広報研修・セミナーのおすすめと失敗しない選び方、注意点
「広報を強化したいけど、一体何をしたらいい?」
きっとあなたは悩んでいることでしょう。そのお気持ち、よく分かります。
広報の業務は、一般になじみがありません。しかもメディアという特殊な世界を相手にする活動です。不安を抱くのは無理もありません。
だから、まずは広報の全体像をプロから学びたいですよね。
この記事では、広報のセミナー参加を検討されているあなたに、おすすめのセミナーと選び方。また、注意点について説明します。
※この記事は、2019年4月8日に公開。2020年3月2日に修正しました。
目次
おすすめの広報セミナー
では早速、おすすめの広報セミナーを紹介していきましょう。
広報学習を提供するメジャーな実施主体は、
(1)日本広報協会 (2)宣伝会議、の2団体です。
(1)日本広報協会の各種セミナー
公益社団法人・日本広報協会(東京都新宿区)が開催する各種のセミナーがあります。
広報広聴の仕事に携わる方を対象に、広報の理論から最新技術まで学べる機会を提供されています。そのテーマは
・広報基礎講座
・デザイン・レイアウト
・文章セミナー
・写真セミナー
・映像セミナー
・広聴セミナー
・危機管理セミナー
・ソーシャルメディア活用セミナー
・・・など、多岐にわたります。
同協会は1954年設立。国や自治体、独立行政法人などへの実績が豊富です。
※なお、私・坂本宗之祐は、日本広報協会様の広報セミナーで講師を務めました(こちらのトップ画像)。
(2)宣伝会議の講座
株式会社宣伝会議(東京都港区)様も、数多くの講座やセミナーを開催されています。
この講座は、独学では学びにくい広報の基本を、全10回かけて学ぶ構成です。
対象は、主に大手企業で広報担当になった社員の方です。
宣伝会議様は、主に広告宣伝に関する雑誌や書籍を発行する出版社です。
同社も設立は1954年。日本初の広告専門誌として「宣伝会議」を創刊しました。
もともと企業の宣伝・広報の担当者が集まって情報交換する「宣伝会議」がそのまま社名となり、始まったそうです。
※なお、私・坂本宗之祐は2016年、宣伝会議様のセミナーで大手企業広報担当者様向けセミナーで講師を務めました。
(3)各PR会社主催のセミナー
東京を中心に、「PR会社」が多数あります。各社ごとに様々な広報セミナーを開いています。
PR会社ごとに、得意・不得意の分野があります。
「テレビに強い会社」「ベンチャー企業向けの支援が得意な会社」などです。
各社ごとの特性を見極めながら、気になる会社のセミナーを選んで参加してみるのも良いでしょう。
広報研修・セミナーを選ぶ3つの判断基準
では、どんな基準で広報セミナーを選んだら良いのでしょうか?
いくつか基準をお示しします。
1 メディア現場のリアルな話が聞けるか?
あなたが広報について学ぶからには、「結果を出したい」はずです。
当たり前ですが、単なる机上の知識=広報の理論だけ学んでも意味がありません。
その意味では、セミナーでは、「リアルで具体的な現場の話をしてもらえるか?」を重視しましょう。
教科書のような小難しい理論や、聞きかじった表面的なテクニックは、広報の実戦ではほとんど使えません。
このため、広報セミナー選びの際は、以下の通り「講師の経歴」をしっかりみておくことをお勧めします。
2 講師はどういう経歴か?
広報のプロを名乗る方にも、いろんなタイプがあります。
講師は主に以下の3パターンです。
①企業広報経験者
②PR会社経験者
③メディア経験者
①の方の場合、その方が所属していた企業に注目です。業種や規模において、あなたの事業とかけ離れている場合、避けたほうが無難でしょう。
というのも、大企業と中小企業の広報活動は、大きく業務内容が異なるからです。
大企業の場合、ネームバリューがあるため、黙っていてもメディアが取材に来ます。
大企業では、攻めの広報よりも、評判を落とさないための「守りの広報」(危機管理)が重視される傾向があります。
しかし、まだ知名度が低い中小ベンチャー企業は、「攻めの広報」を実践したいはずです。
その場合、大企業の広報の話は参考にならないことが多いのが実態です。
また、「輝かしい過去の広報成果」に目を奪われてはいけません。
というのも、その成果は、当人の広報スキルのおかげではなく、「商品力」「企業の知名度」が要因ということも多いからです。
商品力に依存した広報の手柄話は、あまり参考にしないほうが良いでしょう。なぜなら、再現性が低いからです。
②の場合は、PR現場の場数を踏んできた方なら、リアルな話が聞ければ貴重な学びを得られそうです。
どれだけ具体的なケーススタディを教えてくれるか?に着目しましょう。
③の場合は、取材をしていた当事者ですから、参考になる話が多く聞けます。
ただ、一口にメディアと言っても、非常に多くのジャンルの媒体があります。
大きく分けて、「報道系(新聞テレビ)」と「情報系(雑誌)」です。
実は、報道系と情報系は、お互いのことをよく知りません。
自分がいた業界のことしか知らないのに、あたかもそれが「メディアの常識」のように話をすることがあるので要注意です。
また、メディアの人は逆にメディア目線が強すぎて、広報する人にとって話が理解しにくいケースもよくあります。
3 客観的な情報を教えてくれるか?
PR会社主催のセミナーには、注意しておきたい点があります。
彼らにとってセミナーは「お客さま獲得の入り口」という位置付けです。
だから、どうしてもセミナー内容は、「わが社に広報業務を依頼した方が良いですよ」というポジショントークになります。
その意味では、セミナーで教えてもらえる情報に客観性が乏しく、内容に偏りが出てくる可能性があります。
また、せっかく講師に貴重な経験・実績があるにもかかわらず、セミナーでは濃いノウハウを出し惜しみしてしまうケースも多いです。
PR会社のセミナーは、間口を広くするため、多くが数千円程度という参加しやすい値段設定になっています。
ですので、そうしたセミナーに参加した場合は、「PR会社から当然、営業を受けるものと」覚悟・心の準備をして参加しましょう。
官公庁の広報研修
各種研修会社やPR会社が、職員向けの広報研修を実施しています。
選び方は上記「広報研修・セミナーを選ぶ3つの判断基準」に準じます。
上記3の基準に加え、官公庁の特性やしくみを理解している講師かどうか?も確認しておきましょう。
というのも、営利を目的とする企業向けの広報PRノウハウと、公益を目的とする官公庁の広報PRノウハウは異なるからです。
本来、公的機関はマスメディアと親和性が高く、取材を受けやすいです。
しかし、多くの官公庁職員の方は広報PRに不慣れで、成果をなかなか出せていないのが現状です。
ぜひ、広報研修でスキルアップしていただきたいものです。
なお、講師名が明らかにされていない研修プログラムは、注意が必要です。
書籍で学べるような型通りの知識を、流れに沿って提供されるだけのケースがよくあるからです。
企業の広報研修
こちらも多くの研修会社やPR会社が、社員向けの研修を行っています。
上記「広報研修・セミナーを選ぶ3つの判断基準」に沿って、ふさわしい研修プログラムを選ぶと良いでしょう。
広報業務のニーズの高まりに対して、広報スキルの高い人物の数は絶対的に不足しているのが現状です。
なので、広報のプロを採用できないなら、自社で育てていくのが現実的ですから、積極的に外部の広報研修を活用したいところです。
広報セミナー、研修、講演ご相談ください
私、坂本宗之祐も広報セミナーや講演を全国で行なっています。
これまで、本田技研労組様、セイコーHD様、埼玉県庁様、東京商工会議所様、鳥取大学様、など多くの企業、自治体、大学様で実施しました。
「元記者さんのお話はリアルでした」
「これまで聞いたプレスリリースのセミナーのなかで一番わかりやすかった」
などご評価をいただいています。
新聞記者時代から官公庁の記者クラブ(市役所、県庁、官庁、警察など)に多数所属してきたため、官公庁の取材経験が豊富です。
このほか、これまで1200人超の起業家・経営者らに広報PR指導をしてきた実績があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
以下からもお気軽にお問い合わせください。
広報PRの基本を学べる10日間無料メール講座
なお、広報の基礎を学べるメール講座を無料で配信中です。ぜひご活用ください。
無料電子ブック
「新聞テレビWEBに連鎖させ、売り上げを倍増させる広報PRの全手法」
(全43ページ)
世の中に情報を広める広報PRのやり方について調べているけれども、「どうしたら良いのか分からない」と悩んでいませんか?
この冊子では、
・マスメディアに登場する圧倒的メリット
・ジャーナリズム広報とは何か?
・自らのニュース価値(強み・特徴)を掘り起こす方法
・記者が取材したくなる4つの切り口
など、正しい広報PRの効果と、具体的な取り組み方を43ページにわたって詳しく説明しています。
ぜひ御社の広報PR活動にお役立てください。
無料ダウンロード(期間限定)
「国内メディアリスト(新聞社・テレビ局・雑誌)」(計803)
このリストでは
・全国のテレビ局(185)
・全国の新聞社(135)
・雑誌(209)
・ラジオ局、CATVなど(274)
これらの媒体名、所在地をエクセルで一覧にまとめています。
ぜひ御社の広報PR活動にお役立てください。