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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

知名度を上げる方法・決定版!個人・会社の認知度を大きく高めて事業を有名にする4つの戦略


知名度や認知のアップは、個人事業や小さな会社でも正しい手順を踏めば、高い確率で実現できます。

どうすれば良いか?最初に結論を言うと、3種類のメディアを組み合わせて発信するのです。

3種類のメディアとは、

①テレビ・新聞などの「マスメディア」

②企業サイト・ブログ、YouTubeなどの「オウンドメディア」

③Facebook、YouTubeなどの「ソーシャルメディア」(SNS)

私は、読売新聞記者を11年務めた後、Yahoo!ニュースの記事を書き、最近10年は500を超える個人や企業の知名度アップ策を支援をしています。書籍も2冊出版しています。

この記事では、マスメディアとウェブメディアを巻き込み、知名度を上げていく方法について説明していきます。

 

※この記事は、2018年7月21日にアップしましたが、リライトして2023年1月20日に更新しました

注意!間違いだらけの知名度を高める努力

多くの人は、ウェブ(オウンドメディア、ソーシャルメディア)だけで知名度を上げよう!と頑張ります。

しかし、ウェブは誰でも情報発信ができるだけに、無数のライバルがひしめく“レッドオーシャン”です。

だから、多くの人は「やっぱり自分には無理だ…」と心が途中で折れてしまい、9割超の人が挫折します。

ウェブだけの発信で知名度を上げるには、かなりの労力と才能が必要です。1人でそれができる人はごく一握りです。

では、普通の人はどうしたら良いか?

テレビや新聞、雑誌等の「マスメディア」に登場ことで、ウェブ上におけるあなたの存在感を際立たせるのです。

(1)新聞テレビなどの「マスメディア」で取り上げてもらう

(2)オウンドメディアやソーシャルメディアから発信する

これを同時並行して進めると、1と2は相互に作用し、かけ算で露出効果が一気にアップしていきます。

これが24年メディア業界に身を置いてきた私の結論です。必ずしも広告は必要ありません。

この手法は、個人や小さな会社にこそ有効なやり方だと言えます。

 

マスメディアでの掲載・紹介が重要な理由

なぜマスメディアでの露出は重要なのか?それは、今だに新聞テレビ雑誌に接する人は多く、無視できない影響力があるからです。

そして、ウェブ上におけるマスメディアとも言える「Yahoo!ニュース」も、結局は新聞・テレビ・雑誌から配信される記事が大半を占めています。

このため現状、「マスメディアに露出すればネットにも波及する」という流れが続いています。

マスコミ取材のきっかけとなるプレスリリースについてはこちらをご覧ください。

●プレスリリース大全!作成〜配信〜戦略まで全20記事まとめ

 

マスメディア掲載は、強力なブランディング効果がある

マスメディア露出のメリットは、単純にたくさんの人の目に触れる点だけではありません。

2023年現在でも、「マスメディアに取り上げられら」という事実そのものが、ブランディングに大きな効果を発揮します。

情報は、その中身はもちろんだが、「どこに出すか?」でその価値に大きな差がつきます。

文豪・夏目漱石が有名になったのも、マンガのサザエさんが有名になったのも、いずれも「朝日新聞」に載ったからです。

(※当時の朝日新聞は、極めて権威の高いクオリティ・ペーパーでした)

だからあなたも「どこに露出するか?」は、真剣に検討するべきテーマです。

同じ情報でも、怪しげなネット掲示板とNHK、どちらで紹介された方がブランドは強化されるでしょうか?想像してみてください。

その答えは明らかでしょう。

多くの人は、信頼性の低い媒体で発信し、そこからバズを狙おうとします。しかし大半はうまくいっていません。

今、知名度・認知度の高い個人や企業を見てみてください。彼らの大半は、マスメディアに露出しています。

ユーチューバーのヒカキンさんも最近は地上波のテレビで見かける機会が増えていますよね。

ネットで影響力を発揮する著名人は多くいますが、多くの方はマスメディアからも多くの知名度を獲得しているのです。

 

個人や企業の知名度・認知度を上げる4つの戦略

各種メディアから知名度を上げていくには、「情報コンテンツ」が必要になります。

モノや情報が少なかった時代なら、大金を投じてマス広告さえ打てば、一気に知名度を上げ、簡単に世の中を動かすことができました。

しかし、時代は大きく変わったことを肝に銘じましょう。

「情報」そのものに価値がなければ、誰も見向きもしないのです。

使うメディアは、上記で説明した通り、①マスメディア、②オウンドメディア、③ソーシャルメディアの3つ。

ではここから、具体的なステップを説明していきましょう。

 

【1】情報コンテンツの土台づくり

①自社・自分の要素を客観的に洗い出す

まず最初に、「宣伝したい」という考えを手放してください。

あなたが「宣伝したい」情報が、そのままメディアで広まることは99%ありません。

そうではなく、世の中が喜んで欲しがる情報に加工して、発信していく必要があるのです。

人々の役に立つことで、あなたの活動は人々から熱狂的に受け入れられるようになります。

その結果として、知名度、認知度が高まるのです。

だから、まず客観的にまっさらな視点から、あなたの自身や会社の「社会性のある要素」を徹底的に洗い出しましょう。

社会的視点が、テレビや新聞など大手メディアの基本です。

自社目線からの発想ではなく、メディア目線から逆算して、自社の情報を整理するのです。

 

②コンセプト文を考える

コンセプトとは、「誰のために?どんなメリット?をもたらすのか」をシンプルに表現するフレーズ。

メディアもネットユーザーも「自分にとって役立つ」情報しか求めていません。

コンセプトが明確でないと、「自分には関係ない」と一瞬でスルーされます。

だから、「自分に役立つ情報だ!」とすぐ認識して食いついてもらえるコンセプト文が必要になってきます。

なぜコンセプト文が必要なのか?

それは、意味不明な活動をしている会社や個人が極めて多いからです。

「本人は分かっていても、他人には理解されていない!」。この恐ろしい事実を分かっていない人がとても多いです。

そもそも何をしている人、会社なのか?を一瞬で分かってもらえなければ、世の中で知名度を上げる以前の問題なのです

 

③コンセプトを尖らせる

さて、コンセプト文ができても、さらに特異性がなければメディアで広まる情報にはなりません。

・小学生に勉強を教える学習塾
・主婦に野菜を売る八百屋

これでは、「当たり前」過ぎて、ニュースになるにはかなり難しいのはすぐわかるでしょう。

だから、少なくとも以下2つの観点を考慮しつつ、コンセプトを尖らせていってください。

①社会の役に立つ
②今までにない活動

 

【2】プレスリリースの発行

こうしてコンセプトを固めた上で、個別のプレスリリース(報道機関向けの情報提供文)を発信していきましょう。

プレスリリースはどういう時に出せるのか?

その種類は、この記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

 

プレスリリースの種類・内容21パターンごとのおすすめ5段階評価 – 記者が教える広報PRの方法プレスリリースの種類・内容21パターンごとのおすすめ5段階評価

 

そして、取材を依頼するプレスリリースの具体的な書き方は、この記事で解説しています。

 

プレスリリース書き方決定版!記者直伝、初心者向けテンプレート公開 – 記者が教える広報PRの方法プレスリリースでマスコミに取材依頼する文章の書き方!元読売新聞記者が例文とテンプレートを紹介 

 

プレスリリースは、継続的に発信していく必要があります。一発勝負ではありません。長い目でコツコツ続けていく活動だと考えてください。

マスメディアを無視して知名度を上げるのはかなり難しいです。なので、ぜひ正しいプレスリリースをマスターできるよう努めてください。

 

 

【3】自社オウンドメディア(ブログ、YouTube)への情報ストック

特異性・社会性のある情報コンテンツを携えて、マスメディアに接触しつつ、同時並行して自社のサイト・ブログ等に情報をどんどんアップさせていきましょう。

ここに載せるべき情報は、あなたの会社・活動についての専門的な情報です。

ある特定のジャンルにおける専門家を、マスメディアもネットユーザーも探し求めています。

専門的な情報をサイト上にストックさせていくことで、あなたやあなたの会社は

「この分野における、プロフェッショナルだ!」

と客観的に判断してもらえるようになります。

以下の記事で、具体的な取り組み手順を詳しく解説しています。

(参考)検索上位になる方法。広告なしでビジネスが加速&安定する最強メソッド

 

自社オウンドメディアに情報ストックさせる意味は、以下の2つあります。

 

①マスメディア関係者向け

あなたがプレスリリースを出していくうちに、「取材するかどうか?」検討を始めるメディア関係者(記者ら)がいずれ現れます。

記者たちはその際に必ず、あなたのサイトを訪問し、「取材に値するかどうか?」を検討、吟味します。

その際に、あまりにお粗末な情報しかなかったら、その記者は取材の意欲を確実に失います。

逆に、専門的な情報がたくさん示されていれば、「ここはまさにプロだ、ぜひ取材をお願いしよう」と決断しやすくなります。

これだけにとどまりません。

サイト上に優れたコンテンツがあれば、Google等の検索エンジンにおいて、特定のキーワードで上位表示されるようになります。

すると、プレスリリースをせずとも、検索エンジンで取材ネタ探しをしているメディア関係者から勝手に見つけてもらえるようになります。

この2つの意味で、ウェブサイト上に情報コンテンツをストックさせていくことは、極めて重要です。

 

②ネットユーザー・見込みのお客様向け

マスメディア関係者に限らず、今や誰しもが日常的に検索エンジンで自分の欲しい情報を探しています。

そこで、ウェブ上に「役に立つ情報」をストックさせていくと、自社を必要とする見込みのお客様から、ダイレクトに見つけていただけるようになります。

Googleは、検索ユーザーに有益な情報ほど、上位表示してくれる仕組みになっています。

※検索順位の仕組みについては、この記事でわかりやすく説明しています。

また、ネットユーザーも質の高い情報を見つけると、その情報をSNSなどで仲間や知り合いにシェアしてくれます。

 

私の例を挙げます。このブログはプレスリリースや広報に関する記事をご提供しています。

現在、多数のキーワードにおいて、検索エンジン表示で上位で表示されるようになりました。

その結果、放ったらかしでも一時期は1か月で300件近いメールご登録をいただけるようになりました。

そして、広報の業界で知名度が上がり、全国から多数の講演やセミナーのご依頼をいただいています。

※私の講演実績はこちらで紹介しています

 

【4】インフルエンサーと直接コミュニケーションを取る

オンライン上で人に直接会わず、いくらちまちま情報発信をしていっても、それだけで突き抜けた知名度を獲得していくことは難しいです。

アナログですが、「人と直接会う」ことは避けて通れません。

世の中に影響力を持つインフルエンサーは、一度も会ったことのないような人物や会社を気軽にガッツリ紹介してくれるほどお人好しではありません。

ここで言うインフルエンサーは、次の2種類あります。

①マスメディア関係者

②ウェブ上での著名人

彼らは、自らの影響力の大きさを自覚しています。

それゆえに、紹介する情報については慎重に吟味しています。

もし、インチキな情報をたくさんの人に知らせたら、「自分自身の信頼性を損なう」という危機感を強く持っているのです。

だから、あなたはそんな彼らから「信頼できる」と認識してもらう必要があります。

あなたもご自身に置き換えて考えてみてください。

一度も会ったことのない人物を信用して、100万200万をポンと渡すでしょうか?

「会ってきちんと話を聞いて、信用に値するか見極めよう」と考えるのが普通ですよね。

インフルエンサーのメディアで紹介される価値は、100万円や200万円どころではないでしょう。

信頼を獲得するには、直接に会って話をすること。これは避けて通れない道です。

 

個人で事業をやっている人は、ぜひ本を出版しよう

なお、特に個人で活動している方は、上記に加えて「書籍の商業出版」をぜひ実現させてください。

自費出版ではありません!出版社からご依頼を受け、全国の書店に本が並び、印税をいただける商業出版です。

自著のあるなしで、メディア関係者を含む世間からあなたを見る目が劇的に変わります。

私自身、これらの本を出版して信頼性の劇的アップを実感しています。

本の出版はいわば、個人の株式上場のようなものです。それくらい社会的に認められた存在になるということです。

その商業出版の実現に必要なのも、「価値ある情報コンテンツ」です。

 

5 まとめ

お伝えしたいのは、「コンテンツ・イズ・キング」。

つまり、あなたの発信する情報コンテンツに価値を持たせることが重要だということです。

日本ではまだまだ新聞・テレビといったマスメディアが一定の力を持っています。

価値ある情報コンテンツを作り、マスメディアに流通させましょう。

そして同時並行で、ウェブにも広めていきます。

これが知名度と認知度を上げていく王道になります。

だから、最低でもプレスリリースは必ずやることです。

その上で、自社のウェブサイトに情報をコツコツストックしていきましょう。

あなたがマスメディアにも掲載されていれば、Googleはあなたは社会的に信頼できる存在だと認識し、検索エンジンにおける評価もアップしてくれます。

そして必要に応じて、広告をやれば良いでしょう。無料でも広まる情報なら、お金をかければさらに広まる可能性があります。

現代は、人に喜ばれる情報を発信することで、知名度と認知度を上げることができます。

あなたも、他にはない、あなたならではの価値ある情報を作り出すよう、知恵を絞ってください。

そして多くの世の人々に貢献していってください!

 

 

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「国内メディアリスト(新聞社・テレビ局・雑誌)
(計803)

 media-list-imageこのリストでは

・全国のテレビ局(185)
・全国の新聞社(135)
・雑誌(209)
・ラジオ局、CATVなど(274)

これらの媒体名、所在地をエクセルで一覧にまとめています。

ぜひあなたの情報発信にお役立てください。

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