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記者が教える広報PRの方法

広報PR情報No.1サイト 元読売新聞記者 坂本宗之祐

広報研修(北海道・帯広市役所)で市幹部と十勝町村の管理職様向けに講演を行いました


坂本宗之祐です。北海道・帯広市役所からお招きにあずかり、10月17日に「広報力を爆上げするメディアの使い方」をテーマにお話しさせていただきました。

帯広・十勝地方に来たのは7年ぶり3回目。過去2回は旅人として、この地の親切な方々のお世話になりました。

今回は仕事としてこの地域の振興に微力ながらお役に立てるということで、馳せ参じました。

帯広・十勝地方の豊かな風土

10月の紅葉時期に北海道を訪れるのは初めてでした。車で新千歳空港から帯広に向かいましたが、道中の山々の紅葉の鮮やかさには目を見張るものがありました。

十勝平野に入ると、いかにも北海道らしい雄大な景色が広がり、胸が高鳴りました。

道路がとにかく走りやすいです。交通量も少なく、信号も少ない。100キロ走るにしても、本州での運転との疲れ方は雲泥の差です。

さらには、とにかく空気のおいしいこと。食事のおいしいこと。東京の人間にとってはとてつもない価値です。

地元の人にとっては当たり前のことかもしれません。しかし、各地域の「ニュース価値」は往往にして、地元にとっての“当たり前”の中に潜んでいます。

 

講演テーマ「広報力を爆上げするメディアの使い方」

さて、今回の講演のテーマは、「広報力を爆上げするメディアの使い方」でした。

新聞やテレビといったマス・メディアに限らず、現代はウェブを中心にいくつもの情報発信手段があります。

ですが、発信の手段はともかく、自分たちが意図する情報を正しく広げていくために、求められる考え方・スキルは共通する部分が多くあります。

私はこのブログを始め、メールマガジン等のウェブメディアの運営も行っています。そしてつくづく感じることがあります。

それは・・・

・自分が伝えたい情報を伝えたい人に届ける、そのために考えるべきことは、ウェブでもマスメディア向け広報でも本質は同じ

ということです。

一言で言えば、「相手が求めている情報を与える」ということに尽きます。

にもかかわらず、多くの個人や企業団体は、「自分が言いたいこと」を発信することを優先させます。

相手の情報ニーズをついつい無視してしまうのです。

これからの時代は、相手目線のない情報発信はことごとく失敗します。

ですので、まずやるべきことは

1 ターゲットが欲しがっている情報ニーズは何か?を明らかにする

その上で、

2 自らが提供できる情報を、相手が欲しがる情報に寄り添わせる(情報加工する)

という考え方がとても大事になってきます。

 

 

信頼関係を構築することが不可欠

情報としての価値を高めることの一方、多くの人が見落としている重要なポイントがあります。

それは、情報を伝える相手との信頼関係を構築すること、です。

メールであろうがファクスであろうが郵送であろうが、情報伝達の手段は本質ではありません。文章の書き方テクニックもあまり関係ありません。

相手があなたのメッセージを読み始める段階で、あなたとその相手との間に信頼関係があるかどうか?

ここが、情報発信が成功するかどうかを大きく左右します。

 

「記者が怖い」という自治体職員

私は、「記者との間でぜひ信頼関係を築いてほしい」という話をしました。

その講演後、市の幹部の方とお話をしていて、「記者との間合いの測り方が難しい」というご相談を受けました。

「どこまで情報を明かしていいのか?」
「変な書かれ方をするのが怖い」
「本文は正しいのに、見出しが読者をミスリードする表現になる」

記者に対して、「怖い」という印象を持っている自治体職員の方は意外に少なくありません。

確かに、記者の中には国や自治体を「権力」と見なし、批判ありきで取材執筆する人たちがいる面は否定できません。

そして、権力側とジャーナリズムの間には、一定の緊張感は必要な面もあるでしょう。

ただ、「批判のための批判」記事が多いのも事実で、個人的にはこれらはまったく生産的でないと感じています。

地方メディアとその地元自治体は、「その地域を良くする」という1点で同じ目標を共有する存在です。

馴れ合いになる必要はない、でもその根っこは常に忘れずに、お互いの存在を尊重し合っていただきたいのです。

多くの地域で、メディアと自治体の建設的な関係がもっともっと広がっていくことを心から願っています!

 

 

 

※講演、研修のご依頼はお気軽にお問い合わせください。