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記者が教える広報PRの方法

世界最大メディア出身 No. 1 コンサルタント 坂本宗之祐

記者が教えるプレスリリースの書き方 初心者向けテンプレートを公開


あなたもプレスリリースを出せば、マスメディアの取材を受けられる可能性がある。

大企業や官庁に限らず、ベンチャー・中小企業、あるいは個人事業主でもだ。

マスメディアは、あなたの情報を待っている。私も新聞記者だったが、毎日ネタに飢えていたので、それがとてもよく分かる。ぜひチャレンジしよう。

しかし、ほとんどのプレスリリースは書き方を大きく間違えている。だからほとんどがゴミ箱行きの憂き目を見ているのだ。

ではさっそく、正しいプレスリリースの書き方を説明していこう。

  

これがプレスリリースの基本構造だ 

こちらをご覧いただきたい。おおむね、こういう形になる。

多くの場合、A4サイズを縦にして書く。1枚~多くても2、3枚に収めよう。

スクリーンショット 2016-08-02 15.45.34では、これをもとに、(1)〜(5)まで、具体的に各項目について説明していこう。

 

(1)プレスリリースは「タイトル」が命

記者が最初に見るのはこの部分。強調しきれないくらい、とても重要な部分だ。

記者はまずここを見て、ニュース価値をおおむね判断する。

ここで興味がわかない限り、記者は本文まで読む進むことはまずない。

逆に言えば、いくら力を込めて本文を書いても、どんなに優れた名文を書いても、タイトルがまずいものであれば、まったく無意味になってしまう。

タイトルの長さとしては、パッと「見た」(読む、ではない)瞬間に理解できるくらいの長さが望ましい。

記者は短時間に大量のプレスリリースに目を通す。だから、長いタイトルをわざわざじっくり読んでくれない。せいぜい30字程度に収めよう。

それから、横で一文に収めること。改行で折り返す文は読みにくく、瞬時に理解しづらくなってしまう。

タイトルで横一文(30字以内)、サブタイトルで横一文(30字以内)、という感じでスッキリさせよう。

ここではネットでありがちな、あおるような書き方、誇大な表現はご法度だ。

事実のみを正確に伝えることを心がけてほしい。マスコミは客観報道が原則だからだ。

もちろん、事実を正確に語りつつ、インパクトのある表現を考える必要はある。

タイトルは、プレスリリースで最も重要な部分となる。時間をかけて練りに練っていただきたい。

ここに、残念なタイトルの実例6つをあげてみた。参考にしてほしい。

 

ポイント
プレスリリースは、タイトルで勝負が決まる。30字程度で明快に表現しよう

 

(2)プレスリリースは「写真」がとても効果的

プレスリリースでお知らせする案件を象徴する写真を1、2枚入れておくと効果的だ。

ここもかなり重要なポイントになる。

記者は、数秒~10秒程度で、そのプレスリリースが取材する価値があるかどうか?を判断する。

その点、写真はほんの一瞬で、たくさんの情報を見た記者に伝えることができるメリットがある。

テレビ記者はもちろん、新聞記者もそのプレスリリースを取材することで、「どんな画(え)が撮れるのか?」に、強い関心がある。

ここの写真で「取材すれば、良い画が撮れそうだ」とイメージしてもらえれば、しめたものだ。

プレスリリースは、この(1)タイトルと、(2)写真で、勝負の9割がた決まる。

つまり、

・コンセプトがバシッと決まったタイトル
・インパクトのある写真

この2つがあれば、それだけで「取材したい!」と感じてもらうことができる。

コンセプトと写真が本当に優れたプレスリリースができれば、それだけでテレビや新聞がこぞって取材にやってくる。

 

ポイント
写真も超重要。ひと目で理解できる写真を効果的に使おう

 

(3)リード文で、記者の心をつかむ

リード文は、お知らせする内容の全体像をざっと説明する部分となる。

つまり、タイトルの内容をもう一歩深めてシンプルに伝えるイメージだ。

・誰が、何をします

という「主語 + 述語」がメーン。

ニュースとは突きつめれば、この「誰が何をする(した)」で、その価値がある程度わかってしまうのだ。

例えば、

・安倍首相が、衆議院を解散する

・3人の覆面男が、3億円を強奪した

・北海道新幹線が、開業する

いかがだろうか?この「誰が何をする」だけで、そのニュースの本質が理解できるのがお分りいただけるだろう。

 

(4)プレスリリース本文に欠かせない要素とは?

いよいよ本文だ。ここでは今回お知らせする内容を具体的に説明する。

・イベントの概要(イベントの実施なら)

・商品・サービスの概要(商品・サービスの発表なら)

ということになる。

 ここで重要なことを一つ。

多くのプレスリリースは、「商品・サービスのスペックの説明」に終始している。これでは、ほとんど失敗してしまう。

よほど特異な発明などでもない限り、記者に「ただの宣伝かよ!」と思われて、ゴミ箱行きになるのが関の山だ。

ではどうしたらいいか?

「社会的な背景」を盛り込むことが、その解決策となる。

どうして今回のイベント・商品・サービスを、マスメディアに取り上げてもらう必要があるのか?

今の世の中がそのイベント・商品・サービスを求めている理由・・・

つまり、“社会の役に立つ理由”をきちんと説明することだ。

これがなければ、マスコミで取り上げて広い社会にお知らせする意義を、記者には感じられないからだ。

例えば、千葉の会社が新製品のおまんじゅうを発売、というお知らせだったとする。無名の会社がおまんじゅうを売る。これでは、ニュースにならない。

しかし、このおまんじゅうの素材が、地元・千葉産の小麦と小豆を使用し、地域おこしに貢献するものだったらどうか?

これなら、おまんじゅうが売れることが地域社会の役に立つことになる。だから、記者が取り上げる意義があるのだ。

こうした、「社会的な意義」を具体的にはっきり伝えることができれば、新聞記者やテレビ記者は、身を乗り出してあなたに取材を申し込んでくるだろう。

 

ポイント
リリースの本文には、必ず商品・サービスの社会的な背景を盛り込もう

 

 

(5)メディアからのお問い合わせ先の注意点

さて、プレスリリースの末尾には、あなたの連絡先を忘れずに書いておこう。

記者が内容に興味を持てば、あなたにコンタクトを取ってくる。

多くの場合が「電話」。新聞やテレビの記者はせっかちだ。タイムラグが生じるメールより、まず最初は電話をかけてくることが多い。

なので、電話番号は必須。

また、固定電話よりも、携帯電話の方が記者としてはありがたく感じる。

「いつでも担当者と連絡が取れる」という安心感を得られるからだ。

固定電話だと、会社の営業時間外には連絡がつかないことがよくある。

しかし、記者が原稿の内容について「取材先に確認したい!」ということは、夜間でもひんぱんに起こる。

なぜなら、新聞の締め切りは深夜だからだ。

私自身も、締め切り間際に取材先に連絡が取れず、焦ったことは1度や2度ではない。

電話のほか、社名、所在地、担当者の名前は必ず入れておこう。あとはメールアドレスも入れておくと親切だ。

以前、リリースを見て「これはいい、取材しようか」と思ったのに、「あれっ!?連絡先がないぞ!」ということがあった。

あるいは、電話番号が間違っていて、かけてもつながらない…。

せっかく興味を持ったのに、取材できない。たまにこういうことが実際にある。

みすみす取材を逃すことがないよう、気をつけてほしい。

 

ポイント
問い合わせ先として、すぐに出られる携帯電話の番号を記しておこう

 

プレスリリースの見本

このようにして書いたプレスリリースの例をお見せしよう。このような感じになる。

スクリーンショット 2016-08-02 12.24.49

いかがだろう、イメージしていただけただろうか?簡単に見ていこう。

 

(1)タイトル。この例では、すごくシンプルに書いている。 

(2)写真は、見ていただいて0・1秒で「赤ちゃんが食べている」と理解いただけると思う。

「親子で食育か、社会的な意義がありそうだな」
「ああ、取材すれば、かわいい赤ちゃんの画が撮れそうだな」

と、記者には魅力的に感じらる。タイトルと写真で「勝負あり」だ。

 

(3)リード文。 誰が?(いつ、どこで)何をする?がシンプルな一文で表現されている。このリリースでニュースの要点がまとまっている。

(4)本文。よく見てほしい。ここでは「社会的な背景」の説明から入っている。

このイベントには意義がある、ということを記者に伝えているのだ。

そして、具体的な内容を書いておく。

イベントなら日時と場所は必ず盛り込むべき情報となる。

 (5)問い合わせ先は、見ての通り。

電話番号は絶対に欠かさないでほしい。

  

メデイアに送る前に確認を!7つのチェックポイント

マスメディア記者に送る前に、以下の7つをチェックしておこう。

単なる売り込みチラシになっていないだろうか?ニュース価値を持たせることを意識しよう。

チェック 消費者向けに書いたものになっていないか?(記者向けです)
チェック タイトルだけ見て、小学6年生にも意味が通じるか?
チェック 新しさ・珍しさはあるか?
チェック 客観性はあるか?具体性はあるか?
チェック 思いが込められているか?
チェック 社会的な背景には触れているか?
チェック いきなり売り込んでいないか?(記者は、宣伝が大嫌いです)

 

このすべてを満たす必要はないが、少なくとも「消費者むけの宣伝チラシにしない」ことは、必ず守ろう(ほとんどのプレスリリースは宣伝チラシになっている)。

 

良いプレスリリースの書き方、悪い書き方の実例

理屈よりも、実例を見た方がわかりやすいだろう。

下記の記事では、各企業のプレスリリース実例を用いて、坂本が解説・採点をさせていただいた。参考にしてほしい。

 

プレスリリース採点を始めます!第一回目アシックスさんの気になる点数は? – 取材は自然に引き寄せろ!プレスリリース採点を始めます!第一回目アシックスさんの気になる点数は? 

 

シャープの発表文には、業績不調の原因がにじみ出ている感じがします【プレスリリース採点】 – 取材は自然に引き寄せろ!シャープの発表文には、業績不調の原因がにじみ出ている感じがします【プレスリリース採点】 

 

NECの発表リリースは、これまでの最高点でした!【プレスリリース採点】 – 取材は自然に引き寄せろ!NECの発表リリースは、これまでの最高点でした!【プレスリリース採点】  

 

下の記事で、プレスリリース7つの秘訣を説明しているので、参考にしてほしい。

 

取材が来るプレスリリース7つの秘訣!マスコミ記者の本音で語るよ – 取材は自然に引き寄せろ!取材が来るプレスリリース7つの秘訣!マスコミ記者の本音で語ります –
 
 

プレスリリースの送り方のおすすめは?

さて、プレスリリースを書き上げたら、いよいよメディアにお送りしていこう。
 
正しい送り方は、この記事を読んでいただければ、ばっちり分かる。
 
プレスリリースの送り方 新聞テレビ取材の確率を3倍高める方法 – 記者が教える広報PRの方法プレスリリースの送り方 新聞テレビ取材の確率を3倍高める方法 
 
 
上の記事で書いたように、プレスリリースは誰でもマスコミにダイレクトに送ることができる。
 
それも、メールではない。郵送で送ることを私はおすすめしている。メールには、スパムが多い。つまり、かなりの割合が読まれていない。
 
私も記者時代、メールで送られて来るプレスリリースのほとんどは、読まずにゴミ箱送りにしていた。
 
プレスリリース配信サービスの多くは、メールで送られる。そこが個人的には残念だ。 

だから、本当に取材を呼び込みたいなら、郵送や持参することで、記者に届けていくことを強くおすすめする。 

テレビ局、新聞社、雑誌、その他のメディアの住所、電話番号といった情報は、誰でもカンタンに手に入れられる。

 
・マスコミ電話帳

・広報・マスコミハンドブックPR手帳

どちらか一冊でいいので、買っておこう。

ただ、上記のマスコミ電話帳やハンドブックには、新聞社に送るときはあまり役に立たない。というのも、本社の所在地しか書いていないからだ。

主要な新聞社への具体的な送り先は、以下の記事を参考にしてほしい。

 
 
そして実は、もっとすごい送り方がある。手前味噌で恐縮だが、私の本で紹介している。


手紙を書いてマスコミにPRする方法(自由国民社)

 
 

プレスリリースは、どんなタイミングで送ればいいのか?

プレスリリースはいつでも送れる。それが「ニュースでさえあれば」の話だが。

ということは、あなたは「意図的に」ニュースネタをつくればいい。すると、どんどんプレスリリースを送ることができる。

プレスリリースはある意味で確率論なので、送る数が増えれば、それだけマスコミに紹介されるチャンスが増える。

とはいえ、ふつうは次のようなタイミングでマスコミ各社にお知らせすることになる。

1)事業のスタート

 ・会社設立

 ・お店の開店、など

2)新商品・サービスの発表

 ・開発への着手

 ・完成

 ・発売

 ・発売後の様子(反響、売れ行き等)

3)イベントの開催

 ・交流会

 ・無料相談会

 ・ボランティア活動…などなど

 

 

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