メディアミックス戦略の成功法則:効果的なブランディングと収益向上させる5つのステップ
今の時代、発信できるメディアがあまりに多く、「うちはどのメディアで発信したら良いのか?」と頭を悩ませていませんか?
昔なら、新聞テレビに広告を出せば事足りましたが、現代はそう簡単にはいきません。複数のメディアを組み合わせて発信していくことが不可欠です。
では、どのようにして効果的なメディアミックス戦略を構築し、ブランディングと収益向上を実現できるのでしょうか?
私は、日本最大の新聞社・読売新聞で11年記者を務め、電通PRを経て、Yahoo!ニュース、YouTube、ブログ、メルマガなど多様なメディアを組み合わせて発信してました。
私自身、新聞で多数の記事を書き、書籍を出版し、テレビ雑誌で紹介されたこともあります。
特にこの5年は、検索エンジン対策(SEO)やYouTubeでの配信に力を入れ、最近はTwitterでの発信も始め、メディアミックスの相乗効果を実感しているところです。
この記事では、成功法則をステップバイステップで解説します。この記事を読むことで、メディアミックス戦略の基本から実践まで理解でき、自社のプロモーション活動に役立てるでしょう。
さあ、一緒に効果的なメディアミックス戦略を学び、ビジネスの成長を加速させましょう!
目次
メディアミックス戦略とは何か?
メディアミックス戦略は、さまざまなメディアを上手く使い分けることで、多くの人に自社の商品サービスを知ってもらい、興味を持ってもらうための戦略です。
具体的には、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット、SNSなどを効果的に活用し、ターゲットとなる顧客に対してメッセージを伝えることを目指します。
そのためには、自社のターゲット層がどのようなメディアを利用しているのか?を把握し、それに合わせてメディアを選び、効果的な情報発信を行うことが大切です。
そして、定期的に効果を測定し、改善を繰り返すことで、さらなる成果を上げることができます。
メディアミックス戦略の重要性が増しているのは、今の世の中の消費者が情報を得る手段が多様化しているからです。
若い世代はインターネットやSNSを中心に情報収集を行い、中高年層はテレビや新聞を好みます。年齢層は一例ですが、メディアミックス戦略を用いて、多様なメディアを組み合わせることで、幅広い人々にアプローチできます。
メディアミックス戦略の目的とメリット
メディアミックス戦略の目的は、メディアを組み合わせることでターゲット層に適切なメッセージを届け、ブランディングやプロモーション活動の効果を最大化することです。
メディアミックス戦略のメリットは以下の通りです。
・広範なターゲット層へのリーチ
異なるメディアを組み合わせることで、幅広い層の顧客にアプローチできます。これにより、ターゲットとなる顧客が多様なメディアを利用していても、メッセージを届けられます。
・記憶に残る印象の強化
同じメッセージが異なるメディアから届くことで、消費者の記憶により強く残ります。これにより、ブランド認知度や商品・サービスへの関心が向上します。
・広告効果の最大化
各メディアの特性を理解し、効果的に活用することで、広告効果を最大限に引き出すことができます。また、異なるメディア間で効果を相乗させることが可能です。
・効果測定と改善の容易さ
メディアごとに効果測定ができるため、戦略の効果を把握しやすくなります。また、効果測定をもとに改善を行うことで、より効果的な戦略を継続的に構築できます。
このように、メディアミックス戦略はかけ算でブランディングやプロモーション活動の効果を最大化でき、企業の収益向上に繋がります。
メディアミックス戦略の基本5要素
①ターゲット設定
まずは、どのような顧客にアプローチしたいのかを明確にします。これにより、どのメディアをどのように組み合わせるか?が見えてきます。
②メディア選定
ターゲットに合わせて、最適なメディアを選びます。また、それぞれのメディアの特性を理解し、効果的な活用方法を考えます。
③コンテンツ作成
ターゲットが興味を持ち、共感できるようなコンテンツを作成します。メディアごとにコンテンツの形式や表現方法を工夫し、一貫性を保ちつつ、各メディアの特性を生かした発信を行います。
④タイミングと配信方法
ターゲットが情報にアクセスするタイミングを考慮し、最適な配信スケジュールを立てます。また、各メディアごとの配信方法も検討し、効果的なリーチができるように工夫します。
⑤効果測定と改善
実施した戦略の効果を定期的に測定し、改善点を見つけ出します。データをもとに戦略を分析し、より効果的なメディアミックス戦略を練り上げていくことが大切です。
これらのポイントを押さえつつ、メディアミックス戦略を構築し実行することで、ターゲットに適切なメッセージを届けることができます。
(参考)・広報戦略の3フレームワークと立案8手順。戦略の立て方から実行、測定まで徹底解説
成功事例に学ぶメディアミックス戦略
成功事例紹介
日本においては、キャラクターを中心としたメディアミックス展開が多く行われ、成功を収めてきた点が特徴的だとされています。
代表的なものは
・鉄腕アトム(1963年〜TV放送)
・ポケットモンスター(ポケモン、1995年〜)
・妖怪ウオッチ(2012年〜)
特に「妖怪ウオッチ」においては、テレビアニメはもちろん、映画、ゲーム、マンガ、ネット配信、ライトノベル、おもちゃ、などで幅広く展開されました。
カナダ・コンコルディア大学教授のマーク・スタインバーグは
日本におけるメディアミックスは「日常化した現象」であり、もはや人の目の前にメディアミックスが展開されていることに気をとめることが難しくなっている
と著書で語っています。
※書籍「なぜ日本はメディアミックスする国なのか」(KADOKAWA)より引用
企業の成功事例
プレスリリースを活用したメディアミックス戦略の事例として、あるIT企業の新サービスローンチを紹介しましょう。
この企業は、プレスリリースを使って、新サービスの認知度を向上させ、広報活動全体の効果の最大化を試みました。以下の流れです。
①プレスリリースの作成:
新サービスの概要や特徴、利用方法などを詳しく説明したプレスリリースを作成しました。また、専門家のコメントなどを取り入れ、信頼性を高めました。
②メディアリレーションズ:
プレスリリースを各種メディアに配信し、記者らにコンタクトすることで、新聞や雑誌、オンラインメディアなどで取り上げられる機会を増やしました。
③ソーシャルメディアの活用:
自社のSNSアカウントでプレスリリースの内容を紹介し、フォロワーと共有しました。さらに、関連するハッシュタグを使って、興味を持つユーザーにも届けました。
④イベント開催:
新サービスのローンチイベントを開催し、プレスリリースで紹介した内容を実際に体験してもらいました。イベント参加者からのフィードバックを活用し、メディアへの露出効果をさらに高めることができました。
成功するメディアミックス戦略の共通点とポイント
メディアミックス戦略を成功させるには、以下の5つがポイントです。
⑴ターゲット層の理解
成功する企業は、ターゲット層の特徴やニーズを理解し、それに合ったメディアを効果的に活用しています。ターゲット層がどのメディアを使用しているのか把握し、戦略に反映させることが重要です。
⑵メディアの特性を活かす
各メディアの特性を理解し、それぞれの強みを活かすことが成功の鍵です。例えば、テレビCMでは広告リーチを最大化し、インターネット広告では視覚的な魅力を伝えるなど、メディアごとに適切な戦略を展開しています。
⑶シナジー効果を狙う
異なるメディアを組み合わせることで、相乗効果を生み出し、広告効果を最大化します。例えば、プレスリリースでの情報発信とSNSでの拡散、イベント開催などを連携させることで、情報がより広く伝わります。
⑷測定と改善
成功事例では、効果測定を行い、改善に取り組む点が共通しています。メディアごとの効果を把握し、戦略の最適化やメディアミックスの見直しを行うことが重要です。
⑸クリエイティブなアプローチ
効果的なメディアミックス戦略では、独自性や創造性を持ったアプローチが見られます。例えば、インフルエンサーマーケティングやイベント開催など、型にとらわれない方法でターゲット層に訴求することが成功につながります。
メディアミックス戦略を立案するための5ステップ
メディアミックス戦略は、企業のブランディングや収益向上に大きく貢献します。ここでは、効果的なメディアミックス戦略を立案するための5つのステップをご紹介します。
ステップ1:ターゲット分析
まずは、ターゲットとなる顧客層を明確に特定しましょう。年齢、性別、居住地、趣味、ライフスタイルなどの情報を基に、ターゲット層のプロファイルを作成します。こうすることで、適切なメディア選定や訴求ポイントが明確になります。
ステップ2:目的と目標の設定
メディアミックス戦略の目的と目標を明確に設定します。目的はブランディング、新規顧客獲得、既存顧客のリピート促進など、様々でしょう。目標は具体的な数値(売上高、新規顧客数など)で設定すると良いです。
ステップ3:メディア選定
ターゲット層が利用するメディアを選定し、それぞれの特性を活かすように戦略を立案します。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット広告、SNS、イベントなど、多様なメディアを組み合わせて最大の効果を狙いましょう。
ステップ4:コンテンツ制作
選定したメディアに合わせたコンテンツを制作します。ターゲット層に響くメッセージやビジュアルを考慮し、メディアごとに最適化されたコンテンツを作成しましょう。ここが一番重要です。
ステップ5:効果測定と改善
メディアミックス戦略の効果を測定し、改善に取り組みます。各メディアの効果を定期的に分析し、効果が低いメディアを見直し、より効果的なメディアにシフトするなど、戦略の最適化を進めていきましょう。
メディアミックス戦略の立案は、広報戦略の立案と重なる部分が多くあります。以下の記事をご参照ください。
・広報戦略の3フレームワークと立案8手順。戦略の立て方から実行、測定まで徹底解説
・広報PR戦略プランの立て方 世の中を巻き込む情報発信の9ステップ
メディアミックス戦略の効果的な運用方法
デジタルメディアとアナログメディアの組み合わせ
効果的なメディアミックス戦略を実現するためには、デジタルメディアとアナログメディアのバランスをうまく取ることも重要です。
デジタルメディアはリアルタイムで情報発信ができ、新聞などアナログメディアはインパクトと信頼性を与えることができます。
ターゲット層の特性やメディアの特性を踏まえ、適切な組み合わせを見つけましょう。
(参考)・情報を広める方法!SNSとテレビ等メディア露出のかけ算でネットに情報拡散する5つの手順
ソーシャルメディア活用のポイント
ソーシャルメディアは、情報発信はもちろん、双方向のコミュニケーションの手段として非常に有効です。
ポイントは、ターゲット層が多く利用するプラットフォームを選び、適切な投稿頻度やコンテンツを提供すること。
また、ユーザーとのコミュニケーションを大切にし、意見や感想を受け入れて改善に取り組むことも大事です。
インフルエンサーとの連携
インフルエンサーは、多くのフォロワーを持ち、その意見や情報が多くの人に共有されることから、ブランディングや商品宣伝に効果的です。
インフルエンサーとの連携を成功させるには、ブランドや商品に適したインフルエンサーを選び、信頼性のある情報発信をしてもらえるようお願いしましょう。
オムニチャネル戦略の活用
オムニチャネル戦略とは、顧客が様々なチャネルで一貫した体験を得られるようにする戦略です。
オンラインとオフライン、デジタルとアナログを融合させ、顧客にとって最適な接点を提供しましょう。
例えば、オンラインでの商品情報提供と、店舗での体験イベントなどを連携させると、お客様の商品への理解と親しみが増し、効果は倍増します。
プレスリリースの活用
プレスリリースは、企業の新製品やサービス、イベントなどの情報をメディアに対して発信する手法です。
メディアミックス戦略の一環として、ターゲット層が関心を持つであろう情報を効果的に伝えるため、プレスリリースを活用しましょう。プレスリリースを送付するメディアの選定や、記載内容の工夫が重要です。
(参考)・プレスリリースとは?簡単に説明します。広報で知らないとヤバい3のメリット、2のデメリット
YouTube(動画)の活用
YouTubeや動画コンテンツは、視覚的な情報を伝えるため非常に有効です。
メディアミックス戦略において、YouTubeを活用し、商品説明や実演、企業の取り組みやイベントの様子などを配信することで、ターゲット層への訴求力を高めることができます。動画のクオリティや発信頻度も大切なポイントです。
(参考)・YouTubeを広報PRに取り入れるメリットと動画の作成ポイント
SEOを活用した戦略
SEO(検索エンジン最適化)は、ウェブサイトやブログが検索エンジンの結果ページで上位表示されるように最適化する手法です。
メディアミックス戦略において、SEOを意識したコンテンツ作成やキーワード選定を行うことで、ターゲット層が検索する際に自社の情報にたどり着きやすくなります。定期的なSEO対策の見直しも重要です。
(参考)・検索上位になる方法。広告なしでビジネスが加速&安定する最強メソッド
まとめ
今回の記事では、メディアミックス戦略の基本要素や運用方法、成功事例を通して、効果的なブランディングと収益向上につながるポイントを解説しました。
メディアミックス戦略は、企業が顧客とのコミュニケーションを強化し、競合他社との差別化を図るためにとても有効な戦略です。
適切なデジタル・アナログメディアの組み合わせやソーシャルメディア活用、インフルエンサー連携、オムニチャネル戦略の活用など、色々な要素があります。あなたの会社の状況を考慮しながら最適解を見出し、実践していきましょう。
メディアミックス戦略を効果的に運用することで、ブランド価値の向上や収益拡大が期待できます。
この記事の内容を踏まえ、メディアミックス戦略を立案し、実践していくことで、企業の成長に貢献していただくことを願っています。
最新の情報や市場動向をキャッチアップしながら、柔軟な戦略を継続的に見直し、運用していってください!
無料ダウンロード(期間限定)
「国内メディアリスト(新聞社・テレビ局・雑誌)」
(計803)
このリストでは
・全国のテレビ局(185)
・全国の新聞社(135)
・雑誌(209)
・ラジオ局、CATVなど(274)
これらの媒体名、所在地をエクセルで一覧にまとめています。
ぜひあなたの情報発信にお役立てください。
無料電子ブック
「経営者・個人事業主のための“広告費ゼロ”PR戦略
〜新聞テレビWEBを活用して売上を高める方法〜
(全50ページ)
効果的な情報発信のやり方を調べているけれども、「どうしたら良いのか分からない」と悩んでいませんか?
この冊子では、
・マスメディアに登場する圧倒的メリット
・成功するPR戦略の全体像
・自らのニュース価値(強み・特徴)を掘り起こす方法
・記者が取材したくなる4つの切り口
など、具体的なPRの取り組み等を50ページにわたって詳しく説明しています。
ぜひあなたの情報を広めるためにお役立てください。