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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

広報とオウンドメディアで進めるPR戦略7つのステップ


会社サイトを強化して、広報に生かしたいと考える企業が増えています。

あなたは「広報にオウンドメディアが使えるのでは?」と気づいた非常に賢い方でしょう。

私はこれからの広報は、オウンドメディア抜きに語れないと考えています。

従来のメディア(新聞テレビ等)の力が弱まり、生活者のウェブ依存はますます強まるのは確実だからです。

御社がまだオウンドメディアをやっていないのなら、ぜひ今すぐ始めるべきです。

私は読売新聞記者を経て、オウンドメディアからのウェブ情報発信を行っています。

企業団体の広報と、オウンドメディア運営、その両方を知り尽くす人物は、知る限り日本では私しかいないと思います。

この記事では、「広報+オウンドメディア」のPR戦略のポイントについてお伝えします。

広報こそオウンドメディアをやるべき5つの理由

広報とオウンドメディアは、とても相性が良いです。

考え方が似ている部分が多いので、並行して取り組みやすいです。

メディア露出と検索の上位表示ができれば、ライバルに圧勝できます。

 

1 導入コストが低い

広報活動は広告と比べ、多額の費用はかかりません(外部に丸投げすると、業者から多額の費用を請求されますが…)。

例えば、プレスリリースなら20社のメディアに郵送した場合、文書の印刷代と郵送代で2000円程度で済むでしょう。

そして、オウンドメディアも立ち上げにそれほど多額のコストがかかりません。

世界中の有名企業も使っている無料のブログソフト「ワードプレス」がおすすめです。

これでブログを立ち上げるのにかかるコストは、サーバーのレンタル代で月1000円程度から始められます。

 

2 高い信用性を獲得できる

プレスリリース等からマスメディアで取り上げられれば、世間に「優れた会社」「優れた人物」だと、強いインパクトを与えられます。

弱小スタートアップでも、知名度の高いメディアで取り上げられたというだけで、大手企業との取引が決まったというケースは枚挙にいとまがありません。

また、オウンドメディアから質の高い情報を発信することで、多くの人から感謝され、高い信用・評価を得られます。

その結果、オウンドメディアは検索エンジンで上位表示されるようになります。企業への理解が深まり、好感度もアップします。

その信頼度の高まりは、各方面に好影響を及ぼします。

・見込みお客さまのリード獲得
・人材採用(リクルーティング)効果
・メディア取材の獲得

 

3 コストパフォーマンスが抜群に高い

広報・オウンドメディアは、その対極にある広告と比べ、費用対効果が比べ物にならないほど優れています。

例えば、マスメディアに広告を出すなら、安くても数百万円は覚悟する必要があります。場合によっては億単位かかることも…。

また、検索エンジンやウェブサイトでも、広告を出すには少なくない費用がかかります。

これに対し、新聞テレビ雑誌などで取材を受けて取り上げてもらえれば、費用は一切かかりません。

そして同じく検索エンジンでも、いくら上位表示されたとしても、そこに費用の支払いは一切発生しません。

 

4 攻めと待ちに強い

プレスリリースを起点とした広報活動は、「攻め」の要素が色濃くあります。

つまりこちらから、積極的に影響力のあるメディアにアプローチしていく必要があります。

まだまだ認知の乏しい企業・団体や個人に向いている手法です。

これに対して、オウンドメディアの検索エンジン対策は「待ち」の取り組みです。

こちらから訪問していかなくても、自動的に興味を持つ人が集まってくるのです。

集まる人は、見込みのお客さんの場合もあれば、メディア関係者の場合もあります。

私自身も記者時代、プレスリリースをみて取材するかどうか検討に入った対象は、必ず検索エンジンで調べていました。

 

5 売上の安定と、爆発的な伸びが期待できる

検索エンジンの上位表示を達成できれば、安定的にウェブユーザーのアクセスが集まるようになります。

その呼び込んだアクセスを、自社サイト内で適切に売上につなげる流れを作ってしまえば、経営の見通しがとても立てやすくなります。

心理的に安心ですし、集客活動にムダな時間と労力を費やす必要がなくなるのは本当に楽です。

その安定の土台を築いた上で、マスメディアへの広報を行います。

マスメディア露出が成功していけば、認知の拡大とブランド化が一気に進みます。こうして爆発的な成長が期待できるようになります。

広報とオウンドメディアで進めるPR戦略7つのステップ

では、これから実際に広報にオウンドメディアを取り入れていく流れを説明します。

 

①オウンドメディアの立ち上げ

オウンドメディアを立ち上げましょう。以下の手順で簡単です。

(1)サーバーをレンタルする

まず、情報を保存できる「サーバー」を借ります。

サーバーは誰でも簡単に借りられます。私が利用しているのは、「エックスサーバー」です。

・エックスサーバー

 

法人向けにはより高機能な「エックスサーバー ビジネス」があります。

・Xserver Business

 

(2)ブログツールをインストールする

サーバーを借りたら、ブログ作成ツールをインストールします。

おすすめは「ワードプレス」。無料なうえ、検索エンジンにも強いです。

博報堂やオリエンタルランド他、ニューヨークタイムズなど、世界中の名だたる企業がワードプレスでサイトを作っています(ちなみに当サイトも)。

・ワードプレス

 

ちなみに、上記の「エックスサーバー」なら、ワードプレスをボタン一つで簡単にインストールできる機能があります。

 

(3)ドメインを取得する

ウェブ上の住所が、「ドメイン」です。サイトURLの「https://」に続く部分のことで、当サイトの場合、「ca-news.biz/」です。

これは自分で好きに決められます(先に取得した人がいない限り)。

ドメインも数百円程度で取得することができます。ウェブ検索すれば、様々な事業者を通じて申し込めます。

ただ、上記「エックスサーバー」に申し込むと、「ドメイン0円」キャンペーンをやっています。

 

②情報発信のテーマを決める

オウンドメディアで「役に立つ情報を発信しよう」と決めてください。

ここで注意が必要なのは「宣伝するサイト」という意識を持たないことです。

自社宣伝ばかりになると、誰も訪問してくれない不人気サイトへの道をまっしぐらに突き進むからです。

だから、宣伝ではなく、「雑誌」を作るイメージが適切です。

雑誌には、様々なジャンルごとに、それぞれの明確なテーマがありますよね。

例えば、このオウンドメディアは

・情報発信したい方のために、広報PRに関する情報を記者目線でお届けするサイト

というテーマ、コンセプトです。

あなたの事業・専門において、どんな人に、どのような情報でお役に立てるでしょうか?

「誰に?どんなメリット?」を届けるメディアにするか?

これを最初にしっかり考え抜いてください。

 

③キーワードを抽出する

さて、オウンドメディアのテーマが決まったとします。

では、いよいよ記事の作成に入っていきたいところです。

ただ、やみくもに記事をどんどん生産していくだけでは、読まれるメディアに育つ可能性は限りなく低いです。

必ず、「検索エンジン」を意識した記事作りを行ってください・

だから、記事を書く前に「どのようなキーワードで記事を書くか?」を決めましょう。

そこで、キーワードを取得するのに役立つツールが、「関連キーワード取得ツール」です。

・関連キーワード取得ツール

この検索窓にキーワードを入力すると、そのキーワードの複数の検索キーワードを自動で生成してくれます。

例えば、「広報」と入力して検索。すると

広報とは
広報 英語
広報誌
広報 仕事
広報会議
広報運動家
広報なごや
広報活動
広報堂
広報 アイコン
広報 アプリ
広報 アルバイト
広報 アウトソーシング
広報 アンケート
広報 熱海
広報 アルバイト 東京
広報 アパレル

・・・という具合に、多数のキーワードの組み合わせを提案してくれます。非常に便利なツールです。

基本、このキーワードごとに、記事を書いていけば良いです。

 

④記事を執筆する

キーワードの組み合わせもわかりました。いよいよ記事をどんどん書いていきます。

もちろん、2記事や3記事ではダメです。最初に目指すのは100記事が目安です。

1日1本書いていけば、たった3か月少しで達成できますよね。

ここで注意点があります。

「記事書くの面倒だから、フリーのライターに外注して書かせよう」

と、外部に丸投げすることは、避けてください。

そのテーマについてよく分かっている「プロが書くこと」を強くお勧めします。

なぜか?

グーグル検索エンジンは今年2019年から、外注ライターの記事に対して、厳しい評価を下すようになってきたからです。

かつては大企業が資本力にモノを言わせて、大量の記事を外注し、自社オウンドメディアにストックしていました。

しかし、そうした記事の検索順位が軒並み暴落する傾向にあります。

グーグルが求めているのは、特定テーマについての本物の専門家が書いた記事です。

だから、安易な外注は、コストがかかる上に、グーグルの評価を落とします。

そうならないよう、自社のことを一番よくわかっている専門家が執筆する「内製化」に取り組んでください。

 

⑤記事を改善する

記事を書いていけば、早ければ2、3か月で検索エンジンの検索結果に表示されるようになります。

その検索順位が、あなたのサイトの記事に対するグーグルの評価です。

狙い通り、いきなり上位1〜3位に入ることの方がまれです。

だから、狙ったキーワードで上位に出ている記事を参考にしながら、記事をリライト・改善していく作業をしましょう。

その際、役に立つのがグーグルが無料で提供しているツール「Search Console(サーチコンソール)」です。

グーグル・サーチコンソール

Search Console のツールやレポートを使うことで、サイトの検索トラフィックや掲載順位を測定できるほか、問題を修正し、Google 検索結果でのサイトの注目度を高めることができます

 

これを見れば、どのようなキーワードで、あなたのオウンドメディアにユーザーがやってきているか?が手に取るようにわかります。

このレポートを見ながら、記事コンテンツを改善していくのです。

 

⑥世の中のトレンドをチェックする

世の中の人々が求める情報や、その時々の話題は、どんどん移り変わっていきます。

広報PR活動は、こうした世の中のトレンドに敏感であることが極めて重要です。

世の中のトレンドの「流れ」に乗ることを常に考えましょう。

これは、オウンドメディアにおいても同じことが言えます。

トレンド性の高い記事は、検索エンジン上でもヒットしやすく、かつSNSでも話題になりやすいです。

そして、その鋭いアンテナの感度は、以下⑥の「プレスリリース発行」にも生きてきます。

 

⑦プレスリリースを発行する

社会トレンドを意識しながら、プレスリリースを発行します。

ご存知の通り、プレスリリースでは、単なる「自社宣伝」はメディアに非常に嫌われます。

だから、プレスリリースでもオウンドメディアと同じく、あくまで「役に立つコンテンツ提供」として行うべきです。

「質の高いコンテンツを作る」

という1点において、プレスリリースのネタ作りと、オウンドメディアのネタ作りには共通点があります。

良いネタができれば、

・プレスリリースに落とし込む
・オウンドメディア記事に落とし込む

と、一石二鳥です!

優れたネタは、検索エンジンでも高評価を受ける上、テレビ新聞等からの取材の依頼もやってくるようになります。

 

広報オウンドメディアの事例

 

①ニチレイフーズ「ほほえみごはん」

冷凍食品を用いた、食のレシピなど料理に役立つ情報が満載です。

まさに役立つ情報の宝庫ですね。

 

②アサヒグループ食品「アマノ食堂」

 

このオウンドメディアも、旬の食材やレシピについて豊富な記事コンテンツで構成されています。

料理専門家のコラムもあるなど、まさに読んで楽しめる雑誌のような作りです。

 

③マネーフォワード「 MONEY PLUS」

会計ソフトを提供するマネーフォワードが運営するオウンドメディアです。

お金にまつわる様々な役立つ情報コンテンツを掲載しています。

 

④記者が教える広報PRの方法(当サイト)

 

手前味噌ですが、当サイトもオウンドメディアです。

広報PRに関する情報に特化して、役立つ情報をストックしています。

その結果、検索エンジン経由で、多くの見込みお客様のリード獲得や、講演・研修のご依頼をいただいています。

 

まとめ: 記者・編集者のように考えよう!

いかがでしたか?

「質の高い情報提供」に徹すれば、広報もオウンドメディアも大成功!すること請け合いです。

あなたが優れた広報マン・ウーマンであれば、「会社」と「メディア」と「生活者」の視点を持っているはずです。

広報的な視点は、オウンドメディアの運営に多いに活かすことができますよ。

ただ、オウンドメディアの運営には、「検索エンジン対策(SEO)の知識が必要不可欠です!

それと、宣伝チラシのコピーライティングとは異なる「編集者視点」が求められます。

SEO視点と編集者視点を併せ持てば、これからの時代は無敵でしょう。

ウェブユーザーとマスメディア関係者から、非常に感謝され、大人気になります。

今後、あらゆる企業が広報とオウンドメディアに力を入れ、「企業のメディア化」が劇的に進行していくのは確実。

オウンドメディアは、一朝一夕には出来上がりません。

この波に乗り遅れないよう、一刻も早くオウンドメディアの構築に乗り出しましょう。

 

※広報・オウンドメディア構築支援のお問い合わせ、ご相談はこちらからどうぞ。

 

 



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