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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

朝日新聞に取材依頼する(プレスリリース・情報提供)方法とその送付先


IMG_1820朝日新聞に取材に来てもらいたい、紙面で取り上げてもらいたい、と考えていませんか?

でも、具体的に「どうしたらいいのか分からない」という方のために、朝日新聞に情報提供する具体的なやり方をこの記事で説明します。

取材をお願いする文書=「プレスリリース」を、記者にお届けするのが基本です。

朝日新聞への取材依頼は、結論から言えば、このプレスリリースを新聞の「面」を指定して郵送します。

新聞には、政治面、経済面、社会面、文化面、生活面、スポーツ面…などなど、さまざまなジャンルがあります。

だから、あなたの届けたい情報にふさわしい「面」を見つけ、そこにプレスリリースを送るべきなのです。

とはいえメールで送るのはあまりおすすめしません。新聞社には大量のメールのプレスリリースが届き、多くが「迷惑メール」に近い扱いになっているからです。

では、朝日新聞に取材を依頼する流れを説明していきましょう。

 

※この記事は2017年3月29日に公開しましたが、2024年6月8日にリライトして再アップしました

朝日新聞とは 

特徴

まず朝日新聞の特徴について説明します。販売部数は全国で387.6万部(2023年現在)。読売新聞に次いで、国内で二番目に発行部数の多い新聞です。

部数は読売の後塵を拝しているとはいえ、朝日新聞は知識階層向けのクオリティペーパー(高級紙)という自負を持っています。

同社サイトによると、社員数は3939人(2023年4月現在)。

取材拠点は、全部で計194拠点(2023年9月1日現在)。

その内訳は

・国内:4本社1支社、総局44、支局94、地区担当25 (全都道府県)
・海外:総局、支局21

となっています。

取材拠点は、最近7年で100ヶ所以上減っています。

※朝日新聞 会社概要より

 

社の所在地

朝日新聞には、4つの本社があります。東京、大阪、西部(北九州)、名古屋です。さらには北海道に支社、福岡に本部があります。

・東京本社 〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2

・大阪本社 〒530-8211 大阪市北区中之島2-3-18

・西部本社 〒803-8586 北九州市小倉北区室町1-1-1

・名古屋本社 〒460-8488 名古屋市中区栄1-3-3

・北海道支社 〒060-8602 札幌市中央区北一条西1-6

・福岡本部 〒812-8511 福岡市博多区博多駅前2-1-1

 

プレスリリースを送るには、これら本社と、前述の総局・支局などが送り先になります。

ただ、各本社にそのまま「御中」で郵送しても、ほとんど取材されません。

これらの本社・本部は組織が大きく、しかるべき部署、記者の手に届きにくいからです。

では、どうやって部署を特定すればいいのか?

それは、新聞の紙面を見れば分かります。新聞の紙面をチェックしながら

「自分のネタは、新聞のどの面なら載る可能性があるだろうか?」

を見極めればいいのです。

朝日新聞は、組織改変を頻繁に行なっており、部署名などはよく変わります。

しかし、新聞の「面」を指定して送れば、プレスリリースはしかるべき部署に届けられ、担当の記者にきちんと届きます。

では、朝日新聞の紙面についてこれから紹介します。

 

 

主な紙面(プレスリリース送付先)

・一面

その日に最も重要なニュースが載るページです。官庁や大企業の動きや、大きな事件・事故などが主に載ります。

通常は、プレスリリースを送ってこの一面に載ることは、よほどニュース性がない限り難しいです。

 

・総合面(二、三、四面)

主に国内の重要なニュースが載ります。政治行政系の記事が目立ちます。ニュース解説コーナー「いちからわかる!」「時時刻刻」などがあります。

ここでの狙い目は、今ホットな人物を紹介するコーナー「ひと」です。

 

・国際面

火〜木曜日は2ページ、その他1ページ。海外のニュースが載ります。ですので国内企業がプレスリリースを送るには向きません。

 

・経済面

水曜日〜土曜日に毎日2ページ。国の経済政策や、大企業の動きがメーンです。

テーマに沿った読み物「けいざい+」がほぼ毎日載っています。テーマの動向を見ながら、自社に合いそうならこのコーナーにネタを送って良いでしょう。

新商品を紹介するコーナー「商品ファイル」は狙い目です。新商品のプレスリリースはここに送りましょう。

 

・オピニオン面

ほぼ毎日2ページ。社説のほか、あるテーマを取り上げて専門家の意見を紹介します。

「私の視点」は、特定のテーマについて専門的な知見のある人が投稿して、掲載されるコーナーです。

採用されれば顔写真つきで紹介されますので目立ちます。世の中に対して訴えたい主張がある専門家の方は、チャレンジしてみましょう。

 

・記者解説

記者が特定のニュースについて掘り下げて解説する紙面です。

記者の名前が出ているので、あなたの活動に沿ったテーマの記事であれば、その記者宛にプレスリリースを送ると良いでしょう。

 

・地域面

地域面では、全国都道府県ごとの地域ニュースが載っています。

全国各地の総局・支局などに勤務する地方記者が、あなたの街の事件事故や、街の話題など、幅広いネタを取材しています。

ここはほかの面と比べ、掲載されやすいです。

というのも、地方ほど少ない人数の記者で地域版の紙面を毎日埋めています。だから記者は、ネタに困っていることがよくあります。

ただ近年は、朝日新聞は地方記者の数を大幅に減らしています。ですので、以前よりは取材を受けづらくなっています。

 

・生活面(くらし)

月〜土曜日に1ページ。衣食住など、生活全般に役立つ知恵と情報が載っています。

患者の視点から医療について掘り下げるコーナー「患者を生きる」がほぼ毎日あります。テーマが不定期に変わるので、医療関係の方は、テーマをチェックしておきましょう。

この面では、生活に即したプレスリリースが取り上げられる可能性があります。

 

・医療面

毎週水曜に1ページ。最新の医療情報を取り上げています。医師が読者の質問に答えるコーナー「どうしました」もあります。

 

・文化・文芸面

日曜と火~金曜に1ページ。音楽や美術、文学などに関する情報を紹介します。

文化的な活動をしている方はこちらがプレスリリースの送付先となります。

 

・「働く」面

月曜日に1ページ。就活情報や、様々な仕事の現場の紹介しています。

人事関係や、ユニークな働きぶりのある会社は、プレスリリースでここに情報を届けましょう。

 

・社会面

毎日2〜3ページ。事件や事故のほか、活躍する人や街の話題など、幅広いニュースを取り上げます。

社会面は新聞の中でもよく読まれる注目度の高い面です。が、企業の不祥事が載ることはよくあれど、宣伝が載ることは滅多にありません。

ただ、「人物」に焦点を当てた物語のような話なら、取り上げられる可能性があります。

 

・「Reライフ 人生充実」面

日曜日。アクティブに生きる50代からの読者が対象。

白髪のケア、退職金の運用など、シニアの方々に役立つ情報を紹介しています。シニア向けの情報はぜひここにプレスリリースをお届けするといいですね。

 

・読書面

毎週土曜。硬派本の紹介が多いですが、ビジネス書やコミック、新書も紹介します。著者にインタビューして紹介するコーナー「著者に会いたい」などもあります。

本を出版したら、ここにプレスリリースを届けましょう。

 

 ・教育面

日曜~火曜に1ページ。教育界の目だった動きや、大学の研究などのほか、私立大の奨学金など、学生たちにメリットのある情報を紹介しています。

学校など、教育関係の活動をしている方は、ここが送り先になります。

 

・科学面

木曜日に1ページ。科学にまつわる様々な出来事や情報を紹介します。

 

・ファッション面

木曜(月1回のみ)。国内外のファッションブランドなどの動向を伝えています。

 

・be on Saturday

毎週土曜日、本紙とは別刷りで差し込まれる紙面です。

ここの注目は「フロントランナー」。注目の人物を大きな写真で取り上げるコーナーです。

個人の方がここで紹介されると、大きなブランディングとなります。

 

朝日新聞に取材依頼(プレスリリース送付、情報提供)する具体的なやり方

情報を提供したいなら、「本社」か「地域の各拠点」に送ることになります。

本社か?地域の取材拠点か?それぞれについて説明します。

なお、送り方はメールだと埋もれやすいので、「郵送」がオススメです。

 

本社に送る場合

本社とは、最初に説明した「東京本社」「大阪本社」「西部本社」「名古屋本社」の4つです。

本社は組織が大きく、記者も数百人〜数十人おり、部署が細かく分かれています。なので、ピンポイントで「面」を指定しましょう。

部署名は分からなくても大丈夫です。「・・・面 ご担当記者様」で送れば、担当の記者の手に届きます。

上記の「1-3 主な紙面の構成」で紹介したそれぞれの面をチェックして、あなたの情報にマッチする面を選びましょう。

 

地域の拠点に送る場合

あなたが地域で活動しているなら、地域の拠点にプレスリリースを送る(情報提供する)=地域面での掲載を狙う、のが非常にオススメです。

朝日新聞の取材網は、国内の全都道府県にあります。内訳は4本社1支社、総局44、支局94、地区担当25です。

本社にプレスリリースを送っても、競争率がとても高いため、なかなか取材に至りません。

ところが、上記の地域の総局・支局が記事を書いている地域面はそれと比べ、取材に来てもらいやすいです。

なお、地域面の呼び名は、地域ごとに異なります。横浜で配られる新聞なら「横浜版」、佐賀で配られる新聞なら「佐賀版」などとなっています。  

朝日新聞の全国の取材拠点の所在地・電話番号・FAX番号などの情報はここで一覧できます。

 

プレスリリースの送り方(情報提供のやり方)は、この記事で説明しているのでお読みください。

 

宛名の書き方

・その1 本社に送る場合

郵送の宛名ですが、次のように書けばきちんと担当の記者に届きます。

●(例)

〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2 

朝日新聞東京本社 経済面 ご担当記者様

 

このように面を指定すれば、しかるべき部署に届きます。

そしてできれば、コーナーまで指定しましょう。ピンポイントで担当記者に届けられます。つまり、採用されやすくなります。

●(例)

〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2 

朝日新聞東京本社 経済面 商品ファイル ご担当記者様

のような感じです。

 

その2 地域の総局・支局に送る場合

総局・支局は、記者は多くても10人程度しかいないので、本社宛てのように面を指定する必要はありません。

●(例)

〒310-0062 茨城県水戸市大町1-2-38 

朝日新聞水戸総局 御中

 

 

朝日新聞に電話で情報提供する方法

朝日新聞に限りませんが、新聞社は電話番号を公開しており、電話をかけて情報提供することもできます。

上記で紹介した、東京などの「4本社」は部署が多く、記者までスムーズに電話はつながりづらいです。

しかし、地方の取材拠点であれば、電話をかけてすぐに記者と話せるケースは多いです。

こちらで朝日新聞の全国の取材拠点の所在地・電話番号・FAX番号などを一覧できます。

 

 

記者クラブを通じて朝日新聞記者に情報提供する方法

これまで説明してきた通り、朝日新聞の取材拠点にプレスリリースを届ける以外に、記者クラブを利用する方法もあります。

全国の各地にある記者クラブにプレスリリースを届けることで、朝日新聞の記者にも届けることができます。

記者クラブは無数にありますが、少なくとも都道府県庁にある記者クラブであれば、朝日新聞も確実に加盟していますのでおすすめです。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

・記者クラブへのプレスリリース投げ込み方法、ルール、注意点を元読売新聞記者が説明

 

 

会社の雰囲気、記者の特徴

朝日新聞は、世間的には左寄りだと言われています。ただ、記者一人一人は様々な考え方があり、必ずしも偏っているとは感じません。

また、一般的に朝日記者はエリート意識が高い、とも言われていました。確かにかつてはそういう面はあったかもしれません。私の記者時代、良くも悪くも朝日記者はプライドが高いと感じることはありました。

ただ近年は、朝日新聞に対する世間の風当たりが強くなったため、前と比べてかなり謙虚に振る舞う記者が増えたと思います。

そもそも朝日の記者といっても様々なタイプの人がいて、中には気さくで人間味のある記者もいます。

ただ会社としては、強いリーダーシップの下で統制のとれた読売新聞と比べ、組織としてはまとまっていないような印象もあります。

※ここで書いているのはあくまで私見です。

 

どんな情報がおすすめか?

朝日新聞は、ジャーナリスト集団として、自分たちが世の中を良い方向に導くんだという考え方・自負が多分にあります。

なので、プレスリリースで情報をお知らせする際には、そこに「社会性」「公共性」を盛り込んでおくことを、しっかり意識してください。

それがない限り、意識の高い朝日の記者にとって、なかなか取材の対象にはなりません。

「世の中を良くしたい」という純粋な思いがあれば、朝日の記者は呼応してくれることがよくあります。

社会性・公共性は、もちろんどの新聞にも言えることです。

単なる宣伝のお知らせは、記者に嫌われますので、気をつけてください。

下記の記事で、正しいプレスリリースの書き方を説明しています。

 

まとめ

朝日新聞は、東京本社の記者から取材を受けることはハードルが高いですが、チャンスはあります。

そのためには、あなたの知らせたい情報にふさわしい面を見つけ、その担当記者にピンポイントで送るように心がけましょう。

また、全国の都道府県に記者がいるので、ぜひ彼らに良い情報を届けてあげてください。

電子メールによる情報受付もありますが、きちんと読んでもらいやすい「郵送」がおすすめです。

 

なお、他の主な新聞社への具体的な送り先は、以下の記事で説明しています。

 

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