広報PRネタの探し方。全国ニュースを生み出す逆算発想のコツ

広報したいのに、「ネタがない…」と頭を抱える方はたくさんいます。
でも、メディア側の視点から見れば、本当はいくらでもネタはあります。
私が相手を取材して話を掘り下げていくと、大抵はネタになる情報が見つかります。
当事者から「それがネタになるなんて全く気づきませんでした!」と驚かれることは非常によくあります。
私は読売新聞記者11年で一面トップを始め多数の特ダネを書きました。
私の経験も踏まえ、メディアの記事になる広報ネタの探し方、作り方について、この記事で解説していきます。
※この記事は、2019年12月29日に投稿しましたが、2021年12月16日にリライトして再アップしました
こちらの動画もご覧ください。
目次
広報ネタを探す方法
自社の広報ネタを発見するには、まず最初に、メディアの記事・番組をチェックしていきます。
あなたが世の中の注目を集めたいなら、まずは各メディアが「今、何に注目しているか?」を見ていくわけです。
①新聞を見る
②テレビを見る
③雑誌を見る
④Yahoo!ニュースを見る
⑤「Twitterで話題」キーワードを見る
これらをチェックして、どんな記事や番組、話題が出ているのか?確認していきましょう。
今、何が世の中でトピックになっているでしょうか?どんなトレンドが起きているでしょうか?話題になっていることは何でしょうか?
一つひとつの記事・番組に目を通す際、自社に置き換えながら見ていきましょう。
「うちがニュースになるとしたら、どんなパターンだろう?」と考えるのです。
広報PR活動は、自社ありき、でネタを考えるとほぼ失敗します。
そうではなく、広報PR活動は“波乗り”であって、「相手ありき」の活動なのです。
波に乗るためには、どんな波が今来ているのか?を知ることは不可欠です。
広報ネタを作る具体例
では、どのようにしてメディアの記事からネタを作っていくのか?具体例をあげながら説明しましょう。
Yahoo!ニュースを見てみますよ。
こんな記事がありました。
記事の書き出しを引用しますね。
街の古書店、M&Aで存続 後継者不在なら事業譲渡の選択肢、商店街関係者注目
12/28(土) 11:56配信 毎日新聞
経営者が高齢のため継続が危ぶまれていた、千葉県いすみ市の古書店に若手の後継者が現れ、店が存続することになった。後継者は売却先の会社の従業員で、街の小さな個人商店でもM&A(企業の合併・買収)により生き残ることができる事例として、廃業が相次ぐ商店街の関係者が注目している。
なぜ、これがヤフトピで紹介される大きな記事になっているのか?考えてください。
以下のような、ニュースの要素がいくつもあるからです。
・事業の承継
・人情味(…街の古本屋)
・地方商店街の活性化
・「個人商店のM&A」という意外性
・ストーリー性(…年配者→若者へ)
この記事を書いた記者の感度の鋭さを褒めたいですね。
問題意識のない人がこの話を聞いても、「ふーん、後継ぎ決まったの。よかったね」で終わっていたでしょう。
ところが、この毎日新聞の記者は「これを記事にすれば、全国に救われる人がいるかも」と考えて記事にしたはずです。
そして、Yahoo!ニュース編集部の方も、同じように「これは社会に貢献できる可能性のある記事だ」と考えてこの記事をセレクトしたことでしょう。
さあ、この記事をもとに、あなたの仕事に当てはめてネタを考えてみましょう。
以下のような考え方です。
・事業の承継はトレンドだから、事業承継のサービスはできないかな?
・下町人情的な物語が、うちにはないかな?
・地元商店街に元気ないから、活性化イベントできないかな?
・業界の常識から外れた、個人向けの商売が何かできないかな?
・うちのベテランと若手を結びつけるストーリーはないかな?
・・・などなど。
一本の記事だけでも、これだけネタのアイデアが膨らむんですよ?
記事をどんどん見ていけば、それこそ無限にネタの切り口は広がっていきます。
Yahoo!ニュースからネタを探す方法は、この記事をご参考ください。
こうして実行できそうなネタが固まったら、プレスリリースに落とし込み、各メディアにお届けしていきましょう!
(参考)プレスリリース大全!作成~配信~戦略まで全20記事まとめ
広報ネタを作る具体的手順
上記をまとめますと、
(1)新聞テレビ雑誌ウェブニュースをチェックする
(2)個々の記事をピックアップする
(3)個別記事にどういうニュース要素があるか?分解する
(4)抽出した要素を自らに当てはめ、ネタを検討する
(5)プレスリリースに落とし込む
という流れになります。
新聞記者がネタ探す“教科書”はこれ!(テレビの人も)
新聞記者になったばかりの頃、上司から教えてもらったことがあります。
それは、「新聞が一番の教科書だから、新聞を毎日しっかり読め」ということ。
記者になるまで、「一市民」の目でしかニュースを見ていませんでした。
が、「記事を書く」前提で新聞を読むと、全然見え方が違ってきたのに驚きました。
「なるほど!こういう切り口で記事が書けるんだな」と着眼点に気づけたり、
「今は介護保険がトピックだから、介護保険に絡めて記事を書けば大きな扱いになるな」と、トレンドに気づけたりできました。
プロの新聞記者だって、新聞を日々教科書にして学んでいるんです。
それから、テレビの人も日々、新聞に目を通して、「ネタになる話ないかな?」と必死に探しています。
新聞に載った話が、テレビに連鎖しやすいのは、そうした事情があるからです。
だから、新聞やテレビに取り上げてもらいたいなら、必ず新聞に目を通しましょう。
これは、広報PRをやりたい人にとって最低限のたしなみです。
広報ネタ出しにメディアリサーチが不可欠な理由
「新聞とか雑誌を見るのはめんどくさい…」
「忙しくて時間がない…」
という方がいます。
ここで私は質問したいのです。
あなたがこれまで大学とか高校を受験する時、過去問はやりましたか?
受験生が過去問をやるのは、常識ですよね?
逆に、過去問をやらずに受験しようとする人がいたら、「お前、過去問くらいやっとけよ」と忠告しますよね?
僕が言っているのは、これと同じことです。
新聞テレビ雑誌の記事・番組は「過去問」です。
つまり、答えは毎日毎日どんどん出ているんですよ。
どうして、答えを見ないんですか?
「こういうネタなら、うちのメディアは取り上げるよ」
という答えがバンバン出ているんです。
なのに、それら過去問を見ずに「答えが思い浮かばない(広報ネタがない)」と嘆くのは、おかしいと思いませんか?
過去問を見れば、答えは見つかります。
いくつも見ていけば、「傾向」がわかる。
傾向がわかれば、「対策」を打てる。
受験と同じですよね。
商品・サービスからネタを考える=>ほぼ失敗します
ちなみに、ほとんどの人は、売り込みたい「商品・サービス」からネタを必死に考えようとします。
それがメディア視点のある人ならまだ良いのですが・・・
ビジネスマンやマーケティング系の人が広報ネタを考えようとすると、往々にして失敗します。
なぜなら、彼らは「売り込む」視点が強すぎるからです。
売り込みは、メディアの人に最も嫌われます。
売り込みプレスリリースを見た瞬間、記者は「げっ、また売り込みかよ」と捨てたくなります。
だから、できるだけ商品サービスから発想しないことをお勧めします。
上記の通り、メディアに出ている記事・番組からネタを発想していく方が、世の中のトレンドを取り入れやすくぶれにくいため、オススメです。
「企業」にフォーカスしたネタ作り
上記の通り、「商品・サービス」から広報ネタを考えるのはお勧めしません。
ただ、「企業(組織)」にフォーカスしてネタを考えるのは、ありでしょう。
・福利厚生など社内の取組
・人物ストーリー
などは、メディアのネタになる可能性があります。
もっと抽象的に言うと、
「お金」
「人」
はメディアに好まれやすい文脈です。
・ユニークな社内制度はありませんか?
・がっちり儲かるビジネスモデルはありませんか?
・社長に面白い経歴・プロフィールはありませんか?
・社員に変わった人はいませんか?
などなど、
あなたの会社から「人」「お金」にまつわるネタを切り出せないか?考えてみましょう。
まとめ:ネタは無限に作れる
いかがでしたか?
広報ネタは、新聞テレビや雑誌の記事から逆算して考えてみましょう。
それなら、ネタが尽きることは永遠にありません。
というのも、日々、メディアは記事・番組を発信しているからです。
世の中の動きはどんどん移り変わっているからです。
世の中の流れに応じて、あなたも打ち手を考えれば良いのです。
広報ネタを考えるに当たっては、このように世の中の動きにしっかりアンテナを貼り続ける必要があります。
自分目線で、自分の商品サービスばかりじーっと見つめていても、何もネタは生まれません。
視野を広げてネタを生み出し、世の中の役に立つ情報をどんどん発信していかれてください!
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