディアに送ってしまうと、ミスマッチが生じ、メディア側から悪印象を持たれかねません。

逆に、ネタにマッチしたメディアに届けられると、「良い情報をありがとうございます!」と感謝されます。

だから、メディア選びは極めて重要です。

 

⑺連絡を待ち、対応する

プレスリリースを配信したら、メディアから取材や問い合わせの連絡が入る可能性があります。

ですので、メールにしても電話にしても、連絡があればすぐに対応できる態勢をとっておいてください。

特に、テレビや新聞は動きが早いです。「今日、取材できませんか?」「明日、伺いたいです」と依頼されることはよくあります。

逆に、せっかくメディアから連絡があったのに、半日、返事が遅れただけで、「せっかくのテレビ出演を逃した…」というケースはよくあります。

だから、プレスリリース配信から少なくとも数日は外部からの問い合わせにアンテナを張っておきましょう。

プレスリリースをやるのに必要な準備期間

プレスリリースをやるには、どれくらいの準備期間が必要なのか?

一般的には

「1~2ヵ月前」

に出せば十分です。

つまり、新商品やイベントをやる1カ月前に、プレスリリースを配信できればOK。

とはいえ、緊急で「プレスリリースを発行しなければ!」という場合もありますよね。

その場合は、1週間前でも良いですし、もっと言えば2、3日前、1日前だって、理屈上は出すことができます。

はっきり言って、ニュース価値さえあれば、当日発表のプレスリリースであっても、テレビ新聞の取材は殺到します。

私も新聞記者時代、プレスリリースを受けるや否や、すぐ取材に飛び出した、という経験は枚挙にいとまがありません。

 

プレスリリースの超簡単なやり方:まず1社から送る!

初心者の方のために、極めてシンプルなプレスリリースのやり方を具体的に紹介します。

やるべきことは、この2つだけです。

⑴伝えたい情報を用意する

⑵メディアに送る

ガチでプレスリリースをやる方は、何百ものメディアに送っているのですが、最初からそんなにたくさんやる必要ありません。

まずは、1社のメディアに送ることから始めてみましょう!

そこでおすすめなのが、「みんなの経済新聞」に加盟している全国の○○経済新聞です。

 

すぐに送れるおすすめ送付先:みんなの経済新聞

みんなの経済新聞とは、全国のあらゆる地域のビジネス&カルチャーニュースを配信する各地の情報サイトです。

みんなの経済新聞ネットワークに加盟する各地のメディア一覧はここで見られます。

 

きっとあなたのエリアにも、この○○経済新聞があります。

そのサイト内にある「情報提供受け付けフォーム」に、あなたが届けたい情報を送信するだけ、です。

流れを以下に説明します。

 

①自分のエリア(地域)を選ぶ

「みんなの経済新聞ネットワーク」一覧を開きます。

以下のリストの中から、あなたのエリアに最も近い○○経済新聞をクリックしてください。

 

 

②「○○経済新聞」一番下までスクロール

トップページが表示されたら、そのページの一番下までスクロールしてください。

すると最下部に、以下のようにいくつかの項目が並んでいるのが見えるはずです。

 

③「プレスリリース・情報提供はこちらから」を選ぶ

上記の中に「>プレスリリース・情報提供はこちらから」という項目があるので、それをクリックします。

 

④フォームに「タイトル」「情報内容」を入力して送信

「情報・プレスリリース」のフォームが開きます。以下のようなものです。

 

上記の項目に沿って、入力して「送信」しましょう

タイトル、情報内容は必須項目です。さらに、会社名とあなたのお名前、メールアドレスと電話番号もきちんと記入しておくと印象が良いでしょう。

以上です。初心者の方でも、ものの15分もあればできるでしょう。

この流れの通りやれば、「メディアに情報を届けるってこんなに簡単なんだ!」とご理解いただけるはずです。

必ずしもキッチリ「プレスリリース」という文書を作らなければ、プレスリリースをやってはいけない!ということはないのです。

 

「情報内容」に書く文(プレスリリース)ひな形

「情報内容に、何を書いたらいいのか分からない」という方がいるかもしれないので、ひな形を記します。

(例)

件名: 地元企業の新しい取り組みについてのご紹介 – [製品名/イベント名/サービス名]

ご担当者様

はじめまして。[あなたの名前]と申します。[あなたの会社名]の[あなたの役職]を務めております。今回は、地域に貢献する新たな取り組みについて、貴サイトに情報を提供させていただきたく、ご連絡しました。

取り組み名: [取り組み名]
開始予定日: [開始日]
内容概要:

[取り組み名]は、[具体的な目的や期待される成果]を目指しています。○○○○○○○を提供することで、地域全体の発展に貢献することを目指します。

このプロジェクトに関する更なる詳細や、取材のご希望がございましたら、下記連絡先までお気軽にご連絡ください。

[あなたの連絡先情報]

地域の皆様にとって価値のある情報となるよう努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

[あなたの名前]
[あなたの役職]
[会社名]
[会社住所]

 

いかがでしょうか?このように、まずは1社にプレスリリース=情報提供をするところから始めてみると良いですよ。

○○経済新聞に情報提供をすると、うまくいけば「取材させてください」「記事に掲載させてください」という連絡があなたの元にやってきます。

慣れてきたら、少しずつ送り先のメディアを増やしていけば良いのです。

 

 

プレスリリース作成のポイント

・タイトルで勝負は決まる

・「5W1H」を明記する

・宣伝フレーズを書かない

 

注意!プレスリリースと広告は違います

初めてプレスリリースをやる方は、「プレスリリースと広告は違う」と理解しておきましょう。

「広報と広告はどう違う?」

広告は、お金を払ってメディアに掲載してもらうものです。

それに対して、広報=プレスリリースは、メディアが制作する記事や番組の中で、取り上げてもらうことを目指すものです。

メディアの記事や番組は、読者・視聴者のために作られているものです。

プレスリリースをきっかけに、記事・番組で取り上げてもらえたとしても、企業が宣伝したい内容がそのまま記事になるとは限りません。

しかし、読者・視聴者は、「客観的で信頼できる情報」と受け止めますので、アピール効果は極めて大きいです。

このため、メディアに掲載費用を払う必要がない上に、高い信用が得られる広報=プレスリリースには大きなメリットがあります。

 

まとめ:プレスリリースのやり方は簡単!

いかがでしたか?プレスリリースは意外と簡単に始められる、とお分かりいただけたでしょうか。

メディアは、いつも情報を求めています。私も新聞記者時代、情報が欲しくて仕方ありませんでした。

あなたが情報をメディアに届けることで、記者や編集者がとても喜んでくれる可能性は大いにあります。

そして、世の中の生活者のみなさんに役に立つことができます。

あなたの持っている情報を、ぜひメディアを通じて世の中に広く届けていってください!

 

 

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