プレスリリースの種類・内容21パターンごとのおすすめ5段階評価
プレスリリースは、いろいろな種類があります。
「どんな種類の内容ならプレスリリースできるのか?」と、戸惑うこともあるでしょう。
そこで、この記事ではプレスリリースの種類・内容の具体例21をリストアップしました。
プレスリリースできる情報とできない情報は、平たくいえば、「世の中にとってニュースかどうか?」によって分かれます。
なので、プレスリリースで単なる宣伝はNG!です。
できるだけ、社会性や公共性のある内容にしたいところです。
プレスリリースの21パターンと、それぞれのオススメ度を紹介していきましょう。
1 商品・サービス
新商品・新サービスの発売
※おすすめ度★★★★
このパターンは最もオーソドックスなプレスリリースですね。
新しいモノやサービスを世に出すタイミングは、プレスリリースを行う格好の時です。
初心者にもわかりやすいため、ぜひプレスリリースをしてください。
ただ、この類のプレスリリースは非常に多いです。だから、よほどの目新しさなどがなければ、メディアから取材が来ることは稀です。
売上状況の発表(顕著な動きがあれば)
※おすすめ度★★
ある商品サービスを世に出してから、それなりの反響や売上が上がったのであれば、節目においてそれをプレスリリースで発表することはありでしょう。
「新商品●●、発売2ヶ月で1万個完売」
などといった形になります。
商品・サービスのリニューアル
※おすすめ度★
このパターンでプレスリリースできるのは、すでに世の中で認知されている商品サービスに限られます。
しかも、ありふれたリニューアルではニュースになりません。
思い切ったリニューアルなど、聞いた人に驚きを与えるような変更であれば、ニュースとして取り上げられる可能性が出てきます。
2 事業の新しい動き
会社の設立
※おすすめ度★★★★
この種類のプレスリリースも、おすすめです。何かを始めるタイミングが一度きりです。その記念すべきスタートは、ぜひプレスリリースしましょう。
店舗の開店
※おすすめ度★★★★
これも上記と同じです。特に一般消費者は、新しいお店に高い興味関心を示します。ぜひお知らせしてみてください。
新規事業の開始
※おすすめ度★★★
新しい事業が、目新しかったり、社会トレンドに沿ったりしたものであれば、プレスリリースのチャンスです。
他社との連携・コラボ
※おすすめ度★★
このパターンのプレスリリースもよくあります。ただ、通常のコラボというだけでは弱いです。
コラボすることに社会的な意義があったり、目新しい要素があったりすれば、プレスリリースする意味があります。
3 販売促進活動
キャンペーン
※おすすめ度★
販促キャンペーンで、プレスリリースを行う企業はとても多いです。
しかし、どうしても宣伝色が強く出てしまうのがウイークポイントです。
記者たちは、会社の宣伝に利用されることを嫌います。だからこの類のプレスリリースは、記者の受けが悪く、取材されにくいです。
イベントや展示会などの開催
※おすすめ度★★
この場合も、商品サービスの宣伝色が強すぎるイベントは取材されにくいです。
しかし、
・商品サービスに社会性がある
・面白い動きや画が撮れる(見栄えする)
といった要素があるなら、プレスリリースにおすすめです。
4 人事・組織に関する動き
社長・役員の就任
※おすすめ度★★
この場合、すでに高い知名度がある会社や個人が関係するものなら、プレスリリースする価値があります。
あるいは、変わった素性・経歴のある方が就任するというケースも、プレスリリースして良いでしょう。
本社・オフィスの移転
※おすすめ度★★
通常の近場の移転のように、特異性のないケースでは、プレスリリースしても厳しいでしょう。
ただ、例えば東京の大きな会社が地方に移転する、といったケースであれば、その地方では大きなニュースになり得ます。地元への経済効果が期待できるからです。
施設の新設
※おすすめ度★★★
新しくできる施設が大きなもので、雇用や物流などに影響を与えるものなら、地域社会に知らせる意義が大きいです。
一般消費者向けの施設ならなおさらです。ぜひプレスリリースしましょう。
ユニークな社内制度の導入
※おすすめ度★★
例えば、「サイコロで給与を決める」という制度を始めた会社がありました。これは単純に驚きがあるので、メディアでニュースになりました。
あるいは、「働き方改革」という大きな社会トレンドの中、今までにない残業の施策を始める、といったように、社会に影響を与える可能性がある内容なら、プレスリリースする価値があります。
社員の外部表彰
※おすすめ度★★★
会社内における表彰では、内輪の話ですので社会性はありません。
しかし、社員が社外の公的な何らかのコンテストで賞を受けたのなら、それはプレスリリースできるでしょう。
その賞が権威のあるものであればあるほど、ニュース価値は高くなります。
5 地域貢献活動
地域貢献活動こそ、プレスリリースに最適です。私も新聞記者時代、数え切れないほどこの類の取材をしました。
地域活動は、報道機関(新聞・テレビ)と親和性が高いです。積極的に地域貢献を企画して、プレスリリースしてみましょう。
地域向けイベント
※おすすめ度★★★★★
単にお客様に限定したイベントではなく、誰でも参加できるオープンなイベントです。
社会性のあるテーマで、なおかつ参加費は無料。これなら新聞テレビから取材・掲載してもらえるチャンスが大いにあります。
交流会、相談会、講演会
※おすすめ度★★★★
これらの催しも、「参加費無料」かつ誰でも参加できるオープンなものであれば、プレスリリースする価値があります。
ただ、この類のプレスリリースもとても多いです。実際に取材されるかどうかは、そのテーマで決まります。
社会性や公共性を打ち出すことを意識しましょう。
ボランティア活動
※おすすめ度★★★★
ボランティア活動はテレビ新聞といった報道機関に好まれます。
もちろん、ありふれたボランティアであれば、記者はことさらに取り上げる必然性を感じません。
ですので、この場合も「社会性」や「時代性」を感じさせる要素を含むボランティア活動にしたいです。
イベントの事後報告
※おすすめ度★★★
社会性のあるイベントを行い、その顛末をメディア各社にお知らせするパターンです。
例えば、募金活動を行ったとしたら、いくら集まったのか?は記者や社会の関心事です。
また、海外などでイベントをした場合、日本のメディアはほぼ取材に行けません。そこで、事後に国内地元メディア向けにプレスリリースを出すケースがあります。
6 調査結果
アンケート調査結果のお知らせ
※おすすめ度★★★
自社で独自にアンケートを行い、その集計結果をメディア各社にお知らせするパターンです。
調査対象に偏りがなく、記者にとって「社会の現状を的確にとらえた調査」と評価されるものであれば、ぜひプレスリリースしたいです。
ただ、アンケート母数が少なすぎては統計的な信ぴょう性が低下します。
また、重要なのはアンケートの質問項目です。
メディアのニュースになるには、「どんな対象に?」「どんな質問を投げかけるか?」といった点にオリジナリティが必要です。
7 危機管理
社会状況に対する社の見解(炎上時など)
※おすすめ度★★★
最近はネット上で、散発的に炎上が起きます。
誤解や思い込みに基づく炎上は少なくないため、こうした場合にはスピード感を持って、社の見解をプレスリリースで公にするのがおすすめです。
なお、社の見解発表は、何も炎上時に限りません。
社会的に重要な出来事が起きた場合に、自社の業務に関連して世の中に提供できる知見などがあれば、プレスリリースすることで記者らや世間の人々に喜ばれます。
不祥事の公表
※おすすめ度★★★
できれば公表したくないプレスリリースです。しかし、隠ぺいすることで傷口を広げ、後々に大きなダメージを負う企業を、私はたくさん見てきました。
社会に影響を及ぼす可能性のある不祥事は、機先を制してプレスリリースで発表するのがおすすめです。
その方が長い目で見て、最小限のダメージで抑えられます。世間からも、正直・誠実な会社だと評価され、逆に信頼感を高めることもあります。
※(参考)上場企業が出す種類
上場企業は、投資家の判断に影響を与える自社の動きを逐次、公表するよう義務付けられています。主なものは以下の3種類です。
①決定事実:
・新株式の発行
・合併
・新規事業の開始
②発生事実:
・工場の火災
・大株主の異動
・訴訟の提起
③決算情報:
・決算内容、業績
・業績予想の修正
(参考)
プレスリリースの全体像についてはこちらご参考ください。
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