セイコーホールディングス(株)様で、広報セミナーを行いました
セイコーホールディングス株式会社様(東京都中央区銀座1)で8月20日、広報セミナーを開催しました。
テーマは、
・メディアが好む「ニュース価値」を生み出す広報セミナー
です。
グループ各社の広報ご担当者の方々約30人にお集まりいただき、効果的な広報について講義とワークを実施させていただきました。
みなさまには熱心にワークに取り組んでいただき、活発なアイデアも次々と生まれました。あっという間の3時間でした。
みなさまの脳に刺激が入ったようです。ワークシートにびっしりとアイデアを書かれていました。
目次
広報担当の方向け・スキルアップのメニュー
今回のプログラムは、次の2つです。
●メディアが好むニュース価値10の要素(講義+ワーク)
●ニューストレンドからの発想法(講義+ワーク)
真の広報成果を生み出すのは、表面的なノウハウ・テクニックではありません。
広報は、「アイデア」で成果に大きく差がつきます。
ですので、発想力を鍛えていただくことが、広報にはとても効果的なのです。
●ニュース価値10の要素とは?
世のほとんどのプレスリリースは、自分目線です。
自分たちが宣伝したいこと、そのままプレスリリースにしています。だから取材されません。
しかし、メディアが「取材したい」と身を乗り出してくるネタには、ある法則性があります。
その法則性を、私が独自に10に分類したのが「ニュース価値10の要素」です。
だから、ネタづくりにおいてこの10要素から逆算して考えることで、取材される確率が大幅にアップします。
●ニューストレンドからの発想法とは?
ニュース価値10要素とはまた別に、今のニューストレンドから発想する方法があります。
ニュースには、「方程式」があります。
自社の独自性 × 社会(世の中)の動き =ニュース
つまり、社会(世の中)と何の関わりもないネタは、ニュースになりません!
だから、今の生のニュースを取り入れて、わが社のネタと絡めることを考えるのです。
その方法は、この記事でも書いています。
とてもシンプルですが、非常に奥が深いワークです。
①アイデア発想で手を動かす効果
上記2つのワークでは、ペンを持ってメモに書いていただきました。
昨今は、パソコンで作業をするビジネスマンが大半です。
しかし、アナログなペンと紙を用いたアウトプットは、脳を大きく活性化させることが、各種研究で明らかになっています。
また、脳のワーキングメモリーは、とても容量が小さいそうです。
だから、頭の中だけで考えていては、思考を広げることができません。
そこで、自分の思考を見える化することで、いっそう思考の幅が広がりやすくなる効果もあります。
②アイデア出しに締切を設ける効果
また、アイデアを出すには、ダラダラ時間をかけてはいけません。
10分でもいいので、必ずデッドラインを決めます。すると、ノウハ驚くべき集中力を発揮します。
締切は、人間の能力を大幅に引き出す力があるのです。
締切の効果は、私自身が新聞記者を長くやって、とても実感しています。
新聞には1日2回の締切があります。そこに絶対に原稿を間に合わせないといけません。
ものすごい緊張感でした。
この締切のパワーこそが、今の私を育ててくれたと実感しています。
③仲間でアイデアをシェアする効果
脳は発想力は無限ですが、どうしても1人の脳には、限界があるのも事実です。
しかし、他人の脳を借りることで、思考の枠を劇的に広げていけます。
ですので、3、4人でグループになり、他人と一緒にアイデアを発表し合うことで、お互いにたくさんの発見が得られます。
「なるほど、そういう視点もあるな」「その発想は思いつかなかった」など、
1人だと、盲点になっていた部分にも気づくことができます。
ここで大事なのは、他人のアイデアは絶対に「否定」しないことです。
「バカみたい」なアイデアほど推奨します。
なぜなら、常識的アイデアには驚きがなく、すなわちニュースにならないからです。
「否定」が入ると、人は批判を恐れて、無難なアイデアしか出さなくなります。
これは逆に大きなリスクです。
広報は“楽しむこと”が大事!
私個人的には、広報は楽しむことが大事だと考えています。
楽しむことで、頭が柔らかくなり、アイデアが出ます。
それと、自社のことを好きになること。良いところを見つけること。
そうしたポジティブなマインドでいると、仕事も楽しくなります。
「うちは、こんなに良い会社なんです」
「この商品・サービス、ここがこんなに良いんです」
こんな広報担当の方がいたら、記者も心が動きますよ。
そもそも、自分が好きでもないものを、人にその良さを納得してもらうのは、ほとんど不可能だと思うのです。
だから、まず自分が好きになる。
やらされ仕事にしない。意識的に楽しむように、自分を持っていくことが大事ですね。
まとめ
広報によってメディアさんから取り上げてもらえるかどうか?は、事業規模は関係ありません。
みんな平等。これが良いですね。
まともなメディアの記者は、「ニュース価値のあるなし」でフェアに評価・判断してくれます。
マーケティング費用の多寡は、関係ありません。
逆に言えば、広報はお金がかからない分、脳に汗を書く必要があります。
大きな会社、小さな会社、みなさん楽しんでアイデアを出していきましょう。
そして、メディアさんが喜ぶニュース価値を提供していってください。